パリの上のメヒコ！「ポサダ・デル・ソル」下高井戸
2005年 5 月06日（金）
私はお酒が大好きだ。それも種類を選ばず飲む。ビール、日本酒、焼酎、ワイン、ウィスキー、ジン、ウォトカ。何でもOK。料理に合わせて酒も変える。あ、その時点で選んでるか。フランス料理で、料理と酒の巧い組合せをマリアージュ（結婚）と呼ぶが、まさにそれ。美味しい酒と料理の組合せは、幸せな結婚より多くの人を幸せにする。私は銘柄に強く拘る訳ではなく、好みを言って店のスタッフに選んでもらう。いわば紹介のプロによるマリアージュ。
上海料理に紹興酒、沖縄料理にオリオンビールと泡盛、そしてメキシコ料理には、テキーラ！その土地の料理にその土地の酒が基本。でも、この店を知るまで、日本でテキーラの銘柄を選んで飲めるとは思っていなかった。日本酒も、焼酎も、蔵元毎にいろんな味があるように、テキーラにもヴァリエーションがあるのだ。それにメキシコ・ビールの種類も豊富！料理に合わせ、幸せの選択ができる。
このメキシコ料理店の階下は「ノリエット」本店。この実にパリらしい店を経由してメキシコも楽しむこともできるという絶好のロケーション。「ポサダ・デル・ソル」の味は、良い意味で洗練されていないメキシコ家庭料理の味。温かな気持になる美味しさ。ご主人が日本語が達者なメキシコ人、奥様がスペイン語が達者な日本人。メキシコ料理を教えていたり、ホームパーティ用のデリバリもしてもらえる。（食器も店で使用しているもの。但し、ご主人と奥様に持ってきていただくので、配達可能なエリアはたぶん超限定）
そう、そしてテキーラ。この店にはバーが併設されている。カウンターに座りボトルを眺めつつ、飲み比べができる嬉しさ。駅から近いことで安心し、何杯かグラスを重ねると、左手の親指と人差し指の付け根が、ライムの香りの塩漬けになってしまう。そして幸せに酔っぱらった私は、妻に連行され帰宅するのだった。