元気を喰らう「小南国/上海」

picg机以外の四脚のものだったら食べてしまうと言われる中国人。白髪三千丈の国だから、例え話だろうと思っていると、それが本気だったりして、意表を突かれることがある。もしかしたら本当に机だって食べてしまうのではないかと思えることもある。偏見ではなく良い意味で。言い換えればエネルギッシュなのだ。

上海に出張中に「小南国」という店に何度か出かける機会があった。市内に何店かある人気の店。敷地に椰子の樹があったり、お店が広い庭園の中にあったり。中には吹き抜けがあり、ワンフロアが体育館ぐらいの巨大な店も。お店全体で数千人は食事ができるんではないかと思うぐらい。いや、本当に。そこで食べたもののひとつが、「蛇のから揚げ」。何かを告げられず食べたところ、これが美味しい。お肌に良いと言われて食べた「皮の和え物」。これも美味しかった。正体はもちろん後で聞いたのだけれど。美味しいものであれば、食材は選ばず、ではある。

ところで、その上海の名所「新天地」は、元は古くからの住宅密集地で、政府が進める再開発で、そこに住む人達はあっという間に代替住宅に転居させられ、あっと言う間に公園ができ、商業施設ができ、高層住宅ができたとのこと。六本木ヒルズが何十年も地権者との調整を行って完成したことを考えると、その違いに驚き、やはり中国は社会主義国だったのだと改めて実感する。

元気の“素”は、その国によって違う。今の中国、少なくとも上海は、「金」が元気の素。美味しいものを食べることももちろんだが、頑張って、成り上がって、お金を貯めることが、一所懸命に働くモチベーション。ちなみに私は、納豆が元気の素!と言う方とは、残念ながら私はお友達になれない。・・・これは明らかに、偏見です。

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