世界最高峰のファーストフード「南翔饅頭店/上海」

dscその店の入口にはいつも長蛇の列がある。ようやく順番が来て、持ち帰るのを待ちきれず、出来立ての熱々を店の周辺でほお張るカップルがいる。輪になって座り込んで、分け合っている家族がいる。皆、“はふはふ”と、実に美味しそうに食べている、ファーストフード店の風景。世界共通。ちょっと違うのは、食べているものが“小籠包”だということぐらい。包みたて、蒸したての、湯気が立ち昇る蒸篭から手際良く発砲スチロールのお皿に入れられた小籠包。二階に上がると、ちょっと慌しく相席の円卓で同じ小籠包が食べられる。さらに三階に行くと、ゆったりとしたスペースで上海蟹味噌入りの小籠包などもいただける。

この上海蟹味噌入が、がつんと美味しい。口に入れて噛んだ瞬間にジューシーで香り高い肉汁がねっとりとした挽肉の餡と一体となって、記憶中枢にこびり付きます。忘れられない。細く切った髭生姜と紅酢、この組合せも必須。接客が大雑把?無問題(ノー・プロブレム)。だって、そんなこと気にならない程、美味しいのだ。

あー、食べに行きたい。六本木にもある?そうなのだ。私たちも実は開店すぐに行ってみた。でも、やっぱりあれはファーストフード店の階上の、がさがさと騒がしい店で、席に付くと小皿に乗せた生姜を人数分ぼんっと置いていく接客で食べる味。妻はこの小籠包を食べて以来、すっかり小籠包が好きになり、どこに行っても小籠包をオーダーするようになった。けれど、あれ以上の味には当たらないと、いつもぶつぶつ言ってもいる。・・・上海の南翔万頭店の小籠包には、そんな中毒性がある。くれぐれもお気をつけ下さい。

1つのコメントがあります。

  1. 裏Tetsu-o.biz ゆるゆるブログ


    豫園で小籠包

    次は豫園。

    外灘から歩いて向かった。
    というのも、昔の記憶では豫園の周りは昔ながらの街並みが続き、おいらの求める中国を味わえると思ったから。

    てくてく歩いていくのだけ

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