完結!解決?『スター・ウォーズ』

p10代の終わり頃に最も多く映画を観た。当時はまだ各ターミナル駅や学生街に必ず「名画座」と呼ばれる映画館があった。2本立て、3本立ての映画を500円程度の料金で観ることができた。お金がなくても時間だけはたっぷりあった(と誤解していた)その頃の私には、うってつけの場所だった。公開された時代を遡って観まくった。

『明日に向かって撃て!』『アメリカン・グラフィティ』『恐るべき子供たち』…多感な時代に観たそれらの作品が、その後の映画の嗜好に少なからず影響している。フランス映画は、読書に近い感覚で観る。失敗作と言われるB級SF映画にもお気に入りが結構ある。(だから『宇宙戦争』はちょっと観に行きたい)そして、何よりもハリウッドの大作、お金掛けてまっせぇ的な映画で、どっぷりと作品の中に入って“楽しめる”のが映画の醍醐味だと思っている。だから、『インディ・ジョーンズ』、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』などのシリーズは迷わず観に行った。そしてもちろん、『スター・ウォーズ』も。

現在公開されている『スター・ウォーズ/シスの復讐』で、残念ながらシリーズが終わる。今回に限っては、前作(全作)を観ていない人にとっては、「?」という場面が多く、観続けていた人にとっては、「なるほど!」あるいは「帳尻合わせ?」という中途半端な作品。ただ、見終わった後に、エピソード4から観直してみたい!という猛烈な欲求が湧いてくるから、配給収入だけではない、映画ビジネスのモデルとしては巧い!と思う。エピソード3を観終え、我が家でも昨年購入したDVD3枚組を観始めるのをなんとか止める努力をした。…3作品続けて観てしまうことになるのが予想されたから。

それにしても、フィギュアなどのグッズをはじめ、映画作品以外でも話題になり、コスプレで「観る」こと自体がイベントになるような作品も珍しい。謎を紐解く研究書やら、薀蓄サイトは膨大な数だ。総合映画ビジネスとして成立させるために、莫大な制作費を配給・興行収入以外の収益を含めて回収する構造だ。…ところで、なぜあの美しいパドメと可愛いアナキンから、レイア姫が生まれてしまったのだろう。私にとって最大の謎だ。

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