ベア凍結解除?「頑張れ!ティディベアーズ」

P1010002お気楽妻は“かわいい”ものが大の苦手。ファッションも、インテリアもすっきりとしたデザインが好き。ごてごて飾るのが嫌い。すっきり片付いた部屋が好き。モノが溢れている、片付いていないのは許せない。レースや花柄、ピンクやパステル系の色などは“ゆめゆめしい”からと、敵視している。印象派の絵も苦手。ぬいぐるみなどは、子供がいないこともあり、ひとつもなかった。・・・あの日までは。

品川のストリングスホテルに2頭の熊が生息していた。1頭はどの部屋にもいるティディベア。お持ち帰りOK。妻は同僚の娘にプレゼントしようと、連れて帰ることに決定。もう1頭はピンク。かわい過ぎて、ちょっとどうかな。持ち帰りはないなぁ。が、足裏をふと見ると、“5th”の文字。ん?そして、お腹の刺繍の文字は“February”・・・、わおっ!誕生日プレゼントだっ!嬉しい!妻はそんな私を冷めた目で見つめる。「うぇ~、それかわいいよぉ。持って帰るのぉ?」「今日が過ぎたら、役割終了で捨てられるんじゃない?ホテルにも悪いし!」仕方ないなぁという顔の妻。・・・こうして、私と同じ誕生日の熊が我家にやって来た。しかし、その後も仲間が増えることはなく、ピンクベアもひっそりとCDラックの中に棲んでいた。存在も忘れられがち。凍結された熊の増殖。ところが年末のある日、そいつは突然やってきた。

スカッシュ仲間との忘年会、私は絶好調!で飲みまくる。体調万全。翌日も休み!ところが、飲み仲間の一人、Kちゃんが途中でダウン。妻が心配し様子を見に行く。「もうダメだね。一人で帰れないから、送って帰ろう」と妻。彼女は帰る方向が一緒。Kちゃんの夫は海外出張中。一人でタクシーに乗せて、という訳にも行かない。タクシーで彼女の住む高級住宅街へ向かう。しかし、道が分かりにくい!豪邸だらけで逆に特徴がない!爆睡するKちゃんに尋ねることもできない。迷うことしばし。車を降りて夜の街を走り回る私。なんとか探しあて、ようやく到着。ふぅ。酔いはすっかり醒める。

翌週、Kちゃんからギフトボックスを受け取った。中にはティディベアとGODIVAのチョコ。Kちゃんは、かわい系が好きなフラワーアレンジメントの先生。あ、足裏にもGODIVAの刺繍。かわいいけど、ん~、CDラックにも入らないしなぁ・・・。「いいじゃない、ここで」「え?ここ?」妻の予想外の発言。そして、ダイニングテーブルの上が定位置になったチョコレート色のティディベア。Kちゃんと名付けられ、部屋の雰囲気にも馴染みつつある。いつの間にかコンラッドのサンタベアも仲間に加わった。ピンクベアも嬉しそうだ。が、良かったのかどうかは・・・。

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