Archive for 4 月 2nd, 2006

シウマイだけじゃない!崎陽軒「嘉宮」

P1010268シウマイ弁当が無性に食べたくなることがある。もちろん、崎陽軒の。シウマイ(シューマイではなく、シウマイ)の旨さは、もう今すぐでも食べたいぐらい。それだけではない。ゴマがふりかけられた俵型のごはん。甘辛く煮込まれたサクサクの筍は、歯応えが抜群。付け焼きされた鮪は味が浸みて、これがまた旨い。新顔の鶏の唐揚げも良い仕事してるし、脇役のかまぼこと卵焼きの存在も欠かせない。そして何よりこれらのバランスの素晴らしさ。ビールのつまみとしてもOK。冷たいままで美味しい、というか冷たい方が美味しい。これぞお弁当!私の大好物。

しかし、この崎陽軒にレストラン部門があるとは最近まで知らなかった。お弁当やさん、シウマイ屋さんだとばかり思っていた。ところが、横浜駅前東口に、何軒かの飲食店を擁す6階建ての本店が聳ているのだ。ある日、その本店の2階、中国料理「嘉宮」に行った。東口の地下街、ポルタからエスカレータに乗り1階ロビーへ。あれれ?シウマイやさんにしては(偏見です。すいません!)豪華な室内。2階に向かう螺旋階段を上る。店内はゆったりとして、センスの良い調度品。中華街の有名店のような喧騒もない。案内された席は、ゆったり半個室のボックス席。スタッフの対応もスムース。やるなぁ、シウマイやさん!(・・・ってまだ偏見が抜けない)

接客スタッフのサービスの質も高く、何をお願いしても的確な対応。良い感じ。実は、お気楽夫婦は“味”はともかく“接客”にうるさい。と言うよりも、それが最優先。今まで何度店に入って何も注文せずに出てきたことか・・・。メニューの説明やことば遣いも適切。青島ビールを一気に飲んだ後に、薦められた紹興酒の“利き酒セット”を頼み、にんまり。5年、7年、10年の3種類を飲み比べ。嬉しい。料理も広東料理を基にしたオーソドックスなメニューと、季節の素材を活かしたオリジナルメニューのバランスが良い。

・・・そして、香港の「涙のローストグース」を思い出させる、「合鴨のロースト」のソースが旨い。甘酸っぱいソースと、カリカリの皮、ジューシーな肉、くぅ~っ、たまらん。他のメニューも満足の水準。さり気なく使われているウェッジ・ウッドも、嫌味なく良い感じ。・・・ん、気に入った。中華街には店が多すぎ、閉店時間も早いし、混んで並ぶことも多い。迷っている内に時間を浪費し、結局ハズレの店に入った経験も数知れず。「良い店だよね。シウマイ弁当は食わんけど、この店にはまた来るよ!」妻も気に入ったらしい。よし、この店を、“横浜中華の指定店”に決定。「で、次はいつ来る?」「・・・」

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