Archive for 4 月 8th, 2006

花見はシャンパン!「砧公園」

P10サクラの季節になると、日本の風景が一変する。車窓から眺める街が、冬の寒々しさから一気に明るく華やぐのは嬉しい。出張で見慣れた新幹線から眺める風景も、この時期だけは新鮮に映る。狂おしいぐらいの春の風景。ハクモクレン、レンギョウ、ユキヤナギもサクラと競うように街を彩る。日本中が淡いピンク色の花々に包まれるこの時期に初めて訪れる外国人は、この国を「サクラの国」として記憶するに違いない。

気持ちよく晴れた週末の午後、ビール、サンドウィッチ、太巻き、モッツァレラとトマトのサラダ、そしてシャンパンを買込んで、友人たちと一緒に砧公園に向かった。お花見で飲むシャンパンは旨い。大好き。じゃあ、普段は嫌いなのかというと・・・クリスマスでも、パーティでも、南の島でも、早い話、いつでも大好きだけど、花見のシャンパンは格別。キリっと冷えた辛口のシャンパンを、クーラーに入れて。アウトドア用のステンレスのグラスで乾杯!幸せの瞬間。(実は私の場合、お気軽なスプマンテやカヴァでも充分)ブーヴクリコ、モエ エ シャンドン、ニコラ フィアット・・・呪文のように唱えるだけで、幸せな気分になる。ふだんはちょっとセクシーな飲み物が、健康的でちょっと気だるい一杯になる。ロングドレスの似合う女性が、スポーツウェアも爽やかに、とても良い感じに着こなす感じ。・・・そして、シャンパンにはいろんな記憶が、いろんな思い出がある。

・・・お気楽夫婦のウェディング・パーティで、友人たちはシャンパンを飲み続けていた。会場はパークハイアット東京のバンケットルーム。会も半ばの頃にスタッフが恐縮して尋ねてきた。「皆さまシャンパンをご希望なんですが、引き続きお出ししていいですか?それとも他のお飲み物をお出ししますか?」「あ、良いですよ。どうぞ薦めて下さい」・・・私の読みが甘かった。底なしに飲み続ける友人たちの“飲みっぷり”を軽く見ていた。最後まで飲み続けたシャンパンの本数は、ホテルのスタッフを喜ばせるに充分な量だった。そして、パーティ予算の軽く2倍を超えた。「美味しかったねぇ」「楽しかったぁ」・・・そうだろうねぇ、私も招待される立場が良かったよ。(でも、ほんとに良いパーティだった)

・・・ふっ。あ、寝てた?明るい陽射しの下で飲むシャンパンには記憶を蘇らせる力がある。フラッシュバックのように記憶の中の映像が浮かび上がる。シャンパンの甘い効用。「日中に飲むと、何を飲んでも寝ちゃうけどね」と、妻の声。あれ?そうだっけ?

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