美味を創るもの(前編)「全聚徳」

Pic_0181GW中も仕事を持ち帰り、パソコンに向かう妻。この季節に遠出はできない。しかし、そこは快楽主義のお気楽夫婦。近場のお気楽レジャー三昧。日々“旨し食”の追求に明け暮れる。サプリメントとコーヒーで夕食を済ます残業ダイエットの日々から開放された妻は、我が家に“キッチン”というものが存在することを忘れたかのように「夕飯何食べようか?どこに食べに行く?」と、のたまう。一段と外食係数、エンゲル係数が上がって行く。

ある日、友人夫妻と一緒に食事の約束。休日出勤の友人(夫)は途中合流の予定。買物の後で、新宿高島屋の<鮨源>へ。山本さん(担当の板さん)元気かなぁ♪・・・などとお気楽に向かったのが間違い。どう計算しても1時間以上は待つ行列が出来ている。(鮨源は残念ながら休日の予約不可)方針を変更し、三丁目の「全聚徳」へ。この店、1864年創業の北京料理の名店。北京本店は、キッシンジャー、ニクソン、ブッシュなどの海外要人をもてなす外交の場でもあったらしい。その本店から“北京ダック専門調理師”を招聘して営業。不味かろうはずがない。客も裕福そうな中国人が多い。

東京タワーや六本木ヒルズを望むゆったりとした席で食事開始。三併盆、白菜とホタテの煮込、黒酢古老肉、フカヒレ入小籠包、空芯菜炒め・・・どれも美味しく、丁寧な仕上げと盛り付け。そして、以前二人でランチに来た時は1ロールしかオーダーできなかった北京ダックを半羽。(写真はランチの際のメニュー)それにしても友人は遅い。熱々で美味しい料理を1人分取り分けて残してあるが、すっかり冷めている。せめて北京ダックは熱いうちに食べて欲しい・・・。あ、残念!ダックが来てしまった。食べちゃえ!皮の脂部分は砂糖をまぶして熱々をそのまま食べる。旨い!そして、ピンでダックとキュウリ、甜面醤を巻いてひと口。うま旨っ!カリカリの皮とジューシーな肉がぁ・・・たまらんっ!

そこで友人登場。「遅くなっちゃって、ごめんなさい!」いえいえ。先に食べて申し訳ないのはこっち。「冷めちゃって悪いねぇ」小皿に盛り付けた料理は、やはり食欲中枢へのアピール不足は否めない。我々3人が食べたものとは別の料理のよう。「あ、美味しい。良い店かも」そう言ってくれるものの、満足の笑みではない。「じゃあ、麺でも食べようか」そうして出てきた熱々の麺。旨そう。・・・しかし、「お取り分けします」というアルバイトらしい女の子に任せてしまったのが悲劇のダメ押しだった。4人分に取り分けてそれぞれが美味しそうに食べるのに、彼の様子がおかしい。「これ味ない?」「え?そんなことないよ?美味しかったよ」 ・・・to be continued

コメントする








002147037

SINCE 1.May 2005