Archive for 7 月 29th, 2006

IGA、エースを狙え!「(ミニ)テニスブーム」

P102「岡、エースを狙え!」病院のベッドで呟く宗方コーチ。病室に戻った蘭子が花瓶を落とす。海外遠征に向かう飛行機のタラップで、岡ひろみが不安な顔で振り向く。「いま、コーチの声が・・・」それを聞いた藤堂は、コーチの死を直感し、岡に言葉をかける「大丈夫。コーチは、いつも君の側にいるよ」・・・なぁんてシーンを何の資料も見ずに書ける自分が怖い。そう、私はかつてマンガマニアだった。大島弓子、山岸涼子、萩尾望都の“花の24年組”、吉田秋生、手塚治虫、大友克弘、諸星大二郎、内田善美など、好きなマンガ家は枚挙に暇がない。・・・ただ、今日のテーマはテニス。うっかり封印していたマンガの世界に入ってしまうところだった。あぶない、あぶない。

そんな私は、20代の頃“テニス小僧”だった。会社帰りや休日に仲間を集めてテニス三昧。夏には、高原でのテニス合宿を企画。グランドスラムのTV中継は欠かさず観戦。好きなプレーヤーは、ボリス・ベッカー。ファーストサーブより速いセカンドサーブを真似て、ダブルフォルトを繰り返した。そして、メインのスポーツはラケットボールを経て、現在のスカッシュへ。テニスをやる機会も少なくなった。そんなある日、酔っ払ったスカッシュ仲間が「たまにはテニスやりたいねぇ」と、漏らした一言に食いついた私。じゃあ、今度企画しよう!と2週間後には実行。久しぶりのテニスに血が騒ぐ。

数年ぶりのテニス。スカッシュに馴染んだ身体には、テニスのラケットが大きい、重い。最初は皆、コートの外に大きくボールを飛ばし、ボールが減っていく。ジュニア向けのレッスンをやっている隣のコートから紛れ込んだボールをこっそり借用。それでも、そこはかつてのテニスブームに乗っかった世代。30分後には何とかラリーも様になってくる。素人テニスの基本はダブルス。一球ごとに、ゲームを取るごとに、歓声を上げてペア同士が掌を合わせる。ガッツポーズ。楽しいっ!屋外で流す汗も気持良い。「こりゃぁ、きっとビールも旨いぜっ!」そう、企画のメインはアフターテニスの飲み会。

「楽しかったねぇ」わいわいと傾けるジョッキ。スカッシュとテニスの違いは、ダブルスで戦う面白さ。ペアの組合せで変わる結果。パートナーを励まし、調子に乗せることが大事。シングルスが基本のスカッシュは、全てが自分の責任。「夏休みに、南の島でもテニスやろうか?」調子に乗った妻が提案。彼女に小さな“テニスブーム”が来たらしい。うぅ~む、でも、どうだろう。二人でプレーするんだったら、炎天下でのテニスよりエアコンの利いた室内でのスカッシュかなぁ。(ビールはどちらにしても旨いから良いけど)

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