旨かぁ!楽しかぁ!「博多の達人」

Photo_4秋。酒が旨い。肴が旨い。良い季節だ。・・・と言いながら、酒も肴も年中旨い私なのだけれど、秋は嬉しいぐらいに色んなものが旨くなる。そんな晩秋の博多に、“達人”に会いに出かけた。今回の出張の目的のひとつは、パネルディスカッションに出席していただく皆さんとの一献。中でも<アストロさん>と呼ばれる女性と、ぜひご一緒したかった。彼女の前職は、地元情報誌の名物編集長。いつも周りを元気にさせるエネルギッシュな女傑。今でも<博多お薦めの店>などのいくつかの連載を持つ、博多の街が、そして博多の味(酒)が大好きな女性。半可通の私としては、博多の達人に黙って付いて行くしかなかろぅもんっ♪

翌日からのイベントの仕込みを早々に終え、博多初心者の同僚たちと軽く乾杯。大名という街にある「海亭」という居酒屋。十年以上も前に、私を焼酎に目覚めさせた記念すべき店。早々に頼んだ<箱ウニ>も、<ゴマ鯖>も美味しそう。しかし、ここは彼らに譲り、博多の達人指定の店に備える。店の名前は「博多べい」。“山笠”で有名な「櫛田神社」の向かい。名前の由来は“Bay(湾)”ではなく、“Wall(塀)”ぜひお薦めの店をとお願いをしたところ、迷わず決めていただき、「魚が旨かとぉ」との推薦のひと言。行って納得。文句なく酒も魚も、肴も美味い。あっという間に焼酎のボトルが空になる。彼女の人柄か、初対面同士のメンバーが早々に打ち解ける。酒がますます旨くなる。良い酒だ。

Photo_5ところで、どこへ行ってもインチキ方言の私。博多弁の人と人との間を柔らかく繋ぐ音感が特に大好きなのだが、達人の前では真似し切れない。「旨かですねぇ」と呟くと、優しく修正される。なにせ達人は、かつて西日本新聞の企画<博多弁番付>の選者の一人にもなった方。酔うにつけ、懐の深い方とは言え、アストロさんに失礼だったのではないかと思うほどにインチキ博多弁を投げかける。酔ってそぞろ歩く天神の街。ふと見かけた看板。「こりゃぁ、良かとですねぇ」

“しちゃり”という博多弁は、“~しなさい”という意味だけど、ニュアンスはもっと優しい。“~してね”ぐらいの感じ。“ちゃり”の意味は、“Please”って感じ。つまり、“おしチャリ”とは、“自転車は押してね”ぐらいの意味。う~ん、巧い!博多の人と街の関係が、コミュニティのあり方が表れている。これだから、博多は好きさ♪(「好き」=「すぃとぉ」という博多弁も良いね)数日後、「ところで達人、まだまだ博多には美味い店があるかと。連れてってください!」と、お礼のメールを送ると、「よかよ♪」との返信。お供しますっ!

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