愛しのG2「ジェイル・ブレーカーズ」

P1g2関西で活躍し東京に進出。今や演劇界を席捲している演出家がいる。その名を<G2>という。名前からして不思議な、正体も不明な、(最近は顔も出しているが)謎の演出家。彼の芝居にお気楽夫婦はハマっている。「天才脚本家」という芝居を初めて観たのが2001年。リリパット・アーミーつながりで、コング桑田、野田晋一らが出演する芝居と言うことで出かけた<スペース・ゼロ>。ハマった。腹筋善之介と山内圭哉の鬼気迫る演技に、その演出に。それ以降、G2プロデュースの芝居は欠かさず観ている。

G2は、升毅と共に活動した<MOTHER>を経て、G2プロデュースというユニットを主催。パルコ劇場との共同作品、松尾貴志とのユニット<AGAPE store>など、活躍の場は広い。観た芝居を指折り数えると、MOTHER最終公演「Long Distance」、パルコ劇場作品で水野真紀主演「ダブリンの鐘つきカビ人間」、永作博美主演「人間風車」、AGAPE storeの「地獄八景亡者戯」、「BIG BIZ」、「BIGGER BIZ」、「BIGGEST BIZ」、「しかたがない穴」、「仮装敵国」、G2プロデュース「ゴーストライター」、「止まれない12人」、「キャンディーズ」、作わかぎえふ「一郎ちゃんがいく」・・・改めて数えると凄い数だっ!

そして、最新作「ジェイル・ブレーカーズ」。主演松岡昌宏。須藤理彩、河原雅彦、コング桑田など芸達者が脇を固める。久しぶりに訪れた会場、東京グローブ座は不思議な雰囲気。なぜ?あ、そうかぁ。この劇場はジャニーズ事務所が買ったんだった。ジャニーズ系ファンの独特な空気。あの何とも言えないファッション・センス。微妙にお歳も召している女性が圧倒的で、男性の観客が極端に少ない。ふぅむ、面白い。コング桑田が抑えた演技。ひゃあ、大人じゃん。河原雅彦は相変わらず美味しいとこ持ってくねぇ。ほほぉ、音楽も松岡くんかぁ。かっこ良いねぇ。G2の演出も絶妙だねぇ。

しっかし、この芝居を観ている客の中で、コング桑田だの、三上市郎だのマニアックな役者を観にきている人は少数派なんだろうなぁ。シモキタで観る芝居との微妙な距離感。それに最近ちょっとチケットが取りにくい。人気が出るのも考えものだ。「アイドル使って芝居されるとチケットが取り難くって、困んだよねっ(怒)」と妻。そうだねぇ、松岡くんは悪くないけど、彼を観に来てる訳ではないもんなぁ。でも、この芝居でコング桑田が人気出るかも。「ないねっ!」あ、そう。

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