贅沢な焚き火「薪ストーブの夜」

Photo_59寒い冬の夜。じっと炎を眺めていると、不思議と心が安らぐ。椎名誠率いる<怪しい探検隊>が浜辺での焚き火を愛する集団(今や焚き火をするには最寄の消防署に届出が必要らしい)であることも、ジョージ秋山作「浮波雲」の主人公の趣味が焚き火であることも、なんとなく分かる気がする。炎を前に、座り込む。にこにこしてしまう。ストーブの中で薪がはぜる。炎の明かりも、遠赤外線の暖かさも、柔らかく、まろやか。

Photo_61確かに、酔ってはいる。でも、ぼぉ~っとしてしまうのは、決して酔っているからだけではない。顔が紅くなっていることを自覚はしている。しかし、頬がポカポカとしているのは、薪が私の顔を温めているからだけではない。そして、気持が穏やかなのは、このストーブのせいだけではない。心地良い場所で、心地良く酔い、ゆったりとした気分になっているから。それに、ゲストで登場したチャンプ石渡の順調な術後の経過が嬉しかったこともある。いずれにしても、良い酒だ。

一年ぶりにお邪魔したKさん宅でのホームパーティは、相変わらず居心地が良く、まったりと時間が過ぎて行く。ホスト役ではないから、自分が余計に気を使わずに済むからかもしれない。参加メンバーを和ませるKさんご夫妻のホスピタリティのおかげかもしれない。普段は余り一緒に過ごすことのないメンバーの中に、こそっと紛れて参加しているからかもしれない。どんな理由でも良いけれど、この場所ののんびり感が気に入っている。悠々自適の晩年を迎えたKさんご夫妻。お二人でジムに通い、お子さんたちと食事に出かけ、友人を招いてホームパーティ。経済的な意味だけではなく、そんな時間が過ごせる“実りの時間”がお気楽夫婦にもやって来ることを楽しみにしたい。

Photo_62相変わらずマイコーチのJrも元気だ。人見知りせず、男の子らしい腕白さも、礼儀正しさも、わがままも、良いバランスで交じり合った“良い子”だ。人の子供は成長が早い。一年ぶりに会うのだから当然だけど。Kさん自慢のポルシェに乗ったJrの目が輝く。お母さんの指示か、お父さんの酔い具合を確かめて絶妙なタイミングで「帰ろうよ」と声を掛ける。コーチ一家が帰った後は、まったりと大人の時間。大声で話すこともなく、皆ちんまりと語り、飲んでいる。

再びストーブの前でまどろむ。ふふふ、良い気持。あぁ、そうか、これは届出が必要のない、贅沢な焚き火でもあったのかぁ。「あれ!眠くなってない?帰るよ!」穏やかなまどろみを単なる眠気と勘ぐった妻が私をつつく。・・・まぁ、これも幸せか。

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