旅・人・婚・病「ハードな週末」

Photo_186エアコンの効いた宴会場の椅子に座っていても、なんだかまだ身体が揺れていた。効き過ぎの空調のお陰でようやく汗が引き、ばたばた着替えたタキシードに身体が馴染んできた。『A Hard Day’s Night』ならぬ“ハードな週末”だった。“鉄研小僧”にとっては、きっと歓喜に溢れた日々。電車に揺られること、計10時間。新宿から<スーパーあずさ号>で西に向かい、戻ってきたかと思うと、翌日には<スーパーひたち号>で北東に向かう。そしてとんぼ返り。この街を基点に文字通り西に東に飛び回った。

金曜日の夜、長野県の端にある街でプレゼンだった。上手くいった。ただし、結果はまだ分からない。その上、その日の内に新宿まで戻る電車はない。けれど、翌土曜日の昼過ぎには茨城県の県庁所在地にあるホテルで、妻の従姉妹のためにお祝いのスピーチをして、ドリカムの『LOVE LOVE LOVE』を歌って、二人で愛を叫ばなければいけない。そのためには、その日の内に辿り着ける一番新宿に近い街まで向かう必要があった。宿泊したのは諏訪湖の近くの温泉街。そして翌朝、早朝の特急に乗り、私の着替え一式を抱えた妻と新宿で合流し、納豆の美味しい北の街に向かった。納豆は嫌いだけど。

Photo_185しかし、たいへんだった理由は他にもあった。金曜日のプレゼン直前に、近所に住む友人(♂)からメールが入った。「入院することになってしまいました。入院中、妻をよろしくお願いします」・・・!?!?なんてこったい。お気楽妻に連絡をして友人(♀)の様子を確認してもらう。取りあえずは落ち着いているらしい。ふぅ。さらには、日曜日の予定は元々システム導入先の1周年記念イベントで仕事。朝早く起きてラジオ体操をして、街のゴミ拾いボランティアをして、炊きたての朝ごはんをいただいて、式典に参加するお歴々にご挨拶。だったら、ラジオ体操から友人(♀)を誘って、一緒に見舞いに行くかぁ。

友人(♂)を見舞った帰り、1日中行動を共にした妻と友人(♀)3人で食事。「ふぅ、って感じだねぇ。今日はどうもありがとう」「しかし、自分で病院まで行って、入院と決まって、メール送ってきて、元気なのかそうじゃないのか分からんかったよぉ」「食べ終わった食器を洗ってから病院に行ったんだよ」確かに几帳面で真面目な彼は、常人では考えられない行動をすることがある。しかし、症状が軽くて良かった。つくづく良かった。「住宅ローン組んだばっかりだしねぇ」・・・そういうことじゃなく!その日食事をした<きときと>という店の名前は、富山弁で“新鮮で元気な”という意味。食材は確かにどれも新鮮で美味しい。友人(♂)の食べていた極あっさり系の病院食を思い出して、すまん!という気持になる。退院して元気になったら、何度でも何度でも、4人でお祝いしようぜ!

1つのコメントがあります。

  1. momo


    映画『きみにしか聞こえない』の主題歌が発売

    トラックバックから失礼いたします。ドリカムの新曲について書いています。よかったら遊びにいらしてください。またこちらのブログにも遊びにきますね!

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