行った年、来た年「2007年/2008年」

Dsc00248あっという間に1年が終わった。2007年も慌しく過ぎていった。長く病床にあった母が逝き、年賀状のない新年を迎えた。「あけましておめでとうございます」という挨拶を交わすことなく迎えた新しい年はどんな年になるのだろう。どんな年にするのことができるのだろう。

年末から妻の実家でのんびり過ごすことがここ最近の恒例となった。母を亡くして実感するのは、ごく当り前のことだけれど時間が有限であるということ。妻も私も親と一緒に過ごしたのはわずか10数年。それ以降の長い長い時間、親と一緒だった時間を合計しても数十日にも満たないだろう。子供がいないお気楽夫婦にとって、親から授かったものをわが子に繋げることができない分、親に返すことも必要なのだろう。そのひとつが一緒に過ごす“時間”だったら、それを返してあげられるのは今しかない。無限に続き溢れるように使えると誤解してしまう時間は意外に残り少ない。ましてや親の時間は。

Dsc00298妻には兄弟姉妹がいない。いつか私も、妻の実家で妻の両親と一緒に暮らすという選択肢を選ぶことになる可能性は高い。それが可能な状態を実現するための準備をしなければ。そんな思いが日々高まる。経済的な準備はもちろん、気持の準備もしなければいけない。これまで過ごした時間を総括し、精算し、新たな計画を立てた2005年から早や2年余りが過ぎた。その時新たに携えた“初心”を忘れてはいないか。妻との、家族との、仕事との、地域との関係の再構築。その延長線上に妻の両親と暮らす準備もある。果たして今、自分の目指す場所に向かっているか。

2000年の暮れから2001年の年明け、20世紀の終わり、21世紀のはじまりをヨーロッパで過ごした。寒いパリの街からニースに飛び、ローマで迎えた新年。2000年の秋に新たな関係でスタートした妻との生活。誰と最期まで一緒にいたいのか。何を優先し、何に価値を見出し、何を共有し生きていくのか。そこから得た結論が、今の生活。そして7年を経て方向性がいよいよ明確になってきた。「それって、できるだけ早くセミリタイアして、お気楽生活をするってこと?週に5回スカッシュやりたい!海外旅行も変らず行くよっ!外食はちょっと減らしても良いかなぁ。あ、芝居ももっと行かなきゃね♪」・・・妻に言わせれば、そんな生活らしい。(ちょっと違うぞとも思いつつ)もしそうだとしたら宝くじでも当たらない限り早期実現は困難だぜっ。

今年もこんなお気楽夫婦をよろしくお願いいたします。

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