タイ料理にワイン?「ラーン・チン・チン・タイ」成城学園

Photo中経過と結果のどちらを求めるか、という問題は難しい。企業における社員の行動評価と実績評価のようなものでもあり、長く苦しい山道を辿り上り詰めたからこそ山頂で感じる達成感のように表裏一体でもあり、分離できないものとも言える。「フット・アドバンス」での足裏マッサージはどちらなのだろう。身体が捩れてしまう程の痛みに耐えることで得られる解放感と満足感。しかし、この場合は結果があれば良い。痛みを伴う経過は不要。きつぅ~く揉まれている間の会話を私も楽しんでもいるが、その会話も激痛に途絶えがち。痛みに悶える私を揉む店長の山本さんの方がより楽しそう。「この痛気持良いのが良いんじゃない♪」妻の発言は異星人のことば。私には理解不能。(あ、山本さんが出演された『メレンゲの気持』観るの忘れてしまいまいした。残念!)

Photo_2みに耐え、冷たい汗を流した後に訪れる店がある。フットアドバンスのすぐお隣。「RAAN JING JING THAI(ラーン・チン・チン・タイ)」成城学園前の商店街をわずかに外れた小田急線沿いの小さなお店。入口のガラスドアを開けると象のレリーフがお出迎え。ガラス越しにはシェフが忙しそうに立ち働く厨房が見える。1階は4人掛けのテーブルがひとつと、小さなテラス席。急な階段を登った2階はこぢゃれたタイのインテリアに囲まれたサロン風の店内。日本に数あるタイ料理のレストランの内装は失礼ながらチープなものが多く、落ち着かない店も多い。しかしこの店の空間デザインはしっとりと落ち着く良い味。抑え気味の照明も効果的。

Photo_3の日は予約ナシで訪問。幸運にも1階席の大きなテーブルに椅子がふたつだけ(相席ながら)空いていた。最初の1杯はシンハー。くぅ~っ、旨い♪妻の仕事の関係で、この夏は南の島のリゾートに行くのは難しそうだけど、このビールを飲むと行きたくなるなぁ。まずは冷たいオードブルの盛り合わせをオーダー。この料理に合うワインは…。「カリフォルニアワインのプロモーションをやっているんですが、いかがですか?」女性ソムリエの星野さんが薦めてくれるままに4種類のグラスワインを組み合わせていただくことにする。ワインも、焼酎も、泡盛も、日本酒も、テキーラも、シングルモルトウィスキーも、私は覚えるより聞け!が信条。特にワインはお任せが一番。

Photo_4の店の“ウリ”は、タイ人シェフが作る本格的なタイ料理と、ワインとのマリアージュ。お薦めいただく組合せに身も舌も委ねよう。星野さんがまず最初に選んでくれたのは「75 Napa Valley 2006」200ヶ所以上のワイナリーがあるというナパ・ヴァレーからの1本。ラベルには75年に起きた出来事が記載されている。「出張でナパ・ヴァレーに行かせていただいたんですけど、昼からず~っとワインを飲み続けて、幸せでしたけれど辛かったです」お聞きする限り、全く辛そうではない。この仕事が好きで、何よりワインが好きで仕方がないという雰囲気が彼女から漂う。酒好きの客としてもお話を伺うだけで嬉しくなってしまう。もちろんワインもOK!きりっとした飲み口は、オードブルの味を引き立たせる。文句なく旨い。…あ、ところでまだ1杯目なので来週に続きます。

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