Archive for 8 月 16th, 2008

世田谷からミッドタウンへ(1)「Baker Bounce」

Photo 軒茶屋に美味しいアメリカン・ダイナーがあるんだよ。行ってみようよ」妻がいつかそんなことを言って、世田谷パブリック・シアターで芝居を見終わった後に、連れて行かれた。駅からちょっと離れた、周囲の住宅街とは相容れない面構えの、徹底したアメリカン・ダイナー。それが「Baker Bounce」という店だった。確かに美味しかったし、その場で焼き上げるパテは本格的で、逆にアメリカには絶対こんな繊細で美味しいハンバーガーなんてないよ!という味。「今度、東京ミッドタウンにお店を出すらしいよ」ふぅ〜ん、そうなんだ。連れない返事の私。嫌いではないけれど、好んで1,000円以上もするハンバーガーを食べにはいかないなぁ、というのが私のスタンス。確かに、ビールとは良く合うけどね。

Photo_2堤に美味しい広東料理の店があるんだよ。最近、良く評判聞くんだけど、行ってみない」妻が何度もそう言っていたことは・・・、正直言えば覚えていなかった。世田谷線に乗った際にも、「ここ!この店!あ〜通り過ぎちゃった」妻が線路に近い、こぢゃれた外観の店を指差した。なんとなく雰囲気は分かったけれど、気軽にひょいっと行くにはちょっと遠いし、どれどれと勇んで出かけるには近過ぎるロケーション。その後も結局行かずじまい。それが「火龍園(Fun Long Yuen)」という店だった。「今度、東京ミッドタウンにお店を出すらしいよ。その新店準備でしばらく世田谷の店はお休みにするんだって」ふぅ〜ん、そうなんだ。ん?どこかで同じようなこと聞いたなぁ。

Photo_3んな2人が、前週のリッツ・カールトン宿泊に続き、2週連続でミッドタウンに出かけた。目的はリッツ・カールトンをはじめとした複数のホテル・チェーンを擁するマリオット・グループのヴァケーション・クラブの説明会に参加するため。どこかのカード会社が、お気楽夫婦をお金持ちと誤解して招待状を送ってくれたのだ。「どうせ誤解されたんだったら、出てみようよ!」妻は参加者にプレゼントされるリッツ・カールトンで利用できるギフト・カードに目が眩んだらしい。「せっかくだったら、Baker Bounceと火龍園にも行ってみよう♫」すっかり東京ミッドタウンを気に入り、経済的条件が許せばリッツのレジデンスにさえ住みたいと言い張る妻の目が輝く。ヴァケーション・クラブにも入会しそうな勢い。

Photo_4ずは「Baker Bounce」でビールを飲み、乾いた喉を潤す。真夏日だし。世田谷の店よりも明るくこぢゃれた店内。六本木だし。ビールのつまみにフライド・ポテトをオーダー。アメリカン・ダイナーだし。フライド・ポテト用にケチャップがココットに入れられてたっぷり出てくる。う〜む、アメリカン。ポテトにつけてひとくち。ん?今度はケチャップだけひとくち。ん?んっ?旨ぁ〜〜〜〜いっ!ねぇ、食べてみて♬「あぁ、ほんとだ!これはかなり美味しいね」ケチャップはトマトで作られているんだと実感する自然なトマトの甘みと酸味。こんなケチャップは初めてだ。ポテトがなくなっても、ケチャップだけぺろぺろと舐める変な2人。ケチャップが美味しいとスタッフに伝えると、「ありがとうございます。オリジナルなんですけど、おかげさまで好評で、販売して欲しいと言われるんですが、残念ながらお譲りできないんです」聞けば、2日間かけてつくる自信の一品だとか。う〜ん、なかなかやるな!Baker Bounce!世田谷出身?のお店として、ちょっと嬉しく、そしてなぜか誇らしい2人だった。

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