Archive for 4 月 4th, 2009

マイ・スィート・フレンズ『お弔い』甘党男子と甘い男

Photoる週末、ご近所の友人夫妻、NYC帰りの友人夫妻、そしてお気楽夫婦の3組、6人が集まった。「お弔い」のために。とは言っても誰か親しい方が亡くなられたわけではなく、ラック・システムという劇団の芝居を一緒に観にいくために。この劇団の公演は、NYC帰りの友人夫妻が渡米前から6人揃って観に行くのが恒例だった。「お祝い」「お弁当」「お見合い」と全ての公演タイトルに「お」が付く。10周年記念公演「お願い」や12回公演「おたのしみ」は2組だけで観劇。そして、6年ぶり、待望の3組での観劇が15周年記念公演「お弔い」という訳だ。劇団を主宰するわかぎゑふ(大阪出身)の脚本は相変わらず丁寧で、優しく、破天荒。戦後間もない昭和30年前後の大阪のお話。毎回、大阪弁にこだわった、けれど大阪以外の人にもきっちり伝わる、観終わった後に明るく元気になれる芝居。しょ〜もない登場人物にも、「しゃ〜ないなぁ」と笑える設定。

Photo_2度も観ている劇団だから劇団員もすっかりお馴染み。特に、コング桑田という俳優(怪優?)は、6人揃って大のファン。コングさんは、わかぎゑふが主宰するもうひとつの劇団「リリパット・アーミーⅡ」所属。「レ・ミゼラブル」などにも出演する舞台俳優。妻とご近所の友人(妻)などは、お芝居だけではなく、ゴスペルが得意な彼のライブにも行ってしまうほど。ちなみに終演後のステージで「物販」のお知らせをするのも彼の役目。「パンフ買うて!」と彼が言うからか、「買い始めたら切りがないから」という理由で普段はパンフレットなど買う素振りも見せない妻なのに、彼の出演する芝居だけは毎回パンフレットを購入し、嬉々としてサインをもらう列に並ぶ。今では顔なじみとなり、短い会話を交わすこともある。東横線の車内で偶然会って挨拶した時にははにかんで応えてくれた。そんな豪快な見てくれと繊細さが同居するキャラクターが可愛い。

Photo_5Photo_6しぶりだったけど、やっぱり面白かったぁ♪」「あの場面で、あの登場の仕方は卑怯だよねぇ、もう、おかしくって。飛び道具だよなぁ」「○ちゃんの笑い声、大きかったよね、今回は一番ツボにハマってたね」終演後の劇評とも言えない感想を言い合いながら食事をするのがもうひとつの楽しみ。そして最後はお気楽夫婦のリビング、BAR808でお酒を飲んだり、デザートを食べたり。その日のスィーツはご近所の名店「ラ・ヴィエイユ・フランス本店」のマカロン。この店はお台場のグラン・パシフィック・メリディアンにアイスクリーム専門の店があり、それもお台場の店が先にOPENしたのに、こちらが本店。整体の先生にいただいたこの店のチョコが美味しかったため、地元の店を知らないのはいかんっ!と芝居の前日に出かけて買って来たばかり。友人たちの反応はどうだろう。

Photo_7Photo_8ぇ〜、オサレっ!美しいねぇ」「うん、美味しい♪」「ねぇ、お店ってどこにあるの」うむ、なかなか好評。お酒が飲めない上に甘いものが大好きなご近所の友人(夫)も、思わずニコニコ。彼は最近増殖しているという「甘党男子(あまとうだんし:ama-dan)」のハシリ。「美味しいっすね。今度買いに行ってこよぉ♪」彼はアパレル会社勤務という職業柄か、デパートに入っているスィーツショップにも詳しい。その日、NYC帰りの友人(夫)がバレンタインのお返しと持参して来たのは「ねんりん家」のバーム・クーヘン。その店の名前にも「あぁ、ここ美味しいっすよね♪」と素早い反応だった。さすが甘いもの好き。しかし、なのに、タバコを止めた反動肥満も解消し、すっかり以前の体重に戻った友人(夫)。甘いものが体重増加の原因とは限らない。

れに対し、バレンタイン前後から続くお気楽夫婦の甘い生活で、ジムに通い、節制もしているつもりながら、ややウェイト・オーバー気味の私。余分な脂肪とはオサラバしたい、弔いたい。けれど、友人たちが帰った後、「今日もポッキー食べちゃうもんねぇ♪」とのたまう妻。そして、つい釣られて酒を飲む私。いかん、いかん。甘い、甘い。甘党男子と自分に甘い男、どちらが身体に悪いのか・・・。

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