マイ・スィート・ホームタウン「ル・プティ・ポワソン」他

Photo_9Photo_10日のスィートな日々で増えてしまった体重を落とすため、ショコラティエのミキちゃんとカラオケBOXで歌いまくる週末を過ごした。「ラ・ヴィエイユ・フランスに行かれたんですか」と、ミキちゃん。そうか、同じ街で店を開くパティシエ同士、お互いに知ってるんだね。「はい、木村シェフのところには先日ご挨拶に行って来ました」確かに、“旧き良きフランス”という名前の通り、そのままパリにありそうなお洒落な店構え。けれど、なぜこの街にあるのだろう、こんな駅から離れた住宅街になぜ?というロケーションでもある。「そうですねぇ。なぜでしょう。私はずっとこの街で生まれ育ったからですけど」そう言いながらも次の曲を物色するミキちゃん。予想以上のカラオケ好き。

Photo_11Photo_12IGAさん〈プティ・ポワソン〉って店は知ってますか。この店の焼き菓子はもう絶品です。ほんと美味しいです♪これです!」と、ミキちゃんに可愛いラッピングの焼き菓子をおみやげにいただいた。初めて聞く名前。聞けばミキちゃんと同世代の女性パティシエが、この街でやはり1人でやっている小さな店だという。「焼き菓子専門店で、この1月にできたばかりなんです。とってもお薦めです。ぜひ行ってみてください」うぅむ。そこまでミキちゃんが絶賛する店ならば、行かねばなるまい。ということで、とある週末に散歩がてら妻と一緒にぶらぶらと南口の住宅街に向かう。ラ・ヴィエイユ・フランスの近く、青い看板と風見鶏が目印。なるほど、小さな可愛い店だ。

Photo_13Photo_14んにちは。ミキちゃんの紹介で伺いました。「ありがとうございます。小さな店ですけど、どうぞご覧になってください」コンパクトなショーケースと手書きのPOPが愛らしい。さっそく焼き菓子を何種類かとシュークリームを購入。季節は春、桜の季節。天気も良いし、お花見をしながら食べますかぁ♪「良いね、良いねぇ。じゃあ、ご近所でパンでも買ってお昼にしよう」ということで、近所のとっておきお花見スポットへ。満開の桜の樹の下、サンドウィッチを食べた後、デザートのシュークリームをぱくり。うぅ〜ん、これは旨い。“大人のシュークリーム”のネーミングの通り、ラム酒の香りがふうわり香る。「うん、美味しい♪」妻もバニラビーンズたっぷりのやんわりクリームと、かりかりとした厚手のシュー皮に満足そうにぱくつく。

Photo_15日はありがとうございましたぁ。カラオケ楽しかったです♪」お花見の帰りに立ち寄ったショコラティエ・ミキでミキちゃんと立ち話。「今日は友人のオーダーでミキちゃんのショコラを買いに来たんだ♪」妻はスカッシュ仲間の“元気の素”としてオランジュとボンボン・ショコラをたっぷり買い込む。「ありがとうございます。今日はこれ試食してみてください」ん?麻雀パイ?「蘭の花を入れた中国茶をブレンドしたんです」へぇ、どれどれ。うっわぁ〜!凄い。繊細な味と香り。美味しい〜!!ショコラの味に溶け込んだ蘭の花の香りが確かに分かる。「販売したら1ヶ4〜500円はかかっちゃいますから作れないんですけど」それは貴重な味をごちそうさま。ところで、プティ・ポワソンに行って来たよ。シュークリームが絶品だった。「そうですか。良かったです。シュークリームは食べてないから、今度食べてみよう♪」研究熱心な若きショコラティエンヌ。

えば、お気楽夫婦の住む街にもショコラティエ・ミキを筆頭にレベルの高いスィーツの店が増えた。嬉しい限りではある。但し、お店はいずれも駅からちょっと離れた住宅街。駅に近い場所は家賃が高く、若いパティシエたちが店を構えるのは難しい。けれど、どの店もそんなハンデに負けずに頑張っている。きちんとファンを増やしている。こんな若いエネルギーを街のパワーにできたら、もっと元気な街になれるのに。「急に仕事モードに入ってるね?」あらら、そうだね。でも、思うのだ。これらの若い才能を街が育てられれば、街のあり方も変わり、街の懐の深さも増す。ばあちゃんたちに優しい街でもあり、若い女の子(ama-danも)が遠くからでも訪れる街。そんな街に、なると良いね。

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