Archive for 10 月 10th, 2009

仲間と味わう美味「用賀 本城」

満月の夜看板ぁるく明るく煌煌と輝く月に誘われて、ある週末の夜、仲間たちと一緒にその店に向かった。妻の誕生日を祝うためにお誘いした店は「用賀 本城」。ご近所の友人夫妻、NYC帰りの友人夫妻、そしてお気楽夫婦の3組6人が集まった。「たん熊北店 二子玉川店」で、友人夫妻それぞれと2組4人で本城さんの料理を味わったことはあるけれど、6人が揃うのは初めて。何かの理由を付けて友人たちをこの店にお招きしたかった。友人たちと一緒にこの店で秋を味わいたかった。それには妻の誕生日がぴったりの日程。妻に提案すると「良いねぇ」と即決。昨年、一昨年のたん熊に続き、3年連続で本城さんの料理で祝う妻の誕生日となった。

カウンタ6人でぁ、落ち着いた良いお店だねぇ♪」「お誘いのメールもらってから、ずっと楽しみにしてたんあだぁ。嬉しい♫楽しみぃ♪」自分の誕生日のお祝いなのにいつも通りにテンションが低いお気楽妻と違い、テンションが高い友人妻たち。全員でカウンタに座るのは無理ということもあり、その日は隣と壁で仕切られた6人用のテーブル席。大勢でわいわいと食べるにはぴったりの席。さっそくビールとお茶で乾杯。飲めない3人と、事前にウコンを飲んで万全の体制の3人。それもまた良いバランス。「これ皆からのプレゼント!」何やら大きな包み。「大きいからって期待しないでね」すると、開けてびっくり。妻の大好物「亀田製菓の柿の種コブクロ100g×10入り」段ボール箱が現れた。「かなり嬉しいぃ〜っ♪」妻のテンションも上がる。シャレの利いたお祝いに皆で大笑い。

丹波栗珍味して待望の料理はと言えば、「うぇ〜ん、幸せぇ♪」「これ、繊細ですっごい美味しいね♫」という友人妻たちの感想に尽きる。栗、柿、里芋などの旬の食材が絶妙の味付けと組合せで登場する。妻の誕生日のお祝いだと伝えてあったため、おこわにカラスミが載せられた祝いの小鉢も供される。「やっぱり日本酒にしましょうか」NYC帰りの友人夫妻の提案に深く頷く。カラスミと辛口の日本酒の組合せがしみじみ旨い。そこに飲んべ3人を泣かせる一皿が登場。ナマコ酢、干しクチコ、コノワタの雲丹寄せという、珍味ナマコ豪華3点盛り合せ。「すっごぉ〜いっ!」「うわぁ!」噛みしめるほどに美味が口腔に滲み出す。そしてぐびりと酒を含む。旨い。まさに感涙の一皿。

本城さん皆でが付けばすっかり夜も更け、またもやほぼ最後の客。満席でざわめいていた店内も落ち着いた。なのに、そんな雰囲気に相応しくない大きな笑い声が響く。嬉しい宴だ。楽しい酒だ。他のお客さまには申し訳なかったかもしれないけれど、仲間と味わう、こんな「本城」の使い方も悪くない。本城さんにも度々顔を出していただき、声を掛けていただいた。奥さまの柔らかな接客もあり、「たん熊」の頃よりも本城さんとの距離感が一段と近くなった。つくづく良い店だ。満足顔の3組の夫婦。お見送りいただいた本城ご夫妻と記念撮影。「美味しかったです。また伺います!」「こんどはランチに来ます」皆、すっかりお気に入りの店になる。「鳩山さんによろしくお伝えください」そうそう、そんな挨拶も忘れずに。

日後、友人妻の1人からメールが入った。「さっそく本城ランチ予約しちゃった♫うふふ、楽しみ♪」友人たちも、この店も、長く大事にお付き合いできればと。

【食いしん坊夫婦の御用達へ】 「用賀 本城」

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