スイート♡バレンタイン「義理チョコ、友チョコ、♡チョコ」

妻からのチョコDEMELは、バレンタインデーに心ときめかせた若き日の記憶は余りない。学生時代までは、食品業界挙げての盛り上がりも、TV番組や雑誌での特集もほとんどなく、義理チョコということばもさほど聞かなかった。チョコレートの夜明け前、バレンタイン黎明期。ところが、大学を卒業し入社したのは、元気だった頃の百貨店。その上、配属されたのはVIPを顧客とする営業職。化粧品メーカーや呉服売場、宝飾売場のお姉さんたち、ブランドショップの女性店長などから「義理チョコ」を毎年大量にいただいた。そしてエンタテインメント系情報誌の会社に転職。チケット販売店の開発、各地のコールセンターの運営などを担当。全国各地から義理チョコが届いた。バレンタインのバブル期。

桐箱入り和風柄チョコこ数年の傾向は、男性が女性にプレゼントする逆チョコや、女の子同士でチョコを贈り合う友チョコが多くなってきているという。若い女の子たちは、たっぷりデコレーションの手作りチョコを喜んでもらえる女友達の方が贈り甲斐があるらしい。それに加え、自分に贈る豪華なチョコレートも人気。100年に1度の不況もなんのその、女性に限らずスイート男子も含め、恒例の新宿伊勢丹で開催されたサロン・デ・ショコラには大勢の客が押し寄せ、高価なチョコレートを買い求める列ができた。う〜む。ということは、「これ、どうぞ!」と震える手で先輩にチョコを渡し、後ろも見ずに走り去って行く女の子…などというのは、絶滅危惧種になってしまっているのかもしれない。

缶CAVIARころで、今年のお気楽夫婦のバレンタインは、なぜか豪華。妻からのチョコレートは、ヨーロッパのゼータクチョコレート。ベルギーチョコの「ブリュイエール」のショコラセレクションは、近頃流行の宝石のようなガナッシュやトリュフが8粒入り。それぞれが上品で美味しい。そしてウィーンの名門、王宮御用達の「DEMEL」のマロンショコラ。私の大好物であるマロングラッセを、チョコレートで包んだ涙モノの一品。そして、ご近所の友人(妻)にいただいたのは木箱入りの「ポント」。日仏合作のお洒落なショコラ。これまた美味しい。そして高級住宅街に住む友人のお嬢さんからいただいたのは、なんとキャビア…風のチョコレート。テオブロマの人気商品。「美味しいよ♬これ♡」すっかり妻が独占。

THEORONS豪華チョコの山れ以外にも、テオブロマのマカロン風のチョコ「THEORON」も。そしてNYC帰りの友人(妻)からは不二家の♡チョコ。高級住宅街に住む友人(妻)からは、ROYSのマシュマロチョコ、などなど。「なんだか、今年は凄いねぇ♪」チョコレート好きの妻の目が輝く。それにしても、このチョコレートたちは何チョコなんだろう。義理ではなく、友チョコでもなく、もちろん妻を除いて(汗)本命チョコではなく。そうか。お世話になっていますという、お歳暮代わりのプレゼントなのだ。お歳暮やお中元を贈らなくなった世代にとって、♡の入ったささやかなプレゼント。甘く、美味しく、嬉しい冬のスイート。普段は買えない、贈れない、ちょっとゼータクな贈り物。「うん、実に良い習慣だね♫」…大半は妻の血となり、エネルギーとなる。

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