世田谷の奇跡「ファーマーズマーケット」

わが家の八百屋世田谷産野菜がいっぱいFIFAワールドカップが終わった。正確には、2010年7月4日現在、日本代表が目指したベスト4を決める準々決勝が行われており、大会は終わってはいない。けれど、ロナウドが、カカが、メッシが大会を去った。そして、日本代表チームも。掌返しと言われながらも白熱した試合にマスコミ報道は過熱し、中継放送は高視聴率を記録、多くの日本人が代表チームの選手名を知る大会となった。…思い起こせば、1990年ローマ大会。ほとんどの日本人がワールドカップの存在すら知らなかった。しかし、1993年Jリーグが開幕、あっという間のサッカー人気。翌年のアメリカ大会の最終予選「ドーハの悲劇」によって、多くの日本人がワールドカップと言えばFIFAを思い浮かべるようになった。そして1996年アトランタオリンピックで日本チームがブラジルを破った「マイアミの奇跡」、1998年フランス大会の最終予選で初出場を勝ち取った「ジョホールバルの歓喜」と、2002年の日韓共催大会に続く道筋ができる。…まだ続けたいが、先を急ごう。

ダイコンミニトマト京都世田谷区、人口83万4千人。今では都内有数の住宅地として知られるが、1932年までは荏原郡、北多摩郡に属する農村地帯だった。23区では練馬区に次ぐ農地があり、駅から少し離れた場所には無人の野菜直売所などもある。お気楽夫婦の住む街にも毎週土曜日に開設される人気の直売所があった。ある日、その場所に立派なビルが建った。1階は「JA ファーマーズマーケット」とこぢゃれた名前の付いた直売所となった。販売しているのは地元農家の農産物が中心。これが安いのだ。新鮮で美味しいのだ。その上、低農薬あるいは無農薬であるらしく、野菜に虫が付いている。葉に虫食いの跡が大量に残っている。

ピクルス用に切られリンゴ酢で溶液が作られ瓶に詰められしっ!野菜買うよっ!」新たに冷蔵庫を買い替えたお気楽夫婦。妻が目指したのは、そのファーマーズマーケット。野菜サラダ用に買って来たルッコラは、しゃきしゃきと美味しい。小さな青虫も付いていた。胡麻のような、ちょっと辛いぐらいの鮮烈な味と香り。トマトと合わせていただいた。さらに妻は二十日大根と、ミニトマトも大量にたっぷり買って来た。ん?「ピクルスでも作ろうかと思って♡」え?「リンゴ酢にハーブを入れて〜♪」へぇ!「瓶は熱湯で消毒して〜♬」うぇ〜!凄い!2人で働き、外で食事をすることが多い日常の中で、料理をやろうという気持を喪失していた妻。料理の経験も知識もあり、やればできることは知っていたけれど。

野菜室もにぎやかに冷凍庫はアイスで満杯んとにJAの野菜は美味しいよね。でも、ニンジンとかタマネギは余っちゃうし、だったらピクルスかなと」いつの間にか野菜室には野菜が増えた。ピクルスもきれいに出来上がった。地産地消の瓶詰め。世田谷産の野菜と、高機能の冷蔵庫が生んだとも言える、世田谷の奇跡!「へへへ、冷凍庫も凄いよ」冷凍庫を覗くと、ボックス入りのアイスが箱から出され、きれいに並べられている。冷蔵庫を買う際に条件としていた「イギリスパンが2斤縦に入る」ことを見事クリアしたこともあり、パンもすっきり収まっている。変わっていく気配を見せながらも、大きくは変わっていないお気楽夫婦の食生活の象徴。世田谷の奇跡は、果たして継続するのか。

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