夏はカレーだ!「レトルトカレー」

カレーの本棚らばがに、ほたて、牛タン、さくらんぼ、お茶、名古屋コーチン、京野菜、じゃこ天、牡蛎、完熟マンゴー、ゴーヤ…さて、これらは何でしょう?日本各地の名産?半分正解。実は、これ全てご当地レトルトカレーの具材。それ以外にも、トドカレー(缶入り)や、全国的に有名になった横須賀海軍カレー、地元老舗ホテル(例えば、函館五島軒、横浜のニューグランド、箱根の富士屋ホテルなど)のレトルトカレーなど、各地で話題のカレーは枚挙に暇がない。日本人の食生活に欠かせないカレー。独自の進化を遂げ、それぞれの地方でオリジナルのカレーが新たな名物となっている。

全国各地のレトルトカレーんなレトルトカレーが家庭に普及したきっかけと言えば、お馴染みの大塚食品のボンカレー。発売された当初は、量が少なく、具材も小さく、やはり母が作ってくれたカレーの方が旨い、と思いながら食べた(当時は子供だった世代の)方々も今や日常的に利用しているはず。そして、発売当初から食品としてだけではなく、日本のレトルトカレーの王道を作った(と私が勝手に思っている)という功績がある。それは、ブック型のパッケージ。スペースを取らず保管しやすいし、販売する側にもメリットがある。北野エースという店では日本各地のレトルトカレーを、圧倒的な種類を揃え、常時販売している。その陳列棚はまるで本屋か図書館。

サグチーズカレーマトンカレーる夏の夜、食欲が無い(お気楽夫婦は食欲はありありだけど)時はカレーだ!と思い立ったお気楽夫婦。2人で食べるにはレトルトカレーだ!ということで、近所にできたカルディ(レトルトカレーの種類が豊富!)でレトルトカレーをゲットすることになった。ところで、妻はご飯よりもパン好き。カレーを食べる時でもご飯ではなく、ナン(クスクスでも可)をチョイス。従って、選ぶのは必然的にじゃがいもをはじめとした具材ゴロゴロの典型的日本のカレー「カレー曜日系」ではなく、フォンドボー系の欧州カレーでもなく、ナンに合わせるにはインド系の本格カレーということになる。うむむ、そんなカレーが果たして…あった。2人が選んだのは、かなり辛そうなマトンカレーとサグ(ホウレンソウ)とチーズのカレー。いずれも本格的で旨そうだ。

マトンカレーを盛り付けるサグチーズカレーを盛り付けるにお湯を沸かし、レトルトパックを投入。冷凍のナンをオーブンレンジで温める。料理とも(当然ながら)呼べないお気楽夫婦の夕餉の支度。そこに添えるのは、お気楽妻にやってきたブーム、新鮮野菜のピクルスと生野菜のサラダ。熱々のカレーをナンに乗せてパクリとひと口。うっ、旨いっ!なぁんだ、本格インド系カレーも、レトルトでOKじゃないか!ナンもこれぐらいの味であれば充分だ。おっ!キャベツにサグカレーを乗せて食べると、これまた旨いじゃないか!う〜ん、これは新鮮な味の組合せ!これは旨い!と、(元々食欲不振ではなかったけれど)2人の食欲増進。やはり夏はカレーだ!

大阪のソースころで、前述の北野エース、レトルトカレーだけではなく、品揃えが面白い。例えばソース。大阪人は数種類のソースを使い分けるとは聞いていたが、実物が並んでいるのを見るとある種の感動を覚える。たこ焼き、お好み焼き、焼きそば…それぞれ使い分けなくてもええやないかいっ!となぜかインチキ大阪弁で突っ込みたくなる。ある意味、日本人のデリケートな味覚の象徴。これからの日本の観光資源、輸出品は“日本の食文化”だっ!と叫びたくなる。「…それは、きっと暑いからだね。何だか記事も散漫だよ」カレーを食べても汗ひとつかかず、冷静な妻が呟く。はい。確かにテンション上がってました。カレー食べて、ぽたぽたと汗かいてました。でも、やっぱり、夏はカレーだ!よね?

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