Archive for 12 月 18th, 2010

X’mas Carolの似合う街で「状元樓 自由が丘店」

XmasCarol in JiyugaokaMegamihiroba12月に入ると、クリスマスツリー、リース、イルミネーションで着飾った街にクリスマスソングが溢れる。ある週末、お気楽夫婦は自由が丘に出かけた。♬クゥリィスマァスキャロルがぁ〜♫という稲垣潤一のハイトーンヴォイスが似合う街…ではなく、クリスマス聖歌が似合う街。自由が丘商店街でクリスマスに行われるのはクリスマスセールではなく、JIYUGAOKA CHRISTMAS THANKS LIBERTY 2010と銘打ったHAPPY CHRISTMAS CAMPAIGN。そのスタートのイベントは、地元幼稚園児によるクリスマスキャロルの合唱だったり、自由が丘ゴスペルクワイアのライブだったり。駅前ロータリーの全面改修により女神像が一時撤去されているために、白いドレスを着せたマネキンにライトを当てて光のオブジェを演出したり、イベントで集めた廃油を使ったエコキャンドルの点灯式があったり。

Xmas TreeGospelつもながらオシャレだねぇ」と妻。確かに駅前でクリスマスキャロルやゴスペルを歌っても街の雰囲気に良く似合う。見ている方が照れてしまうような、いかにも借モノの上滑りするイベントではなく、街に馴染んでいる。広場に集まった人々も拍手をし、手拍子を取り、実に楽しそう。ステージの裏に回ると、イベントを担当する商店街の若手スタッフたちが忙しそうに動き回り、観客に混じった幹部たちはそんな姿を温かく見守っている。一通り挨拶をした後は観客として、買物客のひとりとして街を楽しむ。南口の緑道に廻ると、根付きのままで群馬県嬬恋村から運んできたもみの木が、クリスマスツリーとして優しく上品に輝いている。クリスマスが終わるとオーナメントは土に還り、ツリーは森に還って行く。エコを徹底して意識したイベント。

JougenrouShanghai Crabろそろお腹が空いてきたねぇ」と急かす妻を連れて、状元樓自由が丘店に向う。カード会社と組んでクレジットカード利用促進キャンペーンを仕込んだ立場上、期間内にカードを使って食事しようという企て。上海料理の名店で、上海がにを食べようという企画を提案すると妻は大歓迎。ちなみに、恒例の上海がにを友人たちを集めて食べる企画は例年通り、地元の中華料理店で開催済み。ということで、その日は少し捻りを入れて、上海がに入り小龍包をいただく。運ばれてきたのはオレンジ色の小龍包。レンゲに乗せ、注意深く端を齧り、慎重にスープを少し啜る。小龍包を食べる時の大事な儀式。上海がにのミソの香りが口中に広がり、濃厚なスープが舌の上で踊る。旨いっ♫

ShoronpouShrimpれは幸せな味だねぇ♡」と妻も満足げに微笑む。満席の店内では、上海がにコースを食べるグループも多く、あちこちでカニスプーンを持ち奮闘している人が目に付く。蒸す前の上海がにを見せられる度に歓声が上がる。不況もどこへやらの幸せそうな風景。ところで、いつも声を掛けていただく店長が見当たらない。スタッフに尋ねると「本店の店長として異動になりました。あちらでも頑張っています」とのこと。それは残念だけれど、嬉しくもあるご栄転。「じゃあ、中華街の店にもまた行かなきゃね」なるほど。食べに行く(または買物に行く)という行為は、何かのモチベーションが必要な時もある。それもまた良し。

を元気にするためには、イベントやキャンペーンだけではなく、人と人との繋がりが大切。あの店の、あの人に会いに行く、というモチベーションは人を動かす。商店街での接客は、小さなコミュニケーションの積み重ね。良い商品や価格だけではなく、心地良い接客が人を集める。「中華街にはいつ食べに行こうか?」妻のモチベーションは、味らしい。

002145666

SINCE 1.May 2005