クリスマスのように「ST.Valentine’s Day」

ChocolateBoxJewelryBox本には共通の神が存在しない。多神教と言うにしても、個々の信仰は漠然としており、神の姿は明確ではない。お正月の初詣も、時には神社に、ある年はお寺に参拝する。クリスマスにはケーキを食べプレゼントを交換し、ハロウィンには仮装パーティ。何の宗教的な素地もなく、表層上のファッションだけが浸透し始める、浸透しだすとある時期からスピードを増し、国民的な行事となっていく。クリスマスの何週間も前から街にはクリスマスソングが溢れ、イルミネーションで彩られ、何とはなく日本中が浮かれ出す。そしてメリークリスマス!と乾杯を繰り返す。今や日本独特の年末一大イベント。

ChocolateCakeして、ヴァレンタインデーにチョコレートを贈って恋の告白を、などという製菓業界の書いたシナリオに乗せられた時期を超え、今やヴァレンタインも日本の国民的行事。この春、全国に広がった伊達直人現象のように、日本人はきっかけがあれば動く。お世話になっている人に義理チョコ。女ともだちに友チョコ。男性から女性に逆チョコ。そして、自分チョコ。ヴァレンタインデーは気軽に誰かにプレゼントできるきっかけ。それまではお歳暮だったのがクリスマスプレゼントに代わり、時期的にはかなり無理があるけれど、お中元がヴァレンタイン。プレゼント下手な日本人にとって、これは良いきっかけ。寄付やボランティアがまだまだ一般的ではない日本。けれど、理由付けやきっかけさえあればアクションを起こすのだ。

So Cute! Choco年、ヴァレンタインには秘匿行動を取るお気楽妻。義理チョコ、友チョコは一緒に選び、目の届くところに置いてある。ところが、本命(私への!)チョコはどこでいつ買って、どこにしまってあるのか当日まで分からない。まだ買った気配がないから当日買うのかなぁ、と思っていると当日の朝に渡されたりする。実に見事だ。子供の頃、わが家の両親はクリスマスのプレゼントを当日までこっそり保管しイブの夜に渡してくれた。そんなことも思い出す彼女の拘り。今年の彼女のセレクトは、Decadence du ChocolatのチョコレートBOX。なんと、チョコレートでできた箱にオランジュやナッツのデコレーション。その中にアソートチョコが詰まっている。サプライズ!箱を壊して食べるのが惜しい。

HandmadeChocolateころで今年は、ご近所の友人(妻)にチョコレートケーキをいただいたり、スカッシュ仲間に可愛いBOXをいただいたり。義理でも、友チョコでも嬉しい限り。そして出色は、勤務先の女性スタッフたち(奥さまであり、お母さんたちである)からいただいた手作りチョコ。小学生の娘が好きな男の子に渡すチョコ作りを手伝い、一緒に男性たちへのプレゼントも作ってくれたらしい。ピンクのストライプの箱にはお仕事お疲れさまですのメッセージ。中に入っていたのは、グミやらマーブルチョコやらがデコられている板チョコ。キュートで気持が温かくなるチョコ。「夜中までたいへんだったんですよ!」というちょっと照れたセリフと一緒に手渡された。小さな家庭的な会社であるからこその、ほのぼのヴァレンタイン。クリスマスやお歳暮などより気軽にプレゼントでき、受け取れるのが良いのかもしれない。

、これは賞味期限が2月末までだからまだ大丈夫だね。これは今週末までだから食べちゃおう♡」こうして、義理チョコも友チョコも、そして本命チョコは自分チョコとなり、お気楽妻に消化されていくのだった。

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