Avec Professionnelles♡「Chocolatier Miki & Le Petit Poisson」

RuskOtona no Cheese Cake気楽夫婦の住む街に、自慢のスイーツの店がある。それも3軒。ひとつは、世界一小さな(改装して少し店は大きくなったけれど)チョコレートショップと名乗るショコラティエ・ミキ。そして2軒目は、絶品焼き菓子のル・プティ・ポワソン。ちなみに3軒目は和菓子の名店いとうなのだけれど今回のテーマからは外れるので横に置く。2つの店の共通点は、地元で産まれた若いパティシエールが、地元に出した小さな店であること。そして、オーナーは素材に拘る菓子職人であり経営者であること。さらには、2人ともプロフェッショナルであると同時に、若く元気な可愛い女の子であること。そして嬉しいことに、お気楽夫婦と顔馴染みであること…。そんな2人の若きパティシエールと地元で飲もう!という約束をしていた。

Choco ringleyChotto Otona no Cheese Cake4人で飲もう!と約束したのが年末。ところが、クリスマスからヴァレンタインデー、ホワイトデーにかけて多忙な日々が続く2人。そして、3.11。ショコラティエ・ミキはしばらく休業に入った。震災の影響でとサイトに記載してあるけれど、明確な理由は分からない。メールで尋ねるのも気が引ける。そんなある日、こちらは通常営業のプティ・ポワソンを訪ねると、4月中旬にはミキちゃんの店が再開するとの情報。では、その際に改めてお誘いしようとスタンバイ。そして再開のNEWS。さっそくミキちゃんにお祝いのメールを送る。「ご心配をお掛けしました」との返信に、店を訪れお誘いすると「さっそく週末に行きましょう!日曜だったら彼女も翌日お休みですし」プティ・ポワソンの小林さんからもOKの返事。「ご近所ご飯は飲み過ぎてしまう可能性大ですが…」との頼もしいコメント付き。それは楽しみだ♬

Chocolat NoyerCheese Cakeる週末、4人が向ったのは地元の飲食店グループのRaperinoというイタリアン・ダイニング。気楽に食べ、たっぷりワインを飲むにはぴったりの店。GWに向けて“焼き菓子祭り”を開催予定のミキちゃんは仕込みが大詰め、小林さんは菓子教室のレッスンが押し、それぞれから「ちょっと遅れます!」と連絡が入り、「そこで一緒になりました!」と揃って2人でやって来た。付き合いは長いとのことだけれど、意外なことに一緒に飲むのは初めてらしい。ビールとペリエで乾杯。仕事帰りの2人のパティシエールは、実に美味しそうにぐびり。お気楽夫婦が“さかな(poisson)ちゃん”と呼ぶ小林さんはいつの間にかビールを飲み干し、ワインに進む。おっしゃる通りにお強いらしい。

Hors-d'œuvreSalade手の牧場のモノを使ってたんですけど、まだ生クリームが手に入らなくて」ミキちゃんの休業の理由は看板メニューのボンボンショコラの原材料のひとつ、生クリームのためだった。「なんとか元の味に近づけたんですけど」自らが納得した素材とレシピでしか、自分の子供のようなショコラを生み出すことはできない。彼女の店のサイトには「伝統の手法と冒険の味」とある。彼女のショコラを表現するのにぴったり。そんなプロの拘りを聴く。ミキちゃんが「もうっ最高の焼き菓子です!」と絶賛するさかなちゃんが店を出すまでのエピソードに耳を傾ける。彼女の店のサイトには「いつまでも愛されるフランス伝統菓子の店」とある。さらに、オーボンヴュータンの河田さんを目指したいとも。その意気や良し。プロの語る“自分”の話は心地良い。

2人が作るスイーツに明確な個性があるように、2人それぞれにプロとしての拘りがあり矜持がある。菓子に対する情熱が伝わってくる。同じ頃に同じ街で生まれ、同じ道を志しプロとなった2人。彼女たちの作るスイーツのような、甘くほろ苦いエピソード。実に濃厚な時間だ。いつの間にかワインの空きボトルは3本目…。

タッ!おっとぉ!あれ?寝てた?「うん、30分くらいね」慌てて3人の会話に加わる。プロたちの興味深いエピソードが続く。「楽しかったですねぇ♪」「また飲みましょう♡」う〜ん、終盤の記憶を失った部分が気になる。残念だ。「気持良さそうに寝てたから良いんじゃない?」…こうして、道を極めようとするプロたちとの幸せな時間が(いつの間にか)過ぎて行った。

■食いしん坊夫婦の御用達へリンク

Chocolatier Miki(ショコラティエ・ミキ)

Le Petit Poisson(ル・プティ・ポワソン

コメントする








002142808

SINCE 1.May 2005