快哉!香港B級グルメ「何洪記、永華麵家、蓮香居、他」

HO HUNG KEEbeef noodle港を味わう。それがお気楽夫婦の香港旅行の毎回のテーマ。その香港でいつも楽しみにしている味がある。地元の人々が通う麺粥店や飲茶の店で味わうB級グルメの味だ。小食な2人。きちんとランチを食べた日の夕食もたっぷり取るのは危険。それまで何度も痛い目に遭ってきた。美味しさの余りに調子に乗り、毎食たっぷりと食べ続け、帰りの飛行機では何も口にできなかったこともある。帰国してすぐに体調を崩し、点滴のお世話になったこともある。まさに快楽主義を実践!と自讃することもアリだろう。けれど、もう良いオトナなんだからと、さすがに反省し学習した。そこで今回の作戦は、昼にたっぷり夜にあっさり麺粥店。メリハリを利かせたオトナの行動…を目指そうというものだ。

Wing WahSeasonal Vegetables With Oyster Sauce港B級グルメ、1軒めは銅鐸灣(コーズウェイベイ)にある何洪記麵粥専家(Ho Hung Kee Congee & Noodle Wantun Shop)。銅鐸灣は日本で言えば渋谷のようなエリア。時代廣場(Times Square)などのショッピングセンターを抱える高層ビルがいくつも聳え、街には夜中でも人が溢れる。その時代廣場のすぐ近くにある何洪記。1946年創業の老舗。ここで食べたのは雲呑麺と牛バラ麺。お約束の味。あぁ香港だとしみじみ。翌日訪れた2軒めの麺粥店は灣仔(ワンチャイ)の永華麵家(Wing Wah)。この店でも雲呑麺と蝦子芥欄(ガイランの蝦子かけオイスターソース)をいただく。この芥蘭がばつぐんに美味しい。新鮮な素材を気取りなくシンプルに。いずれも気軽にさくっと食べられる。お値段も手頃。

Tsat Hay Noodle & Congee Housewantanmienらに3軒目の麵粥店。灣仔にある七喜粥麵小厨(Tsat Hay Noodle & Congee House)。他の店も同様だが、麵粥店と侮れないメニュー。麵も粥も炒飯も驚くほどの種類。蒸し魚などの本格的な料理も(食べようと思えば)食べられる。とは言え、小食の2人は相変わらずの雲呑麺と皮蛋痩肉粥(ピータンと豚肉のお粥)。あがいても噛み切れず、互いにからみ合う香港麺を嬉々として食す。旨い。やっぱりこれだよなぁと再びしみじみ。日本の雑誌に何度か紹介されたらしく、掲載誌の記事が店頭に貼ってある。日本人と見るやすかさず英語のメニューを差し出してくれる、この手の店では希少な存在の優しいおっちゃん。

Lin Heung Kuireceiptして飲茶。前回訪れたオールドスタイル飲茶の人気店である蓮香楼の姉妹店(経営は関係なさそうなのだが)蓮香居(Lin Heung Kui)を訪問。上環(ションワン)の乾物屋街にある飲茶店。数年前にOPENしたばかりなのに既に人気店。遅めの時間の訪問にも関わらず、フロアにはびっしりと香港人。ワゴンを押すおばちゃん、食べ散らかして喚くように語る地元の家族連れやカップル。喧噪という表現では収まり切れない煩さ。それもBGMだと思うぐらいではないと食べられない。お湯で箸を漱ぎ、葉入りのお茶を並々と注ぐ。あぁ日本人だね、だったらこの茶の方が良いよ!(想像)と接客担当のおじちゃんに言われ、これどうだい旨いよ!(推測)とワゴンのおばちゃんに叫ばれる。日本人の清潔感をこの場所に持ち込んだら食べられない。そして点心はどれも素朴に美味しい。そして驚く程安い。これこそ香港だ!と快哉する。

っぱり香港は良いよねぇ♡」滞在2日目ぐらいからすっかり空気に馴染み、帰りたくないモードに突入する妻。アキレス腱の怪我の快復が予想以上に早く進み、予定通りに訪れることができた香港。これまでの訪問と違った格別の思いがあるらしい。「さぁ、明日は何を食べようか♬」絶好調のお気楽妻である。

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