家に帰るように、住まうように「グランドハイアット香港 & フォーシーズンズ香港」

Grand Hyatt HongKong LoungeGrand Hyatt HongKong Suite屋に入った瞬間、かつてここを訪れたことがあると分かった。デジャビュ?そんな訳はなく、実体験。窓からはヴィクトリアハーバーと中環(セントラル)の摩天楼を望む、全く同じ間取り、同じ向き、ソファなどの家具のレイアウトも全く一緒の客室。前回、2009年に宿泊した時と同じタイプの部屋だった。違いはTVが液晶の大型のものになり、ネスプレッソのエスプレッソマシーンなどの備品が追加されたことぐらい。灣仔(ワンチャイ)にあるお馴染みホテル、グランドハイアット香港、通算4度目の滞在だ。ハイアットのポイントを貯め、アップグレードするのは最近のお約束。このホテルのビジネスフロアかスイートに宿泊すると、最上階のラウンジが自由に使える。お気楽夫婦はこのラウンジの使い勝手の良さがお気に入り。

Grand Hyatt HongKong PoolGrand Hyatt HongKong気楽夫婦は滞在中、ずっとこのラウンジに入り浸る。ビュフェスタイルの朝食も、日中からワインを楽しむティータイムも、夕方からシャンパンも飲み放題のカクテルタイムも。何よりもラウンジからの眺めが素晴らしい。九龍サイドのビル群と、ヴィクトリアハーバーを行き交う船を眺めているだけで飽きることがない。そして混雑することのないゆったりとした席、2度目の利用からは名前や部屋番号を聞かれることのない心地良いサービス。カクテルタイムには顔馴染みになったスタッフたちが、入れ替わり立ち替わりシャンパンを注ぎにやって来る。そして、同様に顔馴染みになる毎日通うジム、プールに通じる木漏れ日の路もお気に入り。「なんだかウチに帰ってきたような気分で、落着くんだよね」妻の言い分も良く分かる。

CongeeFour Seasons HongKong Harbor View港の旅、後半の滞在はフォーシーズンズ。香港周辺の島々に向かうフェリー桟橋を見下ろすロケーション。フェリー以外にも貨物船など驚く程多くの船が行き交うヴィクトリアハーバー。客室の窓から眺めつつビールをぐびり。備え付けのBOSEのiPodプレーヤーでお気に入りの音楽を聴きながら、ロバート・B・パーカー『盗まれた貴婦人』を読む。残り少ない彼の作品をじっくりと味わう。スペンサー・シリーズは、毎年夏のヴァカンスに持参して、旅先で読むのが恒例だった。それも残る1冊、来年が最後となってしまう。何か他の作品、作家を探さなければ。と、思い試しに買ってきた東直己のデビュー作『探偵はバーにいる』がヒット。主人公が酒好きであること、ボストンと札幌と主人公が住むのが同じく北の街というのも好ましい。

Four Seasons HongKong GymFour Seasons HongKong Poolォーシーズンズを選んだのは、龍景軒というホテル内にある広東料理店で食事をするため。けれど、このホテルには他にも魅力が溢れていた。客室数400室弱のこぢんまりとしたホテル。なのにヴィクトリア・ハーバーを望む最新マシーンを揃えた明るいジム、豪華なスパ、海に向って広がる爽快なインフィニティ・プール、ジャグージと、お気楽夫婦好みの施設が充実。客室から歩いていつでもそんな施設に行ける。その客室も、大きなライティングデスク、読書に最適なカウチ、広々としたバスルーム、長期滞在もOKの豊富な収納と条件ぴったり。隣接するIFCには品揃え充分のスーパー、レストラン、カフェ、ショップなどがあり、2人にとって必要なものは徒歩圏内に全て揃っている。

んな生活を毎日したいなぁ♡」妻が呟く。それは却下。というか経済的にも無理だし、このゼータクはハレのヴァカンスだからこそ。日常にしてしまってはいけない。「じゃあ、また来よう!今度はいつ来る?」顔馴染みになったグランドハイアットのラウンジのスタッフに、フロントのスタッフに、そしてフォーシーズンズの龍景軒のスタッフに「また来ます!」と挨拶していた妻。密かに次の旅の計画を温めている気配がある。自宅に帰るように、そこに住んでいるように過ごす。それがお気楽夫婦のホテル滞在のコンセプト。

■お気に入りホテルカタログ グランドハイアット香港

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