秋のお土産、お裾分け「秋の到来物」

JapaneseSakeShochu&Kosyuも深まったある日、お気楽夫婦宅に2本の銘酒が届いた。1本は妻の故郷浜松にある「割烹 弁いち」からのいただきもの。弁いちオリジナルの古酒。日本酒をねかせて熟成させる、なんと日本酒。たまたま前職で日本酒の古酒専門店「酒茶論(しゅさろん)」との関わりを持ち、何度かお邪魔して古酒を飲ませていただいたことがあった。その琥珀色の酒は、日本酒というよりもブランデーやシェリー酒、紹興酒、シングルモルトウィスキーに近い香りと味わい。以前弁いちに伺った際に古酒を出していただき、そんな話題になった。それを覚えていただいたのか、この秋にお店にお邪魔した際にお土産にといただいた。創業天保6年、岐阜の達磨正宗の古酒をブレンドしたものだという。開栓が楽しみだ。

KaraimoCakeCakesう1本は鹿児島から。赴任する夫と共に渡米することになったスカッシュ仲間の奥さまからのお土産。赴任先のワシントンDCに向う前の帰省の際に、わざわざ買ってきたいただいた。1912年創業の山元酒造の期間限定商品「さつま五代 原酒」という感涙ものの芋焼酎。酒好きの彼女からいただいた酒。一緒に飲みたかったけれど、それもどうやら叶わない。封を切るタイミングを考え、大切に飲まなければ。そして、お酒を飲まない妻には鹿児島名物のスイーツ。フェステバロの「唐芋レアケーキ」という人気の逸品。「ずいぶん前にお取り寄せして食べたことあるよ♬美味しいんだよねぇ♡」と妻。冷蔵庫で冷やし、うっとりと食す妻。故郷自慢のサツマイモ、酒とスイーツとを相手によって使い分け。ワシントンに向った奥さまは、贈り物の達人の風格。

ApplesAppleJam野からリンゴがたくさん届いたのでお裾分け!今からクラブに持って行くね♬」ある週末、お気楽夫婦が通うスポーツクラブのご近所に住むスカッシュ仲間の奥さまからメール。彼女の故郷長野から届いたのは、酸味が強い紅玉と、甘みが強く酸味はほどほどの秋映。さっそく甘い秋映は生でいただき、酸っぱい紅玉はリンゴジャムに。薄く切った果肉の上に、砂糖と白ワイン。朝のヨーグルト用だから形を崩さず、りんごの歯触りさくさく感を残す程度に煮込む。え?はい。それは私の仕事。「酸味と甘さが絶妙にヨーグルトに合うね、美味しい♬」妻もご満悦。

BeniazumaJamり合いからサツマイモが届いたから、荷物になるけど持って行って!」さらにある週末、スカッシュ仲間宅でのパーティで、前回同様に元気な奥さまにお裾分けだといただいた。「うわぁ〜いっ!」と妻。それにしても、なぜ女性はサツマイモが大好きなのか。妻も例外ではなく、翌週末に昼食用だと芋を蒸した。え?昼食?今は戦時中?確かに甘くて美味しい。けれど、途中で飽きてしまう。胸焼けしそうになりそうになりながら、ビールで辛うじて流し込むように食べる。そして、奇跡が起きた。残った芋で妻がジャムを作り始めた。レモンをたっぷり絞り、白ワインをたっぷり。う〜ん、これは美味しい。クラッカーにジャムを乗せていただく。何とも美味である。そんな風に、季節の味を適量分けていただき、どちらも美味しくいただいた。実に嬉しい。信州生まれの奥さまはお裾分けの達人の輝き。

や食べ物に季節感がなくなり、その土地でしか食べられないものがなくなった。いつでも、どこでも美味しいモノが望めば食べられる。けれど、思いもしないタイミングでいただく季節の味、各地の名産。これは嬉しい。そして、季節をきちんと感じ、正しい秋の味をいただける。「次は上海ガニかなぁ」と嬉しそうに呟く妻。毎年恒例、そんな季節がやって来た。

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