全国制覇!達成記念?「日本料理 よのぜん」徳島

AwaodoriKaikanAwaodoriPostの好きなワカモノだった。出張仕事が多かった。北海道から沖縄まで、全国の主要な観光地、主要な街を巡った。だから10年以上も前に、未訪問県は徳島だけになっていた。そして10年程前、妻と一緒に淡路島の南端、ホテルアナガに宿泊し、翌日は徳島を訪ね飛行機で東京に帰る予定だった。ところが台風襲来。飛行機欠航。残念ながら鳴門海峡大橋を眺め、あの橋を渡れば徳島という場所から引き返し、新幹線で帰京。全国制覇を直前で逃した。それから訪問の機会がなかった街を出張でを訪れることになった。満を持して徳島に初上陸。これで全国47都道府県いずれかの街を全て訪問。全国制覇!

YonozenCounter石での仕事を終え、鳴門海峡大橋を渡り四国へ。ホテルへチェックインした後、初めての街を探索。さだまさしの小説のタイトルであり、映画化もされ、その名前を知ることになった眉山に向かう。ポストの上には阿波踊り像。眉山の麓にはロープウェーの駅にもなっている阿波踊り会館。残念ながら運転は終了の時間。頂上は諦める。それにしても、街は阿波踊りの気配に満ちている。他の街と同様に、商店街にはシャッターが下りた店が多い中、阿波踊りの文字やポスターだけが、街の誇りやエネルギーを秘めている。夏の祭に向かって、ひっそりとパワーを溜め込んでいるように見える。

TaiSakeBizan食店街を散策。これまで培った嗅覚を使い、独り酒の店を探す。こぢんまりとした店構え、控えめな看板、これだ!という1軒を覗いてみる。良い感じのカウンタ。ところがその日は満席。嗅覚は確かだったが、残念。続いて1軒。やや派手な佇まい、自信に溢れた店の顔つき「日本料理 よのぜん」に入店。ところが、カウンタ席、テーブル席には客がいない。失敗か。清潔に整えられたカウンタに座りぐいっとビール。美味い。1品目の鳴門鯛のシソ造りを噛みしめながら、地元の日本酒「眉山」をぐびり。これまた旨い。すると奥や2階の座敷にどんどん客が訪れる。どうやら地元でも人気の店らしい。

AyuAwaodori子を見て2軒目をハシゴか、シメに徳島ラーメンかとも思っていたけれど、アクセル全開。酒を追加し、鮎の一夜干しをオーダー。吉野川の近郊では良い鮎が獲れるらしい。これが大正解。三枚におろされた鮎が2尾、美しく盛付けられている。徳島名物のすだちをたっぷり絞り、かりかりの中骨をかりり。鮎の香ばしさとすだちの香りがたまらん旨さ。頭から尻尾まで微妙に変化する香りと味と歯触りが楽しめる1品。さらに追加したのは徳島名産の阿波尾鶏を山椒と焼いた一皿。ジューシーで粒山椒のスパイシーな香りとぴったり。旨い。この店を選んだ私の嗅覚は正しかった。全国制覇に独り乾杯!

れにしても、出張なんだよね」妻が訝る。1日の仕事が終わった後、訪問先との会食がない場合はプライベートな旅になる。その上、その街に行かなければ味わえない街の空気を、土地の名物を、酒を、楽しむことが訪問先との話題にも繋がる。「取って付けたでしょ」妻の突っ込みは厳しいけれど、事実…だよ。

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