オトナの話をする夜は♬「亜細亜食堂 サイゴン」

SaigonCool-Ladiesトナム料理を食べながら、ベトナムの土産話を聞くっていうのはどう?」そんなスカッシュ仲間の提案に友人たちが集まった。ところが言い出しっぺの本人が欠席。妻を含めた女子3人とのこぢんまりとした会になった。3人の共通項は「太ってはいかん!」というポリシー。アメリカで「肥満は自制心がないと見なされ出世できない」と言われているように、自分がコントロールできていないから太るのだ!そんな男はゴメンだ!というご意見。遠慮のないオトナの女子トーク。世のオヤヂを代表して神妙に頷く。

GoicuonKushinsai情体温が低め。それも3人の共通項。大声ではしゃぐこともなく、穏やかに笑い、語る。相手の話をきちんと聞き、しっかりと自分の意見を言う。互いの良さを認め合い、ことばに出して誉めることができる。違う視点を受け入れるけれど、譲れない自分のポリシーは変えない。ブレが少ないオトナの女性たち。良い意味で気を遣う必要がない。ひとり混じったオヤヂの居心地も良い。そして3人ともしっかりしているようで、時に天然にボケて可愛い女の子になる。ちょっと似ている3姉妹。そこもオヤヂのツボ。

PaxiWine妹の小顔美女が始めた独り暮らし。初めての独り暮らしを末妹が語る。先輩である長姉、次姉が自らの経験を語る。お気楽妻の場合は遠い昔。さほど参考にはならず、ただの思い出話となる。次姉のアスリート系女子は自らへの戒めを込めたアドバイス。それぞれが楽しいエピソード。生春巻き、空心菜炒めなど、絶品のベトナム料理を味わいながら話が弾む。ワインが進む。妹2人は顔色も変えずに淡々と飲み続ける。長姉は蓮茶をちびちびと飲みながら妹たちの話に頷き、調子に乗りそうなオヤヂの話を抑える。

BanhxeoMoyashi4人が座ったのは窓際の席。時折窓の外を世田谷線の電車が通っていく。「パクチー試してみます」パクチーが苦手だという末妹がチャレンジ。「食べられるけど、もう食べなくて良いです」敢えなく挫折。パクチー好きの姉たちが嬉々として頬張る。一見オムレツのようなバインセオはベトナム風お好み焼き。米粉とココナッツミルクを混ぜて焼いた皮の中にはモヤシや海老などがたっぷり。サンチュのような葉に包んで、ヌクチャムという甘酸っぱいソースを付けて食べるお気楽夫婦の好物。

NikumakiPhoトナム料理は他の東南アジアの料理に比べて辛味が少なく、あっさり食べやすい。特に南部の料理はたっぷりのミント、バジルなどの香草を使っており、洗練されたオトナの味がする。ふぅむ。さっぱりとした性格の男前3姉妹にぴったりではないか。肉巻き、焼きフォーなどを食しつつ、ワインのボトルがさらに空いて行く。それぞれの恋話になり、宴は続き、話題もディープになって行く。もう1本飲みますか?と酒豪たる末妹からアイコンタクト。飲みたいところだけど、長姉が許してくれないと思うよと目で返す。

しかったです♬またご一緒しましょう」「IGAさん、椅子から落っこちないように!」店の前で、世田谷線で、可愛い妹たちと別れた長姉が呟く。「2人ともきちんとしてて、良い感じで飲めて落着くんだよね」同意。…と、この辺りまでの記憶はある。楽しく美味しい酒宴の後の記憶は、最終盤に凡そ失われる。

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