Archive for 12 月 21st, 2013

やはりこの店で「龍景軒」香港 四季酒店

AbaronTaro念すべき10度目の香港。どの店で何を食べようか。妻はとても嬉しそうに悩んでいた。「今回もランチが中心だね。どこに行きたい?」初心に還って「福臨門」で茹で海老、蓮の葉チャーハンというのはどう?「あの店はポーションが大きいからなぁ」だったら、「鏞記酒家」か「満福樓」でローストグース?「ダイナスティ(満福楼)は改装でやってないし、ヨンキー(鏞記)は今イチだなぁ」じゃあ、やっぱり「龍景軒」かなぁ。「うん、まずはそれだね」と予約のメールを送る妻。「すごい!週末のランチは年内は予約取れないって」連続ミシュラン☆☆☆の龍景軒。未だに人気は衰えないらしい。何とか滞在2日目、金曜のランチを予約。

ChaHanMangoォーシーズンズホテルの4階。すっかり通い慣れた店となった龍景軒。まずは、点心メニューからアワビのパフ。サクサクのパイ生地と、甘辛く上品な旨味を閉じ込めた煮アワビのハーモニーが絶品。この店で外せない一品。そしてタロイモのダンプリング。軽やかに揚げられたサクッとした衣と甘いタロイモ餡が実に旨い。いずれも食感、食材の組合せ、味のバランスが素晴らしい、2人の大好物。続いて蓮の葉チャーハン。この店のポーションは小食ながらいろいろ食べたい2人にぴったりの大きさ。相変わらずサービスは洗練されており、盛付けも美しく、ヴィクトリアハーバーを臨む明るい店内。どれもが心地良い。ゆったりした、この店ならではの時間が流れる。

LungKingHeenAppetizerっぱり夜も食べに来たいね♬」デザートのマンゴーサゴクリームを満足気に食べながら、妻がアピール。さらに「茹で海老も食べたいしね」とダメ押し。楽しみにしていた海鮮メニューは、仕入が間に合わなかったとのことで、食べられなかったのだ。顔なじみになったスタッフに確認すると、翌日の早い時間なら席があるという。では!と予約。翌日、ほとんど客のいない時間。シェフおススメの前菜4種類の盛合せからスタート。艶やかなBBQポークは、甘く香ばしく、ワインが進む。繊細で美しい盛付けはヌーベルシノワーズのようで、料理の基本はオーソドックスな広東料理。けれど、食材の組合せや味付けは斬新。これはお気楽夫婦の好み、ど真ん中のストライク。

ShrimpsVegiして、待望の茹で海老。時価という表示も怖れることはない。日本で食べるのに比べれば安いぐらい。香港での表記はシンプルに「SHRIMPS」。新鮮であれば、何エビだろうと、名前は関係ない。鮮やかな朱色の艶かしい海老たちが供される。「これ、これ♬」手づかみで、わしわしと海老の頭を取り、ちゅうっとしゃぶる。殻を剥いたエビをさっぱり系のソースに浸し、ひと口でぱくり。「う〜ん、美味しいなぁ。やっぱりこれ食べないとね」2人で1ダース程の大振りのエビを平らげる。満足。と、忘れていけないのはシャキシャキの野菜炒め。数種類の野菜がどれもが新鮮で、あっさり塩味が野菜の味を引立てる。野菜好きの2人にとって嬉しい一皿。

っぱり香港に来たら、この店で食べなきゃだね」と満足そうに微笑む妻。当時六本木の中華料理店「SILIN火龍園」の支配人だったねもきちくんに薦められ、初めて訪れたのが2009年の夏。香港でもこんな素晴らしいサービスができるんだ!と驚愕。以来、記念すべき通算10度目の訪問。料理の味だけではなく、そのプレゼンテーション、フレンドリーなのに品のあるサービス、スタッフの気遣い、さらには店のロケーションまですっかりお気に入り。香港に来たら、この店へ。というより、この店に来るために、香港へ。

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