アスパラは白?緑?「ビストロ トロワキャール」

WhiteAsparaKaki供の頃、アスパラガスは白かった。水煮にされて缶詰に入っていた。野菜サラダの上の方で、誇らしげにしていながら、苦くてエグミがあって、実に不味かった。その後、グリーンアスパラが出回るようになり、主流となった。初めてのグリーンアスパラは、見てびっくり、食べて美味しくてびっくり。コリコリシャキシャキと美味しい。同じ野菜だとは思えなかった。そしてオトナになって、価値観がぐるっとひと回り。フレンチで春を告げる食材、ホワイトアスパラを心待ちするようになった。「今期初のホワイトアスパラが入荷しました」そんなメッセージが馴染みのビストロのシェフから発せられた。これは行かねば。ということで、いつものメンバーをお誘いして新年会。

AsparaTanpopoだ今日の分が入荷しないんですよ」ビストロ トロワキャールのシェフ、聡ちゃんが心配そうに零す。「すっかりソースもできて、スタンバイしてるんですけどね」仕事で遅れるという役員秘書を待ちながら、のんびりとアスパラの到着も待つ。「あ、来ました!」酒豪女子がにっこり微笑む。役員秘書の登場かと思えば、食材屋さん。無事にロワール産のアスパラの到着だ。「これ何だか分りますか」シェフが持って来たのは白い葉野菜。聞けば食用タンポポで、同じように陽に当てずに育てるのだという。それもください!役員秘書も登場し、季節先取りの野菜料理をいただく。アスパラにはお約束のオランデーズソースが絶品!タンポポと生ハムの組合せも新鮮な味わい。

ZensaiVinわぁ〜!ソース美味しっ。やっぱり聡ちゃんの料理は美味しいねぇ」全員が唸る。続いていつものようにオードブル盛合せ。パテドカンパーニュ、フロマージュドテット、タスマニアサーモンのスモーク、キャロットラペ…。美しく盛付けられた粒よりの絶品料理を少量づつ味わえるゼータク。焼きたてのおいしいパンをやはりすこしづついただきながら、完成度の高い料理をひとつひとつ堪能する。おススメのワインをいただく。んまい。しあわせ。オトナで良かった。ましてその日ご一緒しているのは、いつもの気の置けないメンバー、シングルレディズ。良い意味で気を遣わずに会話を愉しめる。ストレスのない話題、リラックスした会話のテンション。これぞ至福の時。

SteakDessert日はメインまで行けそうですね。では全員これで行っちゃいましょうか」巨大な肉の塊を抱え、聡ちゃんがおススメしてくれたのはなんたらポーク(忘れてしまった)。「少なめで良いですよね、厚さは指1本分くらいですかね」大きな塊で焼いた肉をスライスして、香り高いソース(これも名前を忘れた)をかけた一品。しっとりと柔らかく、火の通り方が絶妙で、肉色が美しくエロティック。甘く上品で繊細なソースが豚肉の甘みと相まって、これがまた抜群に旨い。ガツンと男前でセクシーな一皿。メンバー全員が最後のひと口まで飽きることなく、持て余すことなく、ぺろりといただく。時間をかけて、オーバーペースにならずに、楽しくのんびりいただくからこその食事量。

は言え、さすがに満腹のメンバー。残念ながらスイーツは入らない!とアスリート女子と役員秘書(スイーツ番長たち)がコーヒーをオーダーする中、嬉々として食後酒を選ぶ酒豪女子。説明していたシェフの聡ちゃんも興が乗り、店にある食後酒を全部並べ始める。まるでジュエリーを眺める(一般的な)女子のように、酒瓶を眺める酒豪女子。仕方ない(笑)お付き合いしますか♬こうしてその日も、最後まで美味しく、愉しい時間が過ぎて行ったのでした。

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