Archive for 3 月 4th, 2017

2017年も不定期営業中♬「ビストロ808」

808−1808−6シャン楽しみだぁ♬」「わくわく」「期待してまぁ〜す!」来店予定のメンバーの間でLINEのトークメッセージが飛び交った。新年早々シェフが風邪をひき、当初の開店スケジュールを延期。お気楽夫婦の香港旅行などもあり、2017年の営業開始が遅れに遅れたビストロ808は、2月末にようやくOPEN。開店を待ちわびたスカッシュ仲間たちが集まった。最初の一皿はオードブル盛合せ。パテドカンパーニュは、レシピを少し変更し、さらに冷蔵庫で一晩寝かせる際に重石を乗せて固めるという改良を加え、前回の失敗をリカバリ。ようやく満足できる水準となった。プティトマトのマリネにはローズヒップのジュレを加え、ランチということもあり全体に控えめな量で盛付ける。

808−3808−2テ美味しいぃ〜っ!さすがっす♬」「ジュレがオシャレ!」出だしはなかなか好評。ホッと一息ついて、昼から飲むシャンパンは幸福の味。さて、ここからが肝心だ。全員が2度以上の再来店のため、定番モノ以外は同じ料理がなるべく重ならないように、メニューを工夫する必要がある。まずはご近所のトラットリアのシェフに頂いた「塩レモン」を使った料理。塩レモンを塗した鶏の胸肉を焼き、芽キャベツやペコロスなどと一緒にストウブで蒸し焼きにしたホットサラダ。「うまっ!」酸味の利いた鶏と野菜の組合せが良い感じ。続いて鴨のローストとタマタマ(完熟金柑)のサラダ。美味しいねと言い合いながら、そのネーミングに世田谷マダムたちがお上品に大喜び。うはは。

808−7808−5ーシェフの妻が担当したのはメインのブイヤベース。前夜から野菜ベースのスープを拵え、有頭エビ、アサリ、タラなどを一緒に煮込む。それまで何度か試した(試作は自分たちで味わう)レシピの中で、最も気に入ったモノをチョイス。煮込んだ野菜は食べず、トマトは入れず、サフランの黄色が映えるスープ。ん、まずまず良い出来だ。料理はレジャーと割り切る妻は、普段はほとんど料理をしないが、友人たちをもてなすビストロ営業の時には実力を発揮する。メニュー選定の際はもちろん彼女の最終決議が必要だし、当日の料理を出す順番に気を配り、食材に偏りはないかと配慮する。いわゆるビストロの“マダム”役であり、オーナーシェフならぬオーナースーシェフ。

808−4808−8イン料理を食べ終えた後は、チーズを食べながら何本目かのワインを抜栓。1人1本以上飲み終えたワインが、さらに1本空になる。ビストロ808は自分の飲みたい飲物を持参するのがルール。各自持ち込んだワインはすっかり蒸発し、ビストロの在庫お手頃ワインに手を出す頃には、すっかり皆ご機嫌。その後に、サプライズのバースデーケーキが登場して、酔っ払いパワーが炸裂する。2月生まれの参加メンバー3人と、やはり2月生まれのシェフが入り乱れてハイタッチ。その後も床の上でストレッチをしたり、お気楽夫婦の本棚を眺め貸出を希望したり(何冊か貸したけれど、無事に帰ってくるのか)、自由な振る舞いの酔っ払いたち。すっかり夜も更け気が付けば開宴からはや8時間。

美味しかった!流石っすね〜」「ご馳走様でした〜。安定した美味しさで★★★★★」と帰路に付いたメンバーたちからラインのメッセージが飛び交う。「楽しかった!また来てね♬」お気楽妻もすかさず返信。その日のゲストたちが帰ってから、わずか30分も経たず、あっという間に店内はすっかり現状復帰。すっかり酔っ払ったシェフはバスルームでうたた寝。全く酒を飲まない妻が、皿を洗い、グラスを磨き、棚に仕舞う。オーナースーシェフは後片付けのプロでもある。…と、誉めておくのが夫婦円満の秘訣でもある。そんな2人がゲストをお迎えする「ビストロ808」は、今年も不定期ながら好評期営業中♬

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SINCE 1.May 2005