Happy Wedding♬「ビストロ808/2018夏」

808−1ストロ808に行きたい!」婚約のお祝いに、行きつけのワインビストロで食事をするか、ビストロ808で皆んなでお祝いするか、どちらが良い?と、可愛い娘(のような若い友人)に聞くとそんな嬉しい答えが返ってきた。よし、では幸福な2人のために、初夏の新作料理をつくろうじゃないか!「嬉しい♬早くIGAさんの料理食べたい」などとオヤヂ殺しのセリフを吐かれたら、シェフ(私)頑張ってしまうじゃないかっ!

808−2ストロ808」は、不定期にOPENする小さな店。世田谷の外れにあるその店は、会員制ではないけれど、シェフの友人・知人である必要がある。メニューはシェフにお任せ。自分の飲みたいものを飲みたいだけ持参することがルール。かつて、キャリーケースを引きずってワインとビールを運んできた猛者たちもいた。日程を調整し、メニューを決め、仕込みを行い、作り置きメニューを用意し、ゲストたちの到着を待つ。

808−3婚おめでとう!」新婚の2人をはじめ、次々とゲストが登場する。「初めまして!」「わぁ優しそうな彼だね」ひと通りの挨拶を済ませ、持参していただいたシャンパンで乾杯。その日は昼の営業にも関わらず、あっという間にボトルが空いて行く。なぜかこの店のゲストには飲んべが多い。そしてシェフとしてそこは心得ており、飲んべのためのメニューも多いのが特徴。ほぼ女子会のその日のメニューはサラダが中心。

808−4初の料理は「トマトのムース」だったはずが、順番を間違え、定番のキャロットラペにフレッシュなオレンジを添えた「キャロットラペ&オレンジ」と「紫キャベツのマリネサラダ」をサーブ。まぁ、そこは素人料理人のご愛嬌。「このムース美味しいっ!レシピ教えて」そう言われても、大雑把にはレシピサイトなどを参考にするものの、分量などはオリジナルでアレンジ。とても他人さまに教えることはできない。

808−8のカブのサラダ、キレーだし、爽やかで美味しいね」「サバのリエットはクリーム系?」さすが、常連のゲストだけあって定番料理の味の違いを見破られた。サバのリエットは鯖缶(水煮)を使った簡単料理。レシピ元を教えたらあっという間に友人たちの間に広まった。バターかクリームチーズを使う2種類のレシピがあり、その日はチーズ。「これ美味しいよね」とヴィロンのバケットと共に味わうお気楽妻も満足気。

808−6イのカルパッチョ、アスパラガスのミモザサラダ、季節のカプレーゼと夏らしいメニューが続く。「アスパラ太いのに柔らかくて美味しいけど、丁寧に剥いてあるんだね」「IGA-IGA、お料理教室やってよ!」うはは♬それは光栄だけど、閃きとアドリブで作っているから、教える知識は全くないし、食べに来てもらった方が嬉しい。お気楽な夫婦は、あくまでもお気楽なシェフとスーシェフ(妻)でありたいのだ。

808−9番のパテドカンパーニュ、ローストビーフを使った牛肉のサラダの後は、サプライズのケーキ。新婚2人へのお祝いのメッセージを入れていただいたフルーツタルト。地元の名店「プティ・ポワソン」のマコちゃんの絶品ケーキ。ケーキと一緒に写真を撮ろうと促すと、躊躇いもなく寄り添う2人。これが新婚の力だ。良いなぁ。初々しくも、すでに夫婦間の実権は奥さまが握っていそうな気配も良い。ん?何処も一緒か。

808−10さんキラキラしてるから、紹介するのに緊張してたんですよ」と新婚妻。キラキラして見えるのは、きっと自分が輝いているから、その反射で周囲も光って見えるのだろう。彼女の魅力は周りを明るくし元気にすること。彼女の発した忘れられない(ここに書けない)迷言も飛び出し、新婚オーラに包まれて、その日のビストロ808はいつも以上に楽しい空間だった。美味しい嬉しい時間(7時間!)だった。

このメンバーでの次回の開店は秋の予定。「ビストロ808」は不定期ながら好評営業中。予約応相談。完全禁煙。食べログ掲載不可。写真撮影可。未訪問の方も、いつかのご来店をお待ちしています。どうぞお楽しみに!

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SINCE 1.May 2005