Archive for 9 月 22nd, 2018

サヨナラ夏の日「萬来軒、用賀 本城、他」

IMG_3144 (1)年ほどの厳しい残暑もなくサヨナラも言わず夏が去った。初夏の頃、まだ暑い日が続いている頃だろうと覚悟して予約をしたのに、ご近所の名店「萬来軒」に仲間たちが集まった日には、夏の後姿しか見えなかった。この店で、おぢちゃんが作る絶品四川料理を味わうために20年来集まっている友人たち。おぢちゃんは春先に病気で入院し、しばらく店を休んで初夏に復活したばかり。その日はお店再開のお祝いも兼ねていた。

IMG_3148んじゃうかと思ったよ」闘病生活を冗談混じりで語り、皆で贈ったお祝いの花束を抱えたおぢちゃんと記念撮影。「まだ元気でいてもらわなくちゃ!」「店が再開できて良かったですね」お祝いの言葉を掛けられると、おぢちゃんも照れた笑いを零す。「まだきっと体の中に悪いのが残ってるんだよ」と、相変わらずのおばちゃんの辛口も、痺れる辛さの麻婆豆腐も、健在だ。この店はこうでなくちゃ。次は上海がにの頃に!

IMG_3163日はガッツリ肉を食べようか!」野菜食を優先する妻が珍しくそんなことを言う。今年も夏バテもなく過ごせ、スッキリと秋を迎えることができたから、夏へのお礼参のようなものか。それにしても、彼女の辞書には夏バテという文字はない。ちなみに、秋も冬も同様で、春の忙しさにさえも負けることはない。つくづくタフな女性だ。そんな彼女がガッツリと肉を食べるというのだから、そのタフさ加減はきっと無敵で素敵だ。

IMG_3164タン塩、上カルビ、ロース…、少食の2人がガッツリと言っても、せいぜい食べるのはそんないつもの3品に豚カルビを追加するぐらい。そしてナムルの盛合せ(これが抜群に旨い)、サンチュで野菜摂取も忘れない。「冷麺も行っちゃおうか!」絶好調だ。生来の身体的(と精神的)な強さに加え、この夏もリゾートでたっぷり静養したが故に、心身共に万全なのだろう。満腹の私をよそに、にこやかに冷麺を啜る妻は余裕の笑顔だ。

IMG_3170ぎ行く夏を惜しむ恒例のイベント、「用賀 本城」で鮎尽くしの会も今年で6回目の開催だ。今年は5名の参加。リゾートでのんびり読書をしていた時、何か忘れているぞ!と閃いて、慌てて女将さんにメッセージを送った。「うわっ!ヴァカンス中に鮎からウチの店を思い出すなんて(笑)ゆっくり休めてますか?」そんなメッセージが返って来た。のんびりと本を読んだり、楽しいことを考えることがヴァカンスなのだと返す。

IMG_3178して待望の開催当日、ひと足早く到着した私は、女将さんとリゾート談議。彼女たちも翌週から遅いヴァカンスなのだ。「ほんと、IGAさんは人生楽しんでますねぇ」いやいや、妻と共にただお気楽なだけ。そして、肝心の鮎料理と言えば、ウルカと骨の素揚げから始まり、刺身、塩焼き、唐揚げ、梅煮、鮎飯といつも通りの季節の味。今年の目玉は琵琶湖名物の鮒寿司ならぬ鮎寿司。オトナになってよかったとシミジミ。

IMG_3199ぇ〜、さっぱり♬」前日に友人たちを招いてビストロを開店、深夜まで楽しい時間を過ごした。とは言え、料理の準備から後片付けまで、心地いい疲れも少々残っている。だったらお風呂か?と温泉に出かけ…る時間はない連休最終日の午後。だったらお隣の駅にあるスーパー銭湯か?と、お気楽温泉旅に出かけた2人。休日とあって混んではいたものの、湯上りにはすっかりリフレッシュ。冷えた生ビールが実に旨い。

IMG_3200ゃあ、私はソフトクリームでも食べよっかなぁ〜っ♬」ほぼスッピンの妻が嬉しそうに売店に向かう。そう言えば去年の夏からソフトクリームが食べたい!と言いながら実現していなかったはず。2年越しの夏休みの課題終了?「そうだった!やっと食べられた!」間も無くお彼岸。秋も深まって行く。お気楽夫婦の夏を締め括る日々がこうして過ぎて行くのだった。「次は沖縄だ!」あ、そうだった。…秋も同様の2人だった。

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