ザ ペニンシュラ 香港

HONGKONG/香港

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ペニンシュラ外観ペニンシュラリビングペニンシュラベッドルーム2ペニンシュラハーバービューペニンシュラベッドルームペニンシュラ夜景2ペニンシュラ夜景ギャラリーのような廊下スプリングムーン朝食はルームサービスでペニンシュラプールプールサイドのデッキスペース

1995年のクリスマス。初めて香港の街を歩いていた際に緊急事態発生。持病の過敏性腸症候群の症状が。大勢の人で溢れる尖沙咀。お腹の不調は酷くなる。そこで、ザ・ペニンシュラでトイレを借りようと向かったところ、クリスマスの期間は宿泊客以外は館内に入れないという。その対応に、ちょっと傲慢なホテルという一方的なイメージを持ち、以来ずっと敬遠していた。何度か香港を訪れても、立ち入ることさえしなかった。ホテルの機能には大きく2つある。 1つは、パブリックエリアとして宿泊客以外の訪問者も受け入れるレストラン、バー、ショップなどの場所。そしてもうひとつは、もちろん客室などのプライベートエリアだ。人気のホテルは、パブリックエリアに多くの観光客を受け入れることになる。それもホテル。その時のお気楽夫婦の視点は、外来者のものだった。

2009年の夏、宿泊客として初めてペニンシュラを訪ねた。宿泊客へのサービス、プライベートスペースの安寧のために、1995年のクリスマスに、 ホテル側が行ったことの意味を実感した。アフタヌーンティで人気のザ・ロビーは、空席を待つ人の列ができる。フラッシュを使って撮影する観光客が注意される。大声で会話しながら通り過ぎる買物客。そんな喧噪を避けるために、ホテルに滞在中、お気楽夫婦は客室に隠った。プライベートエリアに入った瞬間、目の前に広がる景色の素晴らしさ。外出することが勿体ないと感じてしまう、居心地の良い客室。そして、気持の良いジムで走り、プールのデッキでのんびりしていると、香港半島の先端、尖沙咀にいることを忘れてしまう。その時のお気楽夫婦は、まったり和む宿泊者の視点。…人間、勝手なものである。

【快楽主義宣言より】 ■「憧れホテルの引力」2009年8月30日

:あくまで個人の嗜好・お気に入りの度合いです