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	<title>IGA“快楽主義”宣言</title>
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	<description>週末更新お気楽夫婦のエピキュリアン的生活</description>
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		<title>オリジナルケーキでお疲れさま♬「Take it easy ! Madame !」</title>
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		<pubDate>Sat, 19 May 2012 09:51:41 +0000</pubDate>
		<dc:creator>IGA</dc:creator>
				<category><![CDATA[■幸せの酒]]></category>
		<category><![CDATA[■幸福の食卓]]></category>
		<category><![CDATA[◆微笑みの風景]]></category>
		<category><![CDATA[フォト・エッセイ（全件）]]></category>

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		<description><![CDATA[マダムと呼ばれる女性がいる。お気楽夫婦憧れのオトナの女性であり、飲み仲間であり、大切な友人。妻にとって彼女は目指すべき高みにいて、彼女のように年齢を重ねて行きたいと思わせる先達的な存在。そんな彼女がご主人の海外赴任に伴いワシントンDCに渡航。年末に何度も壮行会を開催し、一緒に飲み、泣き、笑い、歌を歌って見送った。それから半年近くが経った。Facebookやメールのやり取りで淋しさの一部は埋まるけれど、会いたいと思っても会えない距離は埋められない。何とも言えない喪失感に近い感情がいつも傍らにあった。「マダムどうしてるかなぁ」妻が思い出したように呟いた。
そしてこの春、マダムが待望の一時帰国。ただし、東京にはすぐに戻らず彼女の故郷鹿児島へ。独り暮らしの母親の介護のため。24時間態勢で母親に寄り添い、大学卒業後に家を離れてから初めての故郷暮らし。DCでの生活のために磨きを掛けようとした英会話はすっかり錆び付き、鹿児島弁が上手くなったと冗談まじりのメッセージ。いつものように、明るく朗らかで元気なコメントも、どこか疲れが滲む。介護疲れではないかと心配していた頃、2人の薩摩おごじょは大きな決断をした。鹿児島にずっと暮した母親が、マダムの兄夫婦と同居をするのだという。
母親の引越に合わせて、マダムが東京に帰ってきた。ご主人の転勤に合わせ長く海外に暮し、東京での生活の後、ワシントンDCに引越した後に、母親の引越。まるでマダムは引越のプロ。けれど今回は、彼女たちの原点である故郷を離れるという重い決断。この春には自分のお子さんも大学卒業、就職と親の元を巣立った。一気に家族の環境や関係がめまぐるしく変わったはず。それをスカッシュ仲間で集まり慰労しようという趣向。けれど、マダムは貯まっているはずの疲れなど見せず、輝くような笑顔で約束の店に現れた。予約した店は仲間の間でも評判の「広東料理Foo」。焼き菓子の名店プティポワソンのパティシエ、マコちゃんに依頼し、マダムの似顔絵入りのオリジナルケーキも事前に用意した。「どんな方ですか？」マコちゃんの質問に「ゴージャスな感じで、それにお酒好き！」妻のリクエストは明確。
平日の夜、仕事の関係で三々五々に集まるメンバーたち。「マダムお帰りぃ」「お久しぶりっ」「きゃあ〜！マダムぴかぴかきれ〜♡」それぞれが彼女に声を掛け、近況を尋ね、ハグをする。乾杯が繰り返される。笑顔が溢れる。タイミング良く前菜を出してもらいながら、全員が揃ったところで海老の湯引き、アズキハタの姿蒸しなど、さらに笑顔になる絶品料理を味わう。ワインボトルがどんどん空いていく。みんな楽しそうだ。マダムという太陽のような女性の回りで、スカッシュ仲間の笑顔も輝く。
食事も一段落、デザートのケーキはマダムにナイショのサプライズ企画。ボトルを抱え、ワイングラス片手の似顔絵のマダムのように笑顔が弾ける。そしてケーキを頬張ったスカッシュ仲間の目が輝く。「このクリーム滑らかで美味しいぃ〜っ」「何？このフルーツのソース、すっごいねぇ」見た目も味も、ゴージャスなのに繊細で、スポンジとクリームとフルーツソースのバランスが絶妙。確かに凄い。マコちゃんのケーキに惚れ直す。そして何よりマダムの雰囲気にぴったり。薩摩おごじょは気立てが良く、優しいしっかり者。そしてケーキには、ささやかなメッセージ。マダムを姉と慕う一人っ子の妻が、頑張り過ぎないで！との気持を込めた。
マダム、Take it easy !
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			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Madame.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8135" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Madame-100x133.jpg" alt="Madame" width="100" height="133" /></a><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Cake.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8136" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Cake-100x133.jpg" alt="Cake" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #800080">マ</span></strong></span>ダムと呼ばれる女性がいる。お気楽夫婦憧れのオトナの女性であり、飲み仲間であり、大切な友人。妻にとって彼女は目指すべき高みにいて、彼女のように年齢を重ねて行きたいと思わせる先達的な存在。そんな彼女がご主人の海外赴任に伴いワシントンDCに渡航。年末に<a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/2011/12/18/7233/" target="_blank">何度も壮行会を開催</a>し、一緒に飲み、泣き、笑い、歌を歌って見送った。それから半年近くが経った。Facebookやメールのやり取りで淋しさの一部は埋まるけれど、会いたいと思っても会えない距離は埋められない。何とも言えない喪失感に近い感情がいつも傍らにあった。「マダムどうしてるかなぁ」妻が思い出したように呟いた。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Shrimp2.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8158" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Shrimp2-100x133.jpg" alt="Shrimp" width="100" height="133" /></a><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Fish.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8139" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Fish-100x133.jpg" alt="Fish" width="100" height="133" /></a><strong><span style="font-size: large"><span style="color: #ff00ff">そ</span></span></strong>してこの春、マダムが待望の一時帰国。ただし、東京にはすぐに戻らず彼女の故郷鹿児島へ。独り暮らしの母親の介護のため。24時間態勢で母親に寄り添い、大学卒業後に家を離れてから初めての故郷暮らし。DCでの生活のために磨きを掛けようとした英会話はすっかり錆び付き、鹿児島弁が上手くなったと冗談まじりのメッセージ。いつものように、明るく朗らかで元気なコメントも、どこか疲れが滲む。介護疲れではないかと心配していた頃、2人の薩摩おごじょは大きな決断をした。鹿児島にずっと暮した母親が、マダムの兄夫婦と同居をするのだという。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Egao2.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8144" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Egao2-100x133.jpg" alt="Egao" width="100" height="133" /></a><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Cake2.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8145" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Cake2-100x133.jpg" alt="Cake2" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff6600">母</span></strong></span>親の引越に合わせて、マダムが東京に帰ってきた。ご主人の転勤に合わせ長く海外に暮し、東京での生活の後、ワシントンDCに引越した後に、母親の引越。まるでマダムは引越のプロ。けれど今回は、彼女たちの原点である故郷を離れるという重い決断。この春には自分のお子さんも大学卒業、就職と親の元を巣立った。一気に家族の環境や関係がめまぐるしく変わったはず。それをスカッシュ仲間で集まり慰労しようという趣向。けれど、マダムは貯まっているはずの疲れなど見せず、輝くような笑顔で約束の店に現れた。予約した店は仲間の間でも評判の「広東料理Foo」。焼き菓子の名店プティポワソンのパティシエ、マコちゃんに依頼し、マダムの似顔絵入りのオリジナルケーキも事前に用意した。「どんな方ですか？」マコちゃんの質問に「ゴージャスな感じで、それにお酒好き！」妻のリクエストは明確。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Memorial.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8147" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Memorial-100x133.jpg" alt="Memorial" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #0000ff">平</span></strong></span>日の夜、仕事の関係で三々五々に集まるメンバーたち。「マダムお帰りぃ」「お久しぶりっ」「きゃあ〜！マダムぴかぴかきれ〜♡」それぞれが彼女に声を掛け、近況を尋ね、ハグをする。乾杯が繰り返される。笑顔が溢れる。タイミング良く前菜を出してもらいながら、全員が揃ったところで海老の湯引き、アズキハタの姿蒸しなど、さらに笑顔になる絶品料理を味わう。ワインボトルがどんどん空いていく。みんな楽しそうだ。マダムという太陽のような女性の回りで、スカッシュ仲間の笑顔も輝く。</p>
<p><strong><span style="font-size: large"><span style="color: #ff0000">食</span></span></strong>事も一段落、デザートのケーキはマダムにナイショのサプライズ企画。ボトルを抱え、ワイングラス片手の似顔絵のマダムのように笑顔が弾ける。そしてケーキを頬張ったスカッシュ仲間の目が輝く。「このクリーム滑らかで美味しいぃ〜っ」「何？このフルーツのソース、すっごいねぇ」見た目も味も、ゴージャスなのに繊細で、スポンジとクリームとフルーツソースのバランスが絶妙。確かに凄い。マコちゃんのケーキに惚れ直す。そして何よりマダムの雰囲気にぴったり。薩摩おごじょは気立てが良く、優しいしっかり者。そしてケーキには、ささやかなメッセージ。マダムを姉と慕う一人っ子の妻が、頑張り過ぎないで！との気持を込めた。</p>
<p><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #0000ff">マ</span></strong></span>ダム、Take it easy !</p>
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		<title>馴染みの席で「割烹 弁いち」</title>
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		<pubDate>Sat, 12 May 2012 23:42:19 +0000</pubDate>
		<dc:creator>IGA</dc:creator>
				<category><![CDATA[■幸せの酒]]></category>
		<category><![CDATA[■幸福の食卓]]></category>
		<category><![CDATA[フォト・エッセイ（全件）]]></category>

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		<description><![CDATA[妻の生まれ故郷浜松に同行する度に楽しみにしていることがある。浜松に向う新幹線の車中での妻と2人のミニ宴会。妻の両親が住むマンションの広々としたベランダから眺める街の風景を楽しみながら（義母が用意してくれている）飲むビール。そして、浜松で3代続く老舗割烹「弁いち」での会食だ。妻の両親と4人で、予約したのはいつものカウンタ席。定員4人、椅子席の小部屋。膝が悪く座敷が苦手な義母のためにぴったり。ちんまりとした部屋で気兼ねなく食べられるお気に入りの席。
妻も両親も一緒にこの店で食事をすることをいつも楽しみにしていた。ところが、年齢と共に細るのが食。美味しく食べてはいたものの、義母には量が多く食べ切ることがたいへんだったらしい。昨年のGWにはランチなら食べられるかと作戦を変更しても、まだ食べ余す様子。「あなたたち2人で行っておいで」と気遣う義母。むむ、それでは楽しみも半減。そこで同じメニューで量を減らしていただくようにお店にお願いをし、両親を連れ出した。
「いらっしゃいませ。お久しぶりです」とご主人の笑顔に迎えられる。お気楽夫婦は前年秋以来、妻の両親はちょうど1年振りの訪問だ。それぞれが、いつもの順番に席に着く。すっかり自分たち専用の場所のようにしっくりと馴染む空間。雲丹きんとんと空豆、ホタルイカの酢みそ和えなどが美しく盛り付けられた前菜からスタート。目と舌で絶品料理を味わう。そして合わせていただいた1杯目の酒は石巻の「墨廼江（すみのえ）別吟 大吟醸」という口中にすっと馴染む別嬪の酒。繊細で美しい味。
「震災を免れ保管されていたお酒でして…」ご主人の解説には酒や食材に対する愛情がある。料理、酒の組合せと共に物語が綴られる。それらを一緒に味わうことがこの店の楽しみ方。お椀、刺身と料理は続き、それぞれの料理にに合わせて久保田 無濾過生原酒、天狗舞 杜氏中三郎大吟醸が供される。「私はこれが一番好きかなぁ」酒は飲めなくても酒の味は分かる妻が絶賛するのは「中三郎」。バランスが良く優美な酒。白甘鯛の刺身のねっとり絡む旨さにぴったり。絶世の美女のような墨廼江に対し、飽きの来ない器量良しの1杯。酒の好みも人それぞれ。
心配していた料理の量はと言えば、真丈は半月型に、肉の切身は少なめにと、細やかに調整していただいたこともあり、義母も余裕を持って水菓子まで辿り着けたようだ。「美味しかったねぇ。ちゃんと食べられたね」と母を労る妻。故郷に戻ると、娘に戻る妻はすっかりリラックスした表情。いつもは口数の少ない両親も、普段よりずっと饒舌になった。ご主人と会話しながら会食の進行と演出係を勤めた私。そんな4人で初めて揃って記念撮影。あと何度この店に一緒に来られるのだろう。何度味の記憶を積み重ねられるだろう。いろいろな思いと共に、それぞれが笑顔で。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Zensai.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8106" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Zensai-100x133.jpg" alt="Zensai" width="100" height="133" /></a><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Suminoe.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8107" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Suminoe-100x133.jpg" alt="Suminoe" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff00ff">妻</span></strong></span>の生まれ故郷浜松に同行する度に楽しみにしていることがある。浜松に向う新幹線の車中での妻と2人のミニ宴会。妻の両親が住むマンションの広々としたベランダから眺める街の風景を楽しみながら（義母が用意してくれている）飲むビール。そして、浜松で3代続く老舗割烹「弁いち」での会食だ。妻の両親と4人で、予約したのはいつものカウンタ席。定員4人、椅子席の小部屋。膝が悪く座敷が苦手な義母のためにぴったり。ちんまりとした部屋で気兼ねなく食べられるお気に入りの席。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Shinjou.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8108" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Shinjou-100x133.jpg" alt="Shinjou" width="100" height="133" /></a><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Asahi.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8109" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Asahi-100x133.jpg" alt="Asahi" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff00ff">妻</span></strong></span>も両親も一緒にこの店で食事をすることをいつも楽しみにしていた。ところが、年齢と共に細るのが食。美味しく食べてはいたものの、義母には量が多く食べ切ることがたいへんだったらしい。昨年のGWにはランチなら食べられるかと作戦を変更しても、まだ食べ余す様子。「あなたたち2人で行っておいで」と気遣う義母。むむ、それでは楽しみも半減。そこで同じメニューで量を減らしていただくようにお店にお願いをし、両親を連れ出した。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Sashimi.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8114" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Sashimi-100x133.jpg" alt="Sashimi" width="100" height="133" /></a><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Nakasaburou.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8115" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Nakasaburou-100x133.jpg" alt="Nakasaburou" width="100" height="133" /></a>「<span style="font-size: large"><strong><span style="color: #0000ff">い</span></strong></span>らっしゃいませ。お久しぶりです」とご主人の笑顔に迎えられる。お気楽夫婦は<a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/2011/10/01/6759/" target="_blank">前年秋</a>以来、妻の両親はちょうど1年振りの訪問だ。それぞれが、いつもの順番に席に着く。すっかり自分たち専用の場所のようにしっくりと馴染む空間。雲丹きんとんと空豆、ホタルイカの酢みそ和えなどが美しく盛り付けられた前菜からスタート。目と舌で絶品料理を味わう。そして合わせていただいた1杯目の酒は石巻の「墨廼江（すみのえ）別吟 大吟醸」という口中にすっと馴染む別嬪の酒。繊細で美しい味。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Steak.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8116" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Steak-100x133.jpg" alt="Steak" width="100" height="133" /></a><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Han.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8117" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Han-100x133.jpg" alt="Han" width="100" height="133" /></a>「<span style="font-size: large"><strong><span style="color: #800080">震</span></strong></span>災を免れ保管されていたお酒でして…」ご主人の解説には酒や食材に対する愛情がある。料理、酒の組合せと共に物語が綴られる。それらを一緒に味わうことがこの店の楽しみ方。お椀、刺身と料理は続き、それぞれの料理にに合わせて久保田 無濾過生原酒、天狗舞 杜氏中三郎大吟醸が供される。「私はこれが一番好きかなぁ」酒は飲めなくても酒の味は分かる妻が絶賛するのは「中三郎」。バランスが良く優美な酒。白甘鯛の刺身のねっとり絡む旨さにぴったり。絶世の美女のような墨廼江に対し、飽きの来ない器量良しの1杯。酒の好みも人それぞれ。</p>
<p><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #008000"><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Egao1.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8123" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Egao1-100x133.jpg" alt="Egao" width="100" height="133" /></a>心</span></strong></span>配していた料理の量はと言えば、真丈は半月型に、肉の切身は少なめにと、細やかに調整していただいたこともあり、義母も余裕を持って水菓子まで辿り着けたようだ。「美味しかったねぇ。ちゃんと食べられたね」と母を労る妻。故郷に戻ると、娘に戻る妻はすっかりリラックスした表情。いつもは口数の少ない両親も、普段よりずっと饒舌になった。ご主人と会話しながら会食の進行と演出係を勤めた私。そんな4人で初めて揃って記念撮影。あと何度この店に一緒に来られるのだろう。何度味の記憶を積み重ねられるだろう。いろいろな思いと共に、それぞれが笑顔で。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>2年ぶりの、2年分の「浜松まつり2012」</title>
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		<pubDate>Sat, 12 May 2012 00:50:35 +0000</pubDate>
		<dc:creator>IGA</dc:creator>
				<category><![CDATA[◆微笑みの風景]]></category>
		<category><![CDATA[フォト・エッセイ（全件）]]></category>

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		<description><![CDATA[春になると浜松っ子は血が騒ぐ、らしい。子供の日を含めたGWの後半3日間、5月3日から5日まで開催される「浜松まつり」。開催日が近づくにつれ、街全体が浮き足立つような高揚感で包まれる。浜松まつりは神社仏閣の祭礼ではなく、市民参加の祭り。江戸時代に起源を持ち、「初子」を祝い「初凧」を揚げる風習に加え、町同士が大凧を揚げて競う凧合戦、夜の町を引き歩く御殿屋台と、ラッパと太鼓の音に合わせてもみ合う練りの衆など、見所が多い。市の中心部には旧町名が多く残る浜松。参加する町は170を超える。毎年この時期に妻の両親が住む浜松の街へ向うお気楽夫婦。毎年観ていても、その度毎に心躍る、実に良い祭りだ。
ところが、2011年は東日本大震災の影響で中止。復興支援のため、期間中100万人を超える人出を警備する警察などの人員不足が理由とされたが、疑問や不満の声も多かった。そして2012年5月、今年の浜松まつりは2年ぶりに晴れやかに開催された。そんな祭りの夜、中心街に食事に出かけたお気楽夫婦。食事を終え店の前の通りに出る。すると、遠くからラッパと太鼓の音が近づいて来る。初子の凧揚げから若衆たちが町に帰って来た。揃いの法被姿の若者たちが、手に手に提灯を持ち、「おっしょいおっしょい」と声をあげながら提灯を掲げやって来る。あっという間に通りが法被姿で埋め尽くされる。そして目の前で100人近い「初練り」が繰り広げられる。
ラッパの音が止み、練りの若衆たちが号令以下ある店に向き直る。そこにはお揃いの法被姿の若夫婦、そして2人がそれぞれ抱きかかえる子供たちが2人。母親が抱く幼子まで小さな法被を着ている。昨年中止になった分、次子と合わせて2人分のお祝い。練りの代表が若い家族に初子のお祝いを述べ、初凧揚げの労をねぎらうお礼が父親から返される。そして通りを埋めた法被衆が一斉に声を上げて乾杯。祝いの料理が振舞われる。なんともじんわりとする風景。80万人を超える政令指定都市の、170を超える町々でこんな風景が繰り広げられていることは奇跡に近い。町のコミュニティ崩壊が多くの地方都市でも危惧される中、この祭りのありかたは貴重だ。規模が大きくなるにつれ、課題も多いとは聞くが、残され引き継がれるべき文化遺産だ。
東京へ戻る日の夕刻、新幹線の待ち時間で最後の祭り見物。駅前の地元資本の百貨店のディスプレーには、法被姿の子供たち。売場のお姉さんが法被姿で接客していたり、法被姿の女の子たちが連れ立って買物をしていたり。駅前の広場には御殿屋台が並べられ、それぞれの街の屋台の前でお囃子の子供たちが紹介され、緊張の面持ちで笛を吹き太鼓を叩く。3日間、浜松の街はまつりの味付けが染みている、普段の顔とは違った街になる。街を行く人々が皆晴れがましく見える元気な街になる。
新幹線に乗り込み、ビールをシュポッと空ける。浜松まつりを堪能した帰路の車中で味わうべきは、「喧嘩凧」という駅弁。包装紙には各町毎の凧の紋が並ぶデザイン。小分けにされた料理をつまみにビールをぐびり。旨い。2年ぶりの、2年分の味わいを、祭りの余韻とともに。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/OuTako.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8090" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/OuTako-100x133.jpg" alt="OuTako" width="100" height="133" /></a><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/GotenYatai.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8088" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/GotenYatai-100x133.jpg" alt="GotenYatai" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff00ff">春</span></strong></span>になると浜松っ子は血が騒ぐ、らしい。子供の日を含めたGWの後半3日間、5月3日から5日まで開催される「浜松まつり」。開催日が近づくにつれ、街全体が浮き足立つような高揚感で包まれる。浜松まつりは神社仏閣の祭礼ではなく、市民参加の祭り。江戸時代に起源を持ち、「初子」を祝い「初凧」を揚げる風習に加え、町同士が大凧を揚げて競う凧合戦、夜の町を引き歩く御殿屋台と、ラッパと太鼓の音に合わせてもみ合う練りの衆など、見所が多い。市の中心部には旧町名が多く残る浜松。参加する町は170を超える。毎年この時期に妻の両親が住む浜松の街へ向うお気楽夫婦。毎年観ていても、その度毎に心躍る、実に良い祭りだ。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Gekineri.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8087" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Gekineri-100x133.jpg" alt="Gekineri" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #800080">と</span></strong></span>ころが、2011年は東日本大震災の影響で中止。復興支援のため、期間中100万人を超える人出を警備する警察などの人員不足が理由とされたが、疑問や不満の声も多かった。そして2012年5月、今年の浜松まつりは2年ぶりに晴れやかに開催された。そんな祭りの夜、中心街に食事に出かけたお気楽夫婦。食事を終え店の前の通りに出る。すると、遠くからラッパと太鼓の音が近づいて来る。初子の凧揚げから若衆たちが町に帰って来た。揃いの法被姿の若者たちが、手に手に提灯を持ち、「おっしょいおっしょい」と声をあげながら提灯を掲げやって来る。あっという間に通りが法被姿で埋め尽くされる。そして目の前で100人近い「初練り」が繰り広げられる。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Oyako.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8091" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Oyako-100x133.jpg" alt="Oyako" width="100" height="133" /></a><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Oiwai.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8092" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Oiwai-100x133.jpg" alt="Oiwai" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #0000ff">ラ</span></strong></span>ッパの音が止み、練りの若衆たちが号令以下ある店に向き直る。そこにはお揃いの法被姿の若夫婦、そして2人がそれぞれ抱きかかえる子供たちが2人。母親が抱く幼子まで小さな法被を着ている。昨年中止になった分、次子と合わせて2人分のお祝い。練りの代表が若い家族に初子のお祝いを述べ、初凧揚げの労をねぎらうお礼が父親から返される。そして通りを埋めた法被衆が一斉に声を上げて乾杯。祝いの料理が振舞われる。なんともじんわりとする風景。80万人を超える政令指定都市の、170を超える町々でこんな風景が繰り広げられていることは奇跡に近い。町のコミュニティ崩壊が多くの地方都市でも危惧される中、この祭りのありかたは貴重だ。規模が大きくなるにつれ、課題も多いとは聞くが、残され引き継がれるべき文化遺産だ。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Entetsu.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8095" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Entetsu-100x133.jpg" alt="Entetsu" width="100" height="133" /></a><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Tako.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8094" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Tako-100x133.jpg" alt="Tako" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #993300">東</span></strong></span>京へ戻る日の夕刻、新幹線の待ち時間で最後の祭り見物。駅前の地元資本の百貨店のディスプレーには、法被姿の子供たち。売場のお姉さんが法被姿で接客していたり、法被姿の女の子たちが連れ立って買物をしていたり。駅前の広場には御殿屋台が並べられ、それぞれの街の屋台の前でお囃子の子供たちが紹介され、緊張の面持ちで笛を吹き太鼓を叩く。3日間、浜松の街はまつりの味付けが染みている、普段の顔とは違った街になる。街を行く人々が皆晴れがましく見える元気な街になる。</p>
<p><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #008000">新</span></strong></span>幹線に乗り込み、ビールをシュポッと空ける。浜松まつりを堪能した帰路の車中で味わうべきは、「喧嘩凧」という駅弁。包装紙には各町毎の凧の紋が並ぶデザイン。小分けにされた料理をつまみにビールをぐびり。旨い。2年ぶりの、2年分の味わいを、祭りの余韻とともに。</p>
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		<title>鶴岡、横手、角館「北国の満開のサクラの下で」</title>
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		<pubDate>Sun, 06 May 2012 13:46:16 +0000</pubDate>
		<dc:creator>IGA</dc:creator>
				<category><![CDATA[■幸せの酒]]></category>
		<category><![CDATA[■幸福の食卓]]></category>
		<category><![CDATA[◆微笑みの風景]]></category>
		<category><![CDATA[フォト・エッセイ（全件）]]></category>

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		<description><![CDATA[父親の傘寿の祝いに向った故郷山形県鶴岡市。藤沢周平の故郷でもある城下町鶴岡のサクラは満開だった。2010年に藤沢周平記念館も完成し、サクラだけでなく観光客で溢れているという鶴岡公園を避け、穴場のサクラ名所を周遊。地元の人間だけが知る満開のサクラを満喫した後、桜前線と共に北に向った。鶴岡まではるばる200kmを迎えに来てくれたスカッシュ仲間の名は、TSURUちゃん。鶴つながりで、なんとなく吉祥の予感。強気の商売でランチもコース予約だけとなった「アルケッチァーノ」のお隣、「イルケッチァーノ」でランチ。ウェディングで貸切になるという店内ではなく、テラス席なら空きがあるという。OK！さっそくの幸運。地ビールを飲みながら庄内イタリアンを味わう。
雪解け水で水量の増した最上川を遡る。鳥海山を横目に、横手を一旦通り過ぎ、日が暮れる前にと角館に急ぐ。角館街道で玉川を渡ると、急に桜色の風景が目に飛び込んでくる。古い屋敷や蔵の間にサクラ。川沿いにサクラ。雑木林の中にサクラ。名に負うサクラの国に迷い込んだらしい。車窓からの風景に既に浮き足立つ。武家屋敷の枝垂れ桜の通りを抜け、桧木内川沿いを走る。サクラの回廊。既に大勢の人。臨時駐車場に車を停めて川堤に急ぎ向う。多くの出店に目もくれずサクラの土手に上がる。絶句。感嘆。夢の中の景色のようだ。これ程のサクラ風景は観たことがない。画像や映像での経験は吹き飛ぶ。カメラにも収まらないサクラの連なり。妖艶なほどの全長2kmのサクラの帯。素晴らしい。満足。
横手に戻り、秋田の名産を味わう。それも古くからの食材をアレンジした絶品。いぶりがっこのカルパッチョ（これが抜群に旨い！薄くスライスした薫製漬物にオリーブオイルとブラックペッパー！）をつまみに秋田の利き酒。しょっつるカマンベール（カマンベールに秋田の魚醤を振りかける）などは酒が進んで困るほど。しみじみと実に旨い。なんてことはないアイディアながら、素晴らしい組合せ。幸せに酔い、幸せに眠る。そして翌朝、横手城が聳える横手公園でサクラを眺める。天守の展望台に上り見下ろすサクラも、天守を見上げるサクラも、これまた素晴らしい。いずれも計算したように満開の頃、サクラの樹の下で、サクラの色香を味わう。絢爛で、繊細で、儚いサクラは北国の春に良く似合う。
「昨日の横手焼きそばは期待し過ぎでしたか」すっかり地元贔屓になったTSURUが心配そうに言う。いやいや、あんなもんでしょう。「じゃあ、スカッシュの後は盛岡で冷麺ですかね」と続ける。…そうなのだ。このスカッシュ仲間は、僅か2泊3日の旅の行程にスカッシュを入れることを提案した。そして横手から60km離れた森山総合公園にてスカッシュ。提案を受け入れ、ラケットとシューズを入れたトーナメントバッグを抱えて旅したお気楽夫婦。どちらもどちらではある。2時間ほどスカッシュで汗を流し、シャワーの代わりに20kmほど離れた花巻温泉郷へ。この距離感が田舎ならではの楽しさ。川沿いの巨大な温泉旅館の千人風呂でさっぱり。ドライバーに許しを得てビールをぐびり。これを幸せと言わず何と言おう。
盛岡で予定通りビールと共に冷麺を食し、帰路の新幹線の車中でさらに飲み続けていると子供のような感想がメールで届いた。「サクラも、食事も、酒も、スカッシュも、お風呂も全部楽しかったです。ありがとうございました」…良いヤツだ。この旅のために、事前に同じコースを下見ドライブしてくれたという。こちらこそありがとう。彼がいなかったらこの時期に北の国を訪ねることもなかっただろう。満開のサクラの下、記憶に残る春の旅だった。
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			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/ERIFlowers.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8065" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/ERIFlowers-100x133.jpg" alt="ERI&amp;Flowers" width="100" height="133" /></a><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Beer.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8066" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Beer-100x133.jpg" alt="Beer" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff00ff">父</span></strong></span>親の傘寿の祝いに向った故郷山形県鶴岡市。藤沢周平の故郷でもある城下町鶴岡のサクラは満開だった。2010年に藤沢周平記念館も完成し、サクラだけでなく観光客で溢れているという鶴岡公園を避け、穴場のサクラ名所を周遊。地元の人間だけが知る満開のサクラを満喫した後、桜前線と共に北に向った。鶴岡まではるばる200kmを迎えに来てくれたスカッシュ仲間の名は、TSURUちゃん。鶴つながりで、なんとなく吉祥の予感。強気の商売でランチもコース予約だけとなった「アルケッチァーノ」のお隣、「イルケッチァーノ」でランチ。ウェディングで貸切になるという店内ではなく、テラス席なら空きがあるという。OK！さっそくの幸運。地ビールを飲みながら庄内イタリアンを味わう。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Sakura3.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8068" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Sakura3-100x133.jpg" alt="Sakura3" width="100" height="133" /></a><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Sakura11.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8069" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Sakura11-100x133.jpg" alt="Sakura1" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #3366ff">雪</span></strong></span>解け水で水量の増した最上川を遡る。鳥海山を横目に、横手を一旦通り過ぎ、日が暮れる前にと角館に急ぐ。角館街道で玉川を渡ると、急に桜色の風景が目に飛び込んでくる。古い屋敷や蔵の間にサクラ。川沿いにサクラ。雑木林の中にサクラ。名に負うサクラの国に迷い込んだらしい。車窓からの風景に既に浮き足立つ。武家屋敷の枝垂れ桜の通りを抜け、桧木内川沿いを走る。サクラの回廊。既に大勢の人。臨時駐車場に車を停めて川堤に急ぎ向う。多くの出店に目もくれずサクラの土手に上がる。絶句。感嘆。夢の中の景色のようだ。これ程のサクラ風景は観たことがない。画像や映像での経験は吹き飛ぶ。カメラにも収まらないサクラの連なり。妖艶なほどの全長2kmのサクラの帯。素晴らしい。満足。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Kikizake1.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8071" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Kikizake1-100x133.jpg" alt="Kikizake" width="100" height="133" /></a><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Sakura4.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8072" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Sakura4-100x133.jpg" alt="Sakura4" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff00ff">横</span></strong></span>手に戻り、秋田の名産を味わう。それも古くからの食材をアレンジした絶品。いぶりがっこのカルパッチョ（これが抜群に旨い！薄くスライスした薫製漬物にオリーブオイルとブラックペッパー！）をつまみに秋田の利き酒。しょっつるカマンベール（カマンベールに秋田の魚醤を振りかける）などは酒が進んで困るほど。しみじみと実に旨い。なんてことはないアイディアながら、素晴らしい組合せ。幸せに酔い、幸せに眠る。そして翌朝、横手城が聳える横手公園でサクラを眺める。天守の展望台に上り見下ろすサクラも、天守を見上げるサクラも、これまた素晴らしい。いずれも計算したように満開の頃、サクラの樹の下で、サクラの色香を味わう。絢爛で、繊細で、儚いサクラは北国の春に良く似合う。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/hanamaki.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8077" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/hanamaki-100x133.jpg" alt="hanamaki" width="100" height="133" /></a><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/MoriokaReimen.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8074" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/MoriokaReimen-100x133.jpg" alt="MoriokaReimen" width="100" height="133" /></a>「<span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff0000">昨</span></strong></span>日の横手焼きそばは期待し過ぎでしたか」すっかり地元贔屓になったTSURUが心配そうに言う。いやいや、あんなもんでしょう。「じゃあ、スカッシュの後は盛岡で冷麺ですかね」と続ける。…そうなのだ。このスカッシュ仲間は、僅か2泊3日の旅の行程にスカッシュを入れることを提案した。そして横手から60km離れた森山総合公園にてスカッシュ。提案を受け入れ、ラケットとシューズを入れたトーナメントバッグを抱えて旅したお気楽夫婦。どちらもどちらではある。2時間ほどスカッシュで汗を流し、シャワーの代わりに20kmほど離れた花巻温泉郷へ。この距離感が田舎ならではの楽しさ。川沿いの巨大な温泉旅館の千人風呂でさっぱり。ドライバーに許しを得てビールをぐびり。これを幸せと言わず何と言おう。</p>
<p><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #993300">盛</span></strong></span>岡で予定通りビールと共に冷麺を食し、帰路の新幹線の車中でさらに飲み続けていると子供のような感想がメールで届いた。「サクラも、食事も、酒も、スカッシュも、お風呂も全部楽しかったです。ありがとうございました」…良いヤツだ。この旅のために、事前に同じコースを下見ドライブしてくれたという。こちらこそありがとう。彼がいなかったらこの時期に北の国を訪ねることもなかっただろう。満開のサクラの下、記憶に残る春の旅だった。</p>
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		<title>親父、傘寿にて「Happy! 20×4+α」</title>
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		<pubDate>Sat, 05 May 2012 03:55:20 +0000</pubDate>
		<dc:creator>IGA</dc:creator>
				<category><![CDATA[■快楽の宿]]></category>
		<category><![CDATA[◆微笑みの風景]]></category>
		<category><![CDATA[フォト・エッセイ（全件）]]></category>

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		<description><![CDATA[フランス語で「80」のことを「Quatre-vingts」という。4つの20。60進法の名残の不思議な数え方。一方、日本では80歳の長寿の祝いを「傘寿」という。「八」「十」と縦に書くと「傘」の略字になるからだという。田舎に住む親父が80歳になった。お祝いをしなければと思い立った時、そう言えば親父の80年は4つの20でできているなぁと思い付いた。最初の20年は自分のために、2つめと3つめの20年は母と家族のために、4つめの20年は病で倒れ車椅子生活になった愛妻の介護のために、そして自分の生まれた町のために生きてきた。そんな父。振り返れば4つめの20年で緑綬褒章を授かったのが何よりの誉れだろう。さて、どんなお祝いをしようか。
GW後半に親父の兄が（私にとって伯父にあたる訳だが）88歳の米寿の祝いをするという。それでは、伯父の米寿の宴席にはタイミングが合わないけれど、2人の長寿のお祝いをしようと妻を伴い故郷に向った。農家の長男として家を継いだ伯父。農家の次男坊で農業高校なら進学させてやると言われ、なぜか農業高校で野球やらブンガクやらをやっていたらしい親父。幸い父の3人の姉妹と計5人の兄妹が揃って健在。年に1度、全員が集まって温泉旅館に泊まるのが楽しみだという。慎ましく生まれ、生きた昭和一桁〜戦中生まれ世代の、彼らが言うところの「身の丈にあった生活」だ。では一緒に旅館に泊まってお祝いをしよう。それも、親父にいらぬ遠慮をさせないように、転勤生活中の友人の住む横手に行くついでに立ち寄ったという設定だ。
飛行機が空港に着陸しようとする頃から、見事な桜色がお気楽夫婦を迎えてくれた。都内より1ヶ月近く後からやって来たサクラの春。雪が多かった今年は、例年より2週間ほど遅い満開らしい。空港まで車で迎えに来てくれた父。ブレーキとアクセルを間違えることはないかと冗談半分、本当は本気半分以上で尋ねる。まだ大丈夫だと笑って短く答える父。ハンドルさばきや停発車はスムース。しばらくは心配なさそうだ。とは言え、数年前に胃ガンを煩い全摘出。若い頃に野球やバレーボールなどで鍛えた身体はすっかり痩せてしまった。こうして一緒にドライブできるのも、お祝いだからと一緒に温泉旅館に泊まるのも、最後の機会になってしまうかもしれない。そんな覚悟もしつつ、一緒にサクラの名所を巡り、亡き母の墓参り、伯父の家を訪ねてお祝いの酒を手渡し、甥や伯父夫婦と記念撮影。この顔ぶれでの撮影は最後だろう。
父の宿泊の同伴には、昨年都内の大学に入学した甥を指名した。子供のいないお気楽夫婦。親父の、甥にとっては祖父の記憶を一緒に紐解く場にいてもらおうという計画だ。ゆったりと温泉に浸かり4人で祝いの膳を囲む。2間続きの広く豪華な部屋に「いくらぐらいするんだ」と心配する昭和一桁。まぁ気にするなと酒を酌み交わす。胃がなくなって小食になったものの、酒も医者には止められていないとのこと。「ゆっくり少しづつ飲んだり、食べたりしてたら平気だ」ということらしい。いつもと違い酔う程に饒舌になる父。チャンスとばかり幼なじみだった母との馴れ初めを聞くと、意外にも照れずに詳しく語り始めた。記憶もしっかりしている。まだ元気だ、大丈夫だ。まるで母と初めて出会った日を昨日のことのように細部まで思い出すようだ。父母の、殊に亡くなった母の中学生の頃を、高校生の頃を思い浮かべる。ちょっと涙腺がゆるくなる。来て良かった。今日は良い日だ、良い酒だ。つい深酒になる。
「それでお風呂はどうかなぁ」確かに入浴の注意事項には、泥酔の方はご遠慮くださいとある。私は泥酔かと聞けば「ぎりぎりかなぁ」と答える妻。深夜の風呂にのんびり浸かる。親父の来し方と、行く末をぼんやりと思う。傘寿に掛けた傘のプレゼントも、思いがけない程に喜んでくれた。一緒にたっぷり話もできた。父のおそらく最後の20年に向けて、元気でと祈るばかりだ。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Gassan.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8035" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Gassan-100x133.jpg" alt="Gassan" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #993300">フ</span></strong></span>ランス語で「80」のことを「Quatre-vingts」という。4つの20。60進法の名残の不思議な数え方。一方、日本では80歳の長寿の祝いを「傘寿」という。「八」「十」と縦に書くと「傘」の略字になるからだという。田舎に住む親父が80歳になった。お祝いをしなければと思い立った時、そう言えば親父の80年は4つの20でできているなぁと思い付いた。最初の20年は自分のために、2つめと3つめの20年は母と家族のために、4つめの20年は病で倒れ車椅子生活になった愛妻の介護のために、そして自分の生まれた町のために生きてきた。そんな父。振り返れば4つめの20年で<a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/2008/11/24/4/" target="_blank">緑綬褒章を授かった</a>のが何よりの誉れだろう。さて、どんなお祝いをしようか。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/8088.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8036" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/8088-100x133.jpg" alt="80&amp;88" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff6600">G</span></strong></span><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff6600">W</span></strong></span>後半に親父の兄が（私にとって伯父にあたる訳だが）88歳の米寿の祝いをするという。それでは、伯父の米寿の宴席にはタイミングが合わないけれど、2人の長寿のお祝いをしようと妻を伴い故郷に向った。農家の長男として家を継いだ伯父。農家の次男坊で農業高校なら進学させてやると言われ、なぜか農業高校で野球やらブンガクやらをやっていたらしい親父。幸い父の3人の姉妹と計5人の兄妹が揃って健在。年に1度、全員が集まって温泉旅館に泊まるのが楽しみだという。慎ましく生まれ、生きた昭和一桁〜戦中生まれ世代の、彼らが言うところの「身の丈にあった生活」だ。では一緒に旅館に泊まってお祝いをしよう。それも、親父にいらぬ遠慮をさせないように、転勤生活中の友人の住む横手に行くついでに立ち寄ったという設定だ。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Sakura.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8038" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Sakura-100x133.jpg" alt="Sakura" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #0000ff">飛</span></strong></span>行機が空港に着陸しようとする頃から、見事な桜色がお気楽夫婦を迎えてくれた。都内より1ヶ月近く後からやって来たサクラの春。雪が多かった今年は、例年より2週間ほど遅い満開らしい。空港まで車で迎えに来てくれた父。ブレーキとアクセルを間違えることはないかと冗談半分、本当は本気半分以上で尋ねる。まだ大丈夫だと笑って短く答える父。ハンドルさばきや停発車はスムース。しばらくは心配なさそうだ。とは言え、数年前に胃ガンを煩い全摘出。若い頃に野球やバレーボールなどで鍛えた身体はすっかり痩せてしまった。こうして一緒にドライブできるのも、お祝いだからと一緒に温泉旅館に泊まるのも、最後の機会になってしまうかもしれない。そんな覚悟もしつつ、一緒にサクラの名所を巡り、亡き母の墓参り、伯父の家を訪ねてお祝いの酒を手渡し、甥や伯父夫婦と記念撮影。この顔ぶれでの撮影は最後だろう。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Sanju.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8039" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Sanju-100x133.jpg" alt="Sanju" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff00ff">父</span></strong></span>の宿泊の同伴には、昨年都内の大学に入学した甥を指名した。子供のいないお気楽夫婦。親父の、甥にとっては祖父の記憶を一緒に紐解く場にいてもらおうという計画だ。ゆったりと温泉に浸かり4人で祝いの膳を囲む。2間続きの広く豪華な部屋に「いくらぐらいするんだ」と心配する昭和一桁。まぁ気にするなと酒を酌み交わす。胃がなくなって小食になったものの、酒も医者には止められていないとのこと。「ゆっくり少しづつ飲んだり、食べたりしてたら平気だ」ということらしい。いつもと違い酔う程に饒舌になる父。チャンスとばかり幼なじみだった母との馴れ初めを聞くと、意外にも照れずに詳しく語り始めた。記憶もしっかりしている。まだ元気だ、大丈夫だ。まるで母と初めて出会った日を昨日のことのように細部まで思い出すようだ。父母の、殊に亡くなった母の中学生の頃を、高校生の頃を思い浮かべる。ちょっと涙腺がゆるくなる。来て良かった。今日は良い日だ、良い酒だ。つい深酒になる。</p>
<p>「それでお風呂はどうかなぁ」確かに入浴の注意事項には、泥酔の方はご遠慮くださいとある。私は泥酔かと聞けば「ぎりぎりかなぁ」と答える妻。深夜の風呂にのんびり浸かる。親父の来し方と、行く末をぼんやりと思う。傘寿に掛けた傘のプレゼントも、思いがけない程に喜んでくれた。一緒にたっぷり話もできた。父のおそらく最後の20年に向けて、元気でと祈るばかりだ。</p>
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		<title>よか街ばい♡「博多LOVE」</title>
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		<pubDate>Sun, 29 Apr 2012 13:11:28 +0000</pubDate>
		<dc:creator>IGA</dc:creator>
				<category><![CDATA[■幸福の食卓]]></category>
		<category><![CDATA[◆仕事の快感]]></category>
		<category><![CDATA[フォト・エッセイ（全件）]]></category>

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		<description><![CDATA[前職のぴあの時代から出張が多い仕事だった。ぴあ在籍中は宿泊したものだけで国内130回以上、300泊余り。海外はアトランタ、インディアナポリス、台北、上海、香港など計12回、75泊を数えた。＊ぴあを辞める直前に長期休暇をいただき、在籍中を振り返り実際に手帳をチェックしながら数えた(笑)。国内の出張先は、その当時に新たな拠点としてスタートしようとしていた名古屋と博多が圧倒的に多かった。その後、転職先の通信系の会社時代にもなぜか博多には縁があり、ある年には年に20回近く訪れた。とすると通算50回以上(！)博多の街を訪れたことになる。その度に多くの人に会い、多くの美味にも出会った。それだけに私にとっては馴染みも愛着もある街だ。
そんな博多の街を数年ぶりに訪ねた。その日の仕事の予定を終え、新装なった博多駅を訪ねた。駅は街の顔だ。その顔が変わると街の雰囲気も大きく変わる。メインテナントとして阪急が入居した巨大な駅ビルが、周囲を圧するように聳えている。けれど、超高層ではなく、かつての東京の丸の内のように今でも統一された博多のビル群のスカイラインを脅かしはしない。屋上に上ってみる。小さな庭園があり、周囲を一望できる。海岸側に目をやると遠く志賀島が見える。そして山側には太宰府方面に大野城が。万葉集や古事記などの上代文学を学んだ学生時代、それらの歴史的なスポットを訪ねたことを唐突に思い出す。
街の外見は変わった。私も変わった。けれど、変わらないものもある。美味しい料理と、美味しい酒だ。玄界灘に面する博多は、新鮮な魚が美味しい街だ。その日の夜、友人と待ち合わせて博多の魚を味わう…前に、デパ地下に貼ってあった手書きのポスターに絡めとられた。夕方からのちょい呑みセット、刺身胡麻醤油和え、握り3貫、生ビール1杯のセットで、1,001円！速攻カウンタ席に座る。きんと冷えた生ビールをぐびり。ふぅ〜旨い。刺身をつまみに、さらにビールをんぐんぐ。握りをぱくり。これはお得。壁のメニューを眺め、つい調子に乗り煮穴子の炙りを追加。旨い。さっと食べて、さっと席を立つ。お会計！ん？穴子は400円。お得なセットが帳消し(苦笑)。店の作戦に負けたってことだ。美味しく気持良い負け。
数年ぶりに会う同世代の友人と待ち合わせ、地元で人気の店「ろばた焼 磯貝」に向う。カウンタ席中心の元気なこの店は、最近都内にも何店か支店を出した。思えば博多の友人たちに、いくつも地元の美味しい店を教わった。東京で爆発的に人気になる前にもつ鍋の美味しさを堪能し、今ここが博多のラーメン屋で一番美味しい店だと「一風堂」が大名に2店舗しかなかった頃に連れて行かれ、名物屋台で焼きラーメンを食べ、そして何よりも新鮮な玄界灘の魚を味わった。旨くて新鮮なだけなら東京にも店はいくらでもある。けれど、博多の店はリーズナブルな店が多いのだ。気取らず、気さくで、美味しいのに、安い。実に居心地の良い店が多いのだ。
「シロウオ私の分も食べんしゃい」＊博多弁はイメージ(笑)「大濠公園のサクラの写真見たくなか？キレーやろう♫」サービス精神に溢れ、物言いは歯に衣着せず、男性を立てながら自らもしっかりと立っている。一緒に飲む相手としても博多の女性は特上級。シロウオの踊り食いはちょっと苦手。けれど、勧められた手前美味しそうに食べた。他の魚はもちろん感動的に旨い。中トロやトコブシの刺身が旨い。炙った海老の頭が旨い。煮付けが旨い。焼酎が旨い。幸せに旨い。美味しい魚、美味しい酒、気立ての良い飲み友だち(本人はノンアルコールビール)がいて、博多の夜が楽しくないはずがない。
「やっぱり私は博多が気に入っとぉ」＊博多弁はイメージ(笑)…彼女は実際にはそうは言わない。博多ん人は、博多の街が好き。ちょうど良か程に都会で、田舎で、飛行場が街に近くて、食いもんが旨くて、海も近くて、山笠があって…。そんな博多、よか街ばい♡。またすぐに訪問予定あり！楽しみばいっ♫
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			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/HakataHankyu.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7994" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/HakataHankyu-100x133.jpg" alt="HakataHankyu" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #0000ff">前</span></strong></span>職のぴあの時代から出張が多い仕事だった。ぴあ在籍中は宿泊したものだけで国内130回以上、300泊余り。海外はアトランタ、インディアナポリス、台北、上海、香港など計12回、75泊を数えた。<span style="font-size: xx-small">＊ぴあを辞める直前に長期休暇をいただき、在籍中を振り返り実際に手帳をチェックしながら数えた(笑)。</span>国内の出張先は、その当時に新たな拠点としてスタートしようとしていた名古屋と博多が圧倒的に多かった。その後、転職先の通信系の会社時代にもなぜか博多には縁があり、ある年には年に20回近く訪れた。とすると通算50回以上(！)博多の街を訪れたことになる。その度に多くの人に会い、多くの美味にも出会った。それだけに私にとっては馴染みも愛着もある街だ。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/HakataCity.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7995" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/HakataCity-100x133.jpg" alt="HakataCity" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #993300">そ</span></strong></span>んな博多の街を数年ぶりに訪ねた。その日の仕事の予定を終え、新装なった博多駅を訪ねた。駅は街の顔だ。その顔が変わると街の雰囲気も大きく変わる。メインテナントとして阪急が入居した巨大な駅ビルが、周囲を圧するように聳えている。けれど、超高層ではなく、かつての東京の丸の内のように今でも統一された博多のビル群のスカイラインを脅かしはしない。屋上に上ってみる。小さな庭園があり、周囲を一望できる。海岸側に目をやると遠く志賀島が見える。そして山側には太宰府方面に大野城が。万葉集や古事記などの上代文学を学んだ学生時代、それらの歴史的なスポットを訪ねたことを唐突に思い出す。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/SushiSet.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7998" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/SushiSet-100x133.jpg" alt="SushiSet" width="100" height="133" /></a><span style="color: #008000"><span style="font-size: large"><strong>街</strong></span></span>の外見は変わった。私も変わった。けれど、変わらないものもある。美味しい料理と、美味しい酒だ。玄界灘に面する博多は、新鮮な魚が美味しい街だ。その日の夜、友人と待ち合わせて博多の魚を味わう…前に、デパ地下に貼ってあった手書きのポスターに絡めとられた。夕方からのちょい呑みセット、刺身胡麻醤油和え、握り3貫、生ビール1杯のセットで、1,001円！速攻カウンタ席に座る。きんと冷えた生ビールをぐびり。ふぅ〜旨い。刺身をつまみに、さらにビールをんぐんぐ。握りをぱくり。これはお得。壁のメニューを眺め、つい調子に乗り煮穴子の炙りを追加。旨い。さっと食べて、さっと席を立つ。お会計！ん？穴子は400円。お得なセットが帳消し(苦笑)。店の作戦に負けたってことだ。美味しく気持良い負け。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Shirouo.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8013" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Shirouo-100x133.jpg" alt="Shirouo" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff00ff">数</span></strong></span>年ぶりに会う同世代の友人と待ち合わせ、地元で人気の店「ろばた焼 磯貝」に向う。カウンタ席中心の元気なこの店は、最近都内にも何店か支店を出した。思えば博多の友人たちに、いくつも地元の美味しい店を教わった。東京で爆発的に人気になる前にもつ鍋の美味しさを堪能し、今ここが博多のラーメン屋で一番美味しい店だと「一風堂」が大名に2店舗しかなかった頃に連れて行かれ、名物屋台で焼きラーメンを食べ、そして何よりも新鮮な玄界灘の魚を味わった。旨くて新鮮なだけなら東京にも店はいくらでもある。けれど、博多の店はリーズナブルな店が多いのだ。気取らず、気さくで、美味しいのに、安い。実に居心地の良い店が多いのだ。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Shrimp.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-8015" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/05/Shrimp-100x133.jpg" alt="Shrimp" width="100" height="133" /></a>「<span style="font-size: large"><strong><span style="color: #0000ff">シ</span></strong></span>ロウオ私の分も食べんしゃい」<span style="font-size: xx-small">＊博多弁はイメージ(笑)</span>「大濠公園のサクラの写真見たくなか？キレーやろう♫」サービス精神に溢れ、物言いは歯に衣着せず、男性を立てながら自らもしっかりと立っている。一緒に飲む相手としても博多の女性は特上級。シロウオの踊り食いはちょっと苦手。けれど、勧められた手前美味しそうに食べた。他の魚はもちろん感動的に旨い。中トロやトコブシの刺身が旨い。炙った海老の頭が旨い。煮付けが旨い。焼酎が旨い。幸せに旨い。美味しい魚、美味しい酒、気立ての良い飲み友だち<span style="font-size: xx-small">(本人はノンアルコールビール)</span>がいて、博多の夜が楽しくないはずがない。</p>
<p>「やっぱり私は博多が気に入っとぉ」<span style="font-size: xx-small">＊博多弁はイメージ(笑)…彼女は実際にはそうは言わない。<span style="font-size: small">博多ん人は、博多の街が好き。ちょうど良か程に都会で、田舎で、飛行場が街に近くて、食いもんが旨くて、海も近くて、山笠があって…。そんな博多、よか街ばい♡。またすぐに訪問予定あり！楽しみばいっ♫</span></span></p>
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		<title>それぞれのマリアージュ「ビストロ・トロワキャール」</title>
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		<pubDate>Sat, 28 Apr 2012 00:00:29 +0000</pubDate>
		<dc:creator>IGA</dc:creator>
				<category><![CDATA[■幸せの酒]]></category>
		<category><![CDATA[■幸福の食卓]]></category>
		<category><![CDATA[フォト・エッセイ（全件）]]></category>

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		<description><![CDATA[「広東料理Foo」ねもきち夫妻がおススメのビストロがあるという。自慢は肉料理。そして日本ワインの品揃えが良いらしい。お店の名前はフランス語で3/4という意味の「Bitsro Trois-Quarts」。 Fooと同じく松陰神社前にあるその店に、プティポワソンのマコちゃん、根本夫妻、お気楽夫婦の5人が集まるはずだった。事前にワインの持込をお願いし、泡、白、赤の3本をスタンバイさせていたねもきちくん。ところが当日奥さまのチエちゃんから「ねもきちダウン！」とのメール。知人のお店の開店祝いに食事に出かけ、カレー屋さんに行ったはずなのにテキーラを鯨飲し、駅のホームでTKOだったらしい。代わりにチエちゃんがワイン3本を抱えてやって来た。ナイスサポート！
「今頃爆睡していると思いますよ」と、笑顔のチエちゃん。同じサービスマンである彼らの連携は、仕事を離れても絶妙。聞けば仮死状態のねもきちくんを引きずるように自宅まで連れて帰り、ワインを抱えて店まで来てくれたとのこと。ステキだ。どこかで自らそんな経験をしたような記憶もあるが…。ところで料理だ。ヴーヴで乾杯し、アミューズにリエットと焼きたてのパン。軽くジャブを打ち込まれる。うっ旨い。勝沼のピッパにオレンジの香りがふぅわりと広がるキャロットラペ。ん〜旨い。そして、パテドカンパーニュ、ハムなどのシェルキュトリーが絶品！これは赤でしょう！と3本目の赤ワインとがつんと肉料理。この組合せはまさしくマリアージュ。幸せな味だ。
「楽しいぃ〜、美味しいぃ〜♫」笑顔で杯を重ねるチエちゃん、マコちゃんの2人。知り合って3ヶ月足らずとは思えない相性とノリの良さ。ねもきちくんも含めた3人の組合せの良さは絶妙で抜群。周囲を巻き込み、どんどん友人の輪が広がっていく。これもまたある種のマリアージュ。人と人との出会いは奇跡でもある。「次回はウチのご近所で食べて、BAR808においでよ！」妻も(ちょっとだけ？)年齢の離れた友人たちとの会話が楽しそう。互いに肩の力を抜いて付き合える姉妹たち。いい風景だ。そして、最後はシェフの木下さんも交え、3本のボトルを飲み切った。良い店だ。また来ます！
来ました！美味しいモノを食べることにかけてはマメで、有言実行のお気楽夫婦。数日後の週末に、ご近所の友人夫妻、スカッシュ仲間の役員秘書と「3/4」再訪。最初の訪問後すぐに(その日の夜)Facebookのリクエストをいただいた木下シェフにメールで予約をお願いした。「えぇ〜ん、美味しいぃ」役員秘書が焼きたてパンを齧りながら涙ぐむ。「これ、サイコー♫」飲めそうに見えて下戸のご近所の友人(夫)が、リエットの味に目を輝かせる。「母が婦人会の集まりでお邪魔したそうで」初対面で難度の高い挨拶をする地元商店街生まれのご近所の友人(妻)が語り始める。山形県の高畑ワイナリー「嘉-yoshi-」スパークリング シャルドネを独り啜りながら満足の私。
お話をしてツボに入ると朗らかに笑い声をあげる木下シェフの奥さま、まゆみさん。彼女が作る絶品スイーツがまた素晴らしい。食材の組合せが斬新でこちらのツボに入る。木下シェフと2人で醸す店の空気感も良い。実に楽しく美味しく魅力的な店だ。ところで、店の名前3/4の由来は、美味しい料理、ワイン、おもてなしが、良い店に必要な4つの要素のウチの3つなのだという。そして、4つめ。その店を楽しめる「客」が集まって4/4になるというコンセプトに、果たして我々と店のマリアージュは…。
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			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/MakoChie.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7964" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/MakoChie-100x133.jpg" alt="Mako&amp;Chie" width="100" height="133" /></a><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Amuse.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7965" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Amuse-100x133.jpg" alt="Amuse" width="100" height="133" /></a>「<span style="color: #800080"><span style="font-size: large"><strong>広</strong></span></span>東料理Foo」ねもきち夫妻がおススメのビストロがあるという。自慢は肉料理。そして日本ワインの品揃えが良いらしい。お店の名前はフランス語で3/4という意味の「Bitsro Trois-Quarts」。 Fooと同じく松陰神社前にあるその店に、プティポワソンのマコちゃん、根本夫妻、お気楽夫婦の5人が集まるはずだった。事前にワインの持込をお願いし、泡、白、赤の3本をスタンバイさせていたねもきちくん。ところが当日奥さまのチエちゃんから「ねもきちダウン！」とのメール。知人のお店の開店祝いに食事に出かけ、カレー屋さんに行ったはずなのにテキーラを鯨飲し、駅のホームでTKOだったらしい。代わりにチエちゃんがワイン3本を抱えてやって来た。ナイスサポート！</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/JunShigemin.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7966" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/JunShigemin-100x133.jpg" alt="Jun&amp;Shigemin" width="100" height="133" /></a><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Pate.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7967" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Pate-100x133.jpg" alt="Pate" width="100" height="133" /></a>「<span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff00ff">今</span></strong></span>頃爆睡していると思いますよ」と、笑顔のチエちゃん。同じサービスマンである彼らの連携は、仕事を離れても絶妙。聞けば仮死状態のねもきちくんを引きずるように自宅まで連れて帰り、ワインを抱えて店まで来てくれたとのこと。ステキだ。どこかで自らそんな経験をしたような記憶もあるが…。ところで料理だ。ヴーヴで乾杯し、アミューズにリエットと焼きたてのパン。軽くジャブを打ち込まれる。うっ旨い。勝沼のピッパにオレンジの香りがふぅわりと広がるキャロットラペ。ん〜旨い。そして、パテドカンパーニュ、ハムなどのシェルキュトリーが絶品！これは赤でしょう！と3本目の赤ワインとがつんと肉料理。この組合せはまさしくマリアージュ。幸せな味だ。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/IgaEri.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7971" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/IgaEri-100x133.jpg" alt="Iga&amp;Eri" width="100" height="133" /></a><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Steak.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7972" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Steak-100x133.jpg" alt="Steak" width="100" height="133" /></a>「<span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff6600">楽</span></strong></span>しいぃ〜、美味しいぃ〜♫」笑顔で杯を重ねるチエちゃん、マコちゃんの2人。知り合って3ヶ月足らずとは思えない相性とノリの良さ。ねもきちくんも含めた3人の組合せの良さは絶妙で抜群。周囲を巻き込み、どんどん友人の輪が広がっていく。これもまたある種のマリアージュ。人と人との出会いは奇跡でもある。「次回はウチのご近所で食べて、BAR808においでよ！」妻も(ちょっとだけ？)年齢の離れた友人たちとの会話が楽しそう。互いに肩の力を抜いて付き合える姉妹たち。いい風景だ。そして、最後はシェフの木下さんも交え、3本のボトルを飲み切った。良い店だ。また来ます！</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/TroisQuarts.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7979" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/TroisQuarts-100x133.jpg" alt="TroisQuarts" width="100" height="133" /></a><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Sparkling.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7980" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Sparkling-100x133.jpg" alt="Sparkling" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #0000ff">来</span></strong></span>ました！美味しいモノを食べることにかけてはマメで、有言実行のお気楽夫婦。数日後の週末に、ご近所の友人夫妻、スカッシュ仲間の役員秘書と「3/4」再訪。最初の訪問後すぐに(その日の夜)Facebookのリクエストをいただいた木下シェフにメールで予約をお願いした。「えぇ〜ん、美味しいぃ」役員秘書が焼きたてパンを齧りながら涙ぐむ。「これ、サイコー♫」飲めそうに見えて下戸のご近所の友人(夫)が、リエットの味に目を輝かせる。「母が婦人会の集まりでお邪魔したそうで」初対面で難度の高い挨拶をする地元商店街生まれのご近所の友人(妻)が語り始める。山形県の高畑ワイナリー「嘉-yoshi-」スパークリング シャルドネを独り啜りながら満足の私。</p>
<p><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff00ff">お</span></strong></span>話をしてツボに入ると朗らかに笑い声をあげる木下シェフの奥さま、まゆみさん。彼女が作る絶品スイーツがまた素晴らしい。食材の組合せが斬新でこちらのツボに入る。木下シェフと2人で醸す店の空気感も良い。実に楽しく美味しく魅力的な店だ。ところで、店の名前3/4の由来は、美味しい料理、ワイン、おもてなしが、良い店に必要な4つの要素のウチの3つなのだという。そして、4つめ。その店を楽しめる「客」が集まって4/4になるというコンセプトに、果たして我々と店のマリアージュは…。</p>
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		<title>オトナのカウンタに魅せられて「用賀 本城」</title>
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		<pubDate>Sun, 22 Apr 2012 01:53:37 +0000</pubDate>
		<dc:creator>IGA</dc:creator>
				<category><![CDATA[■幸せの酒]]></category>
		<category><![CDATA[■幸福の食卓]]></category>
		<category><![CDATA[◆微笑みの風景]]></category>
		<category><![CDATA[フォト・エッセイ（全件）]]></category>

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		<description><![CDATA[自分の財布で初めてきちんとした食事をしたのは30年以上前のことだった。クリスマスのホテルニューオータニ。女の子1人と男友だちと3人での奇妙なデート。レストランに入ってみるとクリスマス特別コースメニューだけという強気の設定。予想外の事態。けれど今さら後には引けない。学生がクレジットカードを持っている時代でもなく、友人との持ち金を全部合わせても足りるかどうか。心配で食事の味もさっぱり分からなかったはずなのに、初めて飲んだヴィシソワーズの美味しさだけは実にはっきり覚えている。（でも、クリスマスの時期に冷たいスープはあったのか？）結局、2人でご馳走しようという目的は棚上げ。その日のお勘定は、女の子の財布まですっかり空にした。オトナになりたかったワカゾーの、甘いような、苦いような、そんな記憶。
寿司屋のカウンタに座っても、天ぷら屋の揚げ場に向っても、レストランでソムリエに好みのワインを尋ねられても、心穏やかに食事ができるようになったのはいつ頃だったか。美味しく食べるには、まず楽しむことだと肩の力が抜けるようになったのは何歳ぐらいだったのか。年齢を重ねることは悪くない。けれど、経験を重ねることは慣れることではなく、幅や奥行きを知ること。「美味しい」や「楽しい」の種類は無数にあり、人それぞれの美味しさや楽しさがある。料理の味だけではなく、スタッフの接客、店の雰囲気、料金、そして誰と一緒に食事をするか、いろいろな要素で味も楽しさも変わる。その組合せがぴったりと合う店に出会うことがある。だからこそ、気の置けない仲間と行きたい店がある。そして、座りたい場所がある。
サクラも散ってしまった頃、季節を味わうために「用賀 本城」に伺った。季節毎に訪れる、お気楽夫婦にとって大切な場所。3人のスカッシュ仲間と一緒に座るのは、もちろんカウンタ席。店主の本城さんの料理の全てを味わうにはカウンタ席に限る。本城さんは劇場主で、興行主、脚本家であり、演出家で役者。店という劇場を設え、カウンタテーブルなどの大道具、食器や酒器などの小道具を揃え、客を迎え、昼夜興行を打つ。本城さんが季節の食材を扱い、捌き、焼き、揚げ、味付け、盛り付ける舞台を楽しむことができる客席がカウンタ。その上、観客は季節の美味を味わえるだけでなく、興行主との会話を楽しむことができる。こんな贅沢な公演は他にない。
目に鮮やかな朱色の盆に盛られた3種の田楽。新緑色の葉形をした皿に盛り付けられているのは、淡いピンクの鯛の子、薄緑色の蕗、そして散ってしまったはずのサクラ。ガラスの器にはジュレと共に蛸と菜の花。京都の筍は笹と一緒に炙って山椒が添えられる。本城劇場には季節毎に粒ぞろいの美味しい役者が揃っている。脚本も、演出も見事だ。その日も舌だけではなく、目にも美味しい季節の味を楽しんだ。そして、媚びず、気取らず、観客との絶妙な距離感を保つ役者の佇まいを味わった。そして、観客を緊張させることのない、劇場主のこの柔らかな笑顔。さらには年に数回なら財布にも優しい料金。あぁ、オトナになって良かったと満足する時間と空間。
「まいど、おおきにぃ」劇場主と助演の奥さまにお見送りしていただく。その日も最後の客になってしまった。いつもながらの長居は無粋、食事をしながら写真を撮るなど論外。決してオトナの客などではない。けれど、楽しいのだ。嬉しいのだ。こうして共に季節を味わえる友がいる。「酔っぱらっても連れて帰ってもらえるしね」そう、そんな妻もいる。次は初夏を味わいに。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Tsukidashi.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7944" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Tsukidashi-100x133.jpg" alt="Tsukidashi" width="100" height="133" /></a><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Dengaku.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7945" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Dengaku-100x133.jpg" alt="Dengaku" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #0000ff">自</span></strong></span>分の財布で初めてきちんとした食事をしたのは30年以上前のことだった。クリスマスのホテルニューオータニ。女の子1人と男友だちと3人での奇妙なデート。レストランに入ってみるとクリスマス特別コースメニューだけという強気の設定。予想外の事態。けれど今さら後には引けない。学生がクレジットカードを持っている時代でもなく、友人との持ち金を全部合わせても足りるかどうか。心配で食事の味もさっぱり分からなかったはずなのに、初めて飲んだヴィシソワーズの美味しさだけは実にはっきり覚えている。（でも、クリスマスの時期に冷たいスープはあったのか？）結局、2人でご馳走しようという目的は棚上げ。その日のお勘定は、女の子の財布まですっかり空にした。オトナになりたかったワカゾーの、甘いような、苦いような、そんな記憶。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Sakura1.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7947" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Sakura1-100x133.jpg" alt="Sakura" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #008000">寿</span></strong></span>司屋のカウンタに座っても、天ぷら屋の揚げ場に向っても、レストランでソムリエに好みのワインを尋ねられても、心穏やかに食事ができるようになったのはいつ頃だったか。美味しく食べるには、まず楽しむことだと肩の力が抜けるようになったのは何歳ぐらいだったのか。年齢を重ねることは悪くない。けれど、経験を重ねることは慣れることではなく、幅や奥行きを知ること。「美味しい」や「楽しい」の種類は無数にあり、人それぞれの美味しさや楽しさがある。料理の味だけではなく、スタッフの接客、店の雰囲気、料金、そして誰と一緒に食事をするか、いろいろな要素で味も楽しさも変わる。その組合せがぴったりと合う店に出会うことがある。だからこそ、気の置けない仲間と行きたい店がある。そして、座りたい場所がある。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Tako.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7948" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Tako-100x133.jpg" alt="Tako" width="100" height="133" /></a><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Takenoko.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7949" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Takenoko-100x133.jpg" alt="Takenoko" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff00ff">サ</span></strong></span>クラも散ってしまった頃、季節を味わうために「用賀 本城」に伺った。季節毎に訪れる、お気楽夫婦にとって大切な場所。3人のスカッシュ仲間と一緒に座るのは、もちろんカウンタ席。店主の本城さんの料理の全てを味わうにはカウンタ席に限る。本城さんは劇場主で、興行主、脚本家であり、演出家で役者。店という劇場を設え、カウンタテーブルなどの大道具、食器や酒器などの小道具を揃え、客を迎え、昼夜興行を打つ。本城さんが季節の食材を扱い、捌き、焼き、揚げ、味付け、盛り付ける舞台を楽しむことができる客席がカウンタ。その上、観客は季節の美味を味わえるだけでなく、興行主との会話を楽しむことができる。こんな贅沢な公演は他にない。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Mr.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7950" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Mr-100x133.jpg" alt="Mr" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff0000">目</span></strong></span>に鮮やかな朱色の盆に盛られた3種の田楽。新緑色の葉形をした皿に盛り付けられているのは、淡いピンクの鯛の子、薄緑色の蕗、そして散ってしまったはずのサクラ。ガラスの器にはジュレと共に蛸と菜の花。京都の筍は笹と一緒に炙って山椒が添えられる。本城劇場には季節毎に粒ぞろいの美味しい役者が揃っている。脚本も、演出も見事だ。その日も舌だけではなく、目にも美味しい季節の味を楽しんだ。そして、媚びず、気取らず、観客との絶妙な距離感を保つ役者の佇まいを味わった。そして、観客を緊張させることのない、劇場主のこの柔らかな笑顔。さらには年に数回なら財布にも優しい料金。あぁ、オトナになって良かったと満足する時間と空間。</p>
<p>「<span style="font-size: large"><strong><span style="color: #800080">ま</span></strong></span>いど、おおきにぃ」劇場主と助演の奥さまにお見送りしていただく。その日も最後の客になってしまった。いつもながらの長居は無粋、食事をしながら写真を撮るなど論外。決してオトナの客などではない。けれど、楽しいのだ。嬉しいのだ。こうして共に季節を味わえる友がいる。「酔っぱらっても連れて帰ってもらえるしね」そう、そんな妻もいる。次は初夏を味わいに。</p>
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		<title>オトナの〜に騙されて！「代官山T-SITE」</title>
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		<pubDate>Sat, 21 Apr 2012 04:48:43 +0000</pubDate>
		<dc:creator>IGA</dc:creator>
				<category><![CDATA[■幸福の食卓]]></category>
		<category><![CDATA[◆微笑みの風景]]></category>
		<category><![CDATA[フォト・エッセイ（全件）]]></category>

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		<description><![CDATA[「オトナの〜」という惹句に騙されて、ノコノコと出かけて行くようでは決して「オトナ」とは言えない。けれど、この場所には騙されたと思って行ってみて欲しい。2011年12月にOPENした「代官山T-SITE」。まさしく「オトナの〜」とい手垢が付いた表現の本来の意味を取り戻してくれた施設だ。T-SITEの「T」は、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の運営する「TSUTAYA」のTであり、TポイントカードのT。そして、CCCが30年前に創業した時の店舗名「蔦屋書店」のTでもある。ちなみに、この施設の核となるTSUTAYAは、「代官山蔦屋書店」を名乗る。創業者の増田宗昭氏の『代官山オトナTSUTAYA計画』という著書に、このプロジェクトの描く志と夢が語られているという。その増田氏が創業時に目指した「本、映画、音楽を通してライフスタイルを提案すること」を実現した舞台。
旧山手通り沿いに広がる4,000坪の敷地に足を踏み入れると、オトナの夢の国の入口に相応しい洗練されたデザインの建築物と大きな木々が迎えてくれる。一瞬にして非日常の世界に紛れ込もうとしているというワクワク感が溢れる。3棟からなる蔦屋書店、カフェバーダイニング「IVY PLACE」などの施設がゆとりを持って配されている。蔦屋書店のファサードは「T」が連なる印象的なデザイン。リゾナーレ小淵沢などを手がけたクライン・ダイサム・アーキテクツが建築を担当。余りの高揚感に浮き足立つように店に入ると、これまた思わず笑顔になる。何、これ！やってくれるじゃない！という仕掛けがたっぷり。本は各棟の1階。3棟を繋ぐ各エントランスには大量の雑誌が並ぶマガジンストリート。書籍たちは「旅」「料理」などのテーマ別に小さな部屋で客を待ち受け、併設されたスターバックスのカフェを飲みながら本を選ぶことができる。
音楽のコーナーは3号館の2階。ジャズ、クラシックなどの大ジャンル別に並べられているだけではなく、「プログレッシブロック」「不良ロック」などという挑戦的なコーナーがあったりする。不良ロックコーナーにには、頭脳警察、PANTA &#38; HALなど、かつて私が愛したグループも並ぶ。窓際にはコーヒーを飲みながら試聴できるコーナーがある。マッキントッシュのオーディオセットから心地良い音楽が流れている。ん〜、完全にやられた！という感じ。そしてだめ押しは、2号館の2階にあるラウンジ「Anjin」。落とし気味の照明、ゆったりとしたソファ席とカウンタ席。周囲には「平凡パンチ」「太陽」など雑誌のバックナンバーが並ぶ。そこでお酒を飲みながら、食事をしながら、ライブラリーの雑誌や館内の本を読める。そこに座っているだけで、僕ってオトナ！という自己満足に浸り、疑似オトナになった雰囲気を味わえる空間。
初めて訪問した冬の日、高揚感を抱えたまま帰宅し、興奮を熱く語った。そしてサクラの頃、妻を誘って再訪。妻もぐっと来た様子。各フロアに大量に備えられたiPadを使って、興味深そうに店内情報の検索をしている。「隅々まで実に良くできてるねぇ」と好感触の発言。よっしゃぁ〜っ！また来れるぞと、心の中で小さくガッツポーズ。そしてさらに数日後、T-SITEのシンボルツリーである大きなケヤキの下に佇む「IVY PLACE」に食事に出かけた。今やすっかりT-SITEフリークの趣。カフェ、バー、ダイニングの3つのコーナーを持つ山荘風の外観の落着いた店内は満席。しばし待ってカフェのカウンタ席に案内される。この店は天王洲アイルの「T.Y.ハーバー ブルワリー」の姉妹店。3種類あるオリジナルの生ビールが旨い。内装は開店間もないのに何年も歴史を重ねたような趣。落ち着ける和みの空間だ。良い店だ。
成功した企業の創業者の夢を実現するプロジェクト。けれど押し付けがましいところがない。知的好奇心を刺激するオトナのための夢の空間、オトナのディズニーランド。こんな施設を保持し続けるのは経営的には大変かもしれないが、継続して欲しい。大袈裟に言えば、日本の文化が成熟し、オトナの社会になっていくために必要なスペースだ。大切な財産だ。「また来ようね。代官山には美味しいパン屋も多いし」と妻。美味しいパンも、また大切な文化なり。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Tsutaya1.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7926" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Tsutaya1-100x133.jpg" alt="Tsutaya1" width="100" height="133" /></a><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Tsutaya2.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7927" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Tsutaya2-100x133.jpg" alt="Tsutaya2" width="100" height="133" /></a>「<span style="font-size: large"><strong><span style="color: #800080">オ</span></strong></span>トナの〜」という惹句に騙されて、ノコノコと出かけて行くようでは決して「オトナ」とは言えない。けれど、この場所には騙されたと思って行ってみて欲しい。2011年12月にOPENした「<a href="http://tsite.jp/daikanyama/store-service/" target="_blank">代官山T-SITE</a>」。まさしく「オトナの〜」とい手垢が付いた表現の本来の意味を取り戻してくれた施設だ。T-SITEの「T」は、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の運営する「TSUTAYA」のTであり、TポイントカードのT。そして、CCCが30年前に創業した時の店舗名「蔦屋書店」のTでもある。ちなみに、この施設の核となるTSUTAYAは、「代官山蔦屋書店」を名乗る。創業者の増田宗昭氏の『代官山オトナTSUTAYA計画』という著書に、このプロジェクトの描く志と夢が語られているという。その増田氏が創業時に目指した「本、映画、音楽を通してライフスタイルを提案すること」を実現した舞台。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/CD1.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7928" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/CD1-100x133.jpg" alt="CD1" width="100" height="133" /></a><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/CD2.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7929" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/CD2-100x133.jpg" alt="CD2" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #008000">旧</span></strong></span>山手通り沿いに広がる4,000坪の敷地に足を踏み入れると、オトナの夢の国の入口に相応しい洗練されたデザインの建築物と大きな木々が迎えてくれる。一瞬にして非日常の世界に紛れ込もうとしているというワクワク感が溢れる。3棟からなる蔦屋書店、カフェバーダイニング「IVY PLACE」などの施設がゆとりを持って配されている。蔦屋書店のファサードは「T」が連なる印象的なデザイン。リゾナーレ小淵沢などを手がけたクライン・ダイサム・アーキテクツが建築を担当。余りの高揚感に浮き足立つように店に入ると、これまた思わず笑顔になる。何、これ！やってくれるじゃない！という仕掛けがたっぷり。本は各棟の1階。3棟を繋ぐ各エントランスには大量の雑誌が並ぶマガジンストリート。書籍たちは「旅」「料理」などのテーマ別に小さな部屋で客を待ち受け、併設されたスターバックスのカフェを飲みながら本を選ぶことができる。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/TsutayaNight1.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7930" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/TsutayaNight1-100x133.jpg" alt="TsutayaNight1" width="100" height="133" /></a><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/TsutayaNight2.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7931" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/TsutayaNight2-100x133.jpg" alt="TsutayaNight2" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #0000ff">音</span></strong></span>楽のコーナーは3号館の2階。ジャズ、クラシックなどの大ジャンル別に並べられているだけではなく、「プログレッシブロック」「不良ロック」などという挑戦的なコーナーがあったりする。不良ロックコーナーにには、頭脳警察、PANTA &amp; HALなど、かつて私が愛したグループも並ぶ。窓際にはコーヒーを飲みながら試聴できるコーナーがある。マッキントッシュのオーディオセットから心地良い音楽が流れている。ん〜、完全にやられた！という感じ。そしてだめ押しは、2号館の2階にあるラウンジ「Anjin」。落とし気味の照明、ゆったりとしたソファ席とカウンタ席。周囲には「平凡パンチ」「太陽」など雑誌のバックナンバーが並ぶ。そこでお酒を飲みながら、食事をしながら、ライブラリーの雑誌や館内の本を読める。そこに座っているだけで、僕ってオトナ！という自己満足に浸り、疑似オトナになった雰囲気を味わえる空間。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Salade.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7932" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Salade-100x133.jpg" alt="Salade" width="100" height="133" /></a><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Potate.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7933" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Potate-100x133.jpg" alt="Potate" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff00ff">初</span></strong></span>めて訪問した冬の日、高揚感を抱えたまま帰宅し、興奮を熱く語った。そしてサクラの頃、妻を誘って再訪。妻もぐっと来た様子。各フロアに大量に備えられたiPadを使って、興味深そうに店内情報の検索をしている。「隅々まで実に良くできてるねぇ」と好感触の発言。よっしゃぁ〜っ！また来れるぞと、心の中で小さくガッツポーズ。そしてさらに数日後、T-SITEのシンボルツリーである大きなケヤキの下に佇む「IVY PLACE」に食事に出かけた。今やすっかりT-SITEフリークの趣。カフェ、バー、ダイニングの3つのコーナーを持つ山荘風の外観の落着いた店内は満席。しばし待ってカフェのカウンタ席に案内される。この店は天王洲アイルの「T.Y.ハーバー ブルワリー」の姉妹店。3種類あるオリジナルの生ビールが旨い。内装は開店間もないのに何年も歴史を重ねたような趣。落ち着ける和みの空間だ。良い店だ。</p>
<p><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff0000">成</span></strong></span>功した企業の創業者の夢を実現するプロジェクト。けれど押し付けがましいところがない。知的好奇心を刺激するオトナのための夢の空間、オトナのディズニーランド。こんな施設を保持し続けるのは経営的には大変かもしれないが、継続して欲しい。大袈裟に言えば、日本の文化が成熟し、オトナの社会になっていくために必要なスペースだ。大切な財産だ。「また来ようね。代官山には美味しいパン屋も多いし」と妻。美味しいパンも、また大切な文化なり。</p>
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		<title>“5”を待ちきれず「iPhone4S」</title>
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		<pubDate>Sun, 15 Apr 2012 02:27:10 +0000</pubDate>
		<dc:creator>IGA</dc:creator>
				<category><![CDATA[◆仕事の快感]]></category>
		<category><![CDATA[◆微笑みの風景]]></category>
		<category><![CDATA[フォト・エッセイ（全件）]]></category>

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		<description><![CDATA[ケータイが元々好きではなかった。どこにいても連絡がついてしまうのが嫌だった。前職でも業務上持つように言われても拒み続けた。けれど、関わったあるプロジェクトのためにケータイを持たざるを得なくなった。それが2004年。かなり遅い導入。嫌いだと言い続けていた私がようやく携帯電話を持ったと周囲が驚いた。キャリアはそのプロジェクトの関係でDoCoMoしか選択の余地がなかった。そして転職先もNTTコムということで、2代目のケータイもDoCoMoだった。ケータイを2代目に買い換えた年、iMacがわが家にやって来ていた。当時発売されたばかりのiPhoneを選びたかったけれど、残念ながら選択の余地はなかった。
昨年、Mac Book Airもわが家にやってきた。自宅用と外出用のMac2台体制の時代に入った。ちなみに、妻は東京デジタルフォンの時代からケータイを持ち始め、Vodafoneを経てとっくにiPhoneを使い始めている。それも、なぜかVodafoneのアドレスを使い続けながら。こうして着々と外堀は埋められていた。NTT城に籠る私の携帯電話も生命の限界が近づいていた。ガラケーと蔑むように呼ばれ、国内メーカーのシェアが下がり、SMAPはNTTからSoftBankにCM出演を乗り換えた。今年発売される携帯電話のほとんどはスマートフォンだというニュースが流れる。退路も断たれた。籠城生活もこれまでか。
とは言え、スマートフォンを拒んでいた訳ではない。むしろ欲しいのだ。スマホは携帯電話ではなく持ち歩くパソコン。ついでに通話もできるデバイス。だからこそ、それもMacユーザとしてはiPhoneを一刻も早く使いたいのだ。妻が持つiPhoneを横目で眺めながら、羨ましそうな目をしていないか自分の視線を確かめる。うっ！欲しい！そんな気持を抑えながら、外出先で路線検索やMAPの検索を妻に頼む。悔しい。全くもって不本意だ。けれどキャリアは変えたくない。仕事で使うことも多いアドレスが変わるのが嫌だし、困るから。決してNTTグループに義理立てしている訳ではない。
今秋にDoCoMoがiPhoneを導入！というニュースが流れて喜んだのも束の間。すぐにDoCoMoから否定の公式コメントが流れ、落胆。残念。待っていたのだ。DoCoMoのiPhone導入を、それもiPhone5を。私の携帯は日々老いて行く。購入当時の機能が陳腐化し、必要のない機能だけが空しく表示される。同報メールの宛先は5件だけしか選択できず、パソコンから送ろうとすると拒否されるケータイがあり、共通の友人たちへの連絡は妻に頼む。無念。ダメだ、もう待てない。SoftBankショップに走った。お父さん犬が優しく迎えてくれた。アドレス帳の移行も無事に済んだ。MMSとメールの使い分け方を妻に教わった。分厚いマニュアルはない。使って慣れてくれ！というスタンスはMacで経験済みだし、iPhone独特の用語も慣れてきた。
「このカップはウチでは要らないなぁ」ファンシー系なデザインに全く興味を示さない妻。お父さん犬マグカップの運命やいかに！
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/iPhone.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7906" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/iPhone-100x133.jpg" alt="iPhone" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #993300">ケ</span></strong></span>ータイが元々好きではなかった。どこにいても連絡がついてしまうのが嫌だった。前職でも業務上持つように言われても拒み続けた。けれど、関わったあるプロジェクトのためにケータイを持たざるを得なくなった。それが2004年。かなり遅い導入。嫌いだと言い続けていた私がようやく携帯電話を持ったと周囲が驚いた。キャリアはそのプロジェクトの関係でDoCoMoしか選択の余地がなかった。そして転職先もNTTコムということで、2代目のケータイもDoCoMoだった。ケータイを2代目に買い換えた年、iMacがわが家にやって来ていた。当時発売されたばかりのiPhoneを選びたかったけれど、残念ながら選択の余地はなかった。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/MacLargeSmall.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7907" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/MacLargeSmall-100x133.jpg" alt="MacLarge&amp;Small" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff6600">昨</span></strong></span>年、Mac Book Airもわが家にやってきた。自宅用と外出用のMac2台体制の時代に入った。ちなみに、妻は東京デジタルフォンの時代からケータイを持ち始め、Vodafoneを経てとっくにiPhoneを使い始めている。それも、なぜかVodafoneのアドレスを使い続けながら。こうして着々と外堀は埋められていた。NTT城に籠る私の携帯電話も生命の限界が近づいていた。ガラケーと蔑むように呼ばれ、国内メーカーのシェアが下がり、SMAPはNTTからSoftBankにCM出演を乗り換えた。今年発売される携帯電話のほとんどはスマートフォンだというニュースが流れる。退路も断たれた。籠城生活もこれまでか。</p>
<p><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff0000">と</span></strong></span>は言え、スマートフォンを拒んでいた訳ではない。むしろ欲しいのだ。スマホは携帯電話ではなく持ち歩くパソコン。ついでに通話もできるデバイス。だからこそ、それもMacユーザとしてはiPhoneを一刻も早く使いたいのだ。妻が持つiPhoneを横目で眺めながら、羨ましそうな目をしていないか自分の視線を確かめる。うっ！欲しい！そんな気持を抑えながら、外出先で路線検索やMAPの検索を妻に頼む。悔しい。全くもって不本意だ。けれどキャリアは変えたくない。仕事で使うことも多いアドレスが変わるのが嫌だし、困るから。決してNTTグループに義理立てしている訳ではない。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Papa.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7908" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Papa-100x133.jpg" alt="Papa" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff9900">今</span></strong></span>秋にDoCoMoがiPhoneを導入！というニュースが流れて喜んだのも束の間。すぐにDoCoMoから否定の公式コメントが流れ、落胆。残念。待っていたのだ。DoCoMoのiPhone導入を、それもiPhone5を。私の携帯は日々老いて行く。購入当時の機能が陳腐化し、必要のない機能だけが空しく表示される。同報メールの宛先は5件だけしか選択できず、パソコンから送ろうとすると拒否されるケータイがあり、共通の友人たちへの連絡は妻に頼む。無念。ダメだ、もう待てない。SoftBankショップに走った。お父さん犬が優しく迎えてくれた。アドレス帳の移行も無事に済んだ。MMSとメールの使い分け方を妻に教わった。分厚いマニュアルはない。使って慣れてくれ！というスタンスはMacで経験済みだし、iPhone独特の用語も慣れてきた。</p>
<p>「<span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff00ff">こ</span></strong></span>のカップはウチでは要らないなぁ」ファンシー系なデザインに全く興味を示さない妻。お父さん犬マグカップの運命やいかに！</p>
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		<title>桜咲き、サクラ散る「サクラの国の人々」</title>
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		<pubDate>Sat, 14 Apr 2012 08:03:16 +0000</pubDate>
		<dc:creator>IGA</dc:creator>
				<category><![CDATA[◆微笑みの風景]]></category>
		<category><![CDATA[フォト・エッセイ（全件）]]></category>

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		<description><![CDATA[日本人にとって「お花見」の「花」と言えば、サクラを指す。百人一首に小野小町の「花の色は移りにけりないたづらに我が身世にふるながめせし間に」という歌がある。この「花」は「サクラ」であり、美しかった自分であり…と遠い昔に習ったことを思い出す。小野小町の生きた平安の時代から、花＝サクラと遺伝子に刻み込まれてきた日本人。寒い冬が終わる頃、暖かな春を待ちわびる気持は、サクラの開花を待つ気持と重なる。サクラは日本人にとって春の象徴であり、卒業・入学・入社の時期と重なることもあり、新たなスタートの新鮮な気分や人生のひと区切りをも象徴する、多くの日本人にとって特別な花だ。
2012年春、今年のサクラはいつもと違う顔を持っていた。2011年3月11日の直後に蕾をつけた去年のサクラはひっそりと咲いていた。正確には、全国的に自粛という御旗がたなびき、各地のサクラ祭りは中止となり、夜桜の提灯は灯らず、誰もサクラの下で大騒ぎができず、ひっそりとしていたのはサクラではなく、サクラ好きの日本人。自粛の強制はいかがなものかと議論になったが、多くの公園でお花見宴会の中止を求める案内板が立った。そして2012年。週末に満開の時期が重なった首都圏で、多くのサクラの名所に人が溢れた。例年以上の人出だった。
お気楽夫婦も2年分まとめてサクラを愛でた。毎年恒例の砧公園ではスパークリングワインを飲みながら、芝生に寝ころんで周囲の平和な休日風景を満喫した。自由が丘の呑川緑道ではワインを飲みながら、サクラとハクモクレンと軽やかに街を歩く軽装の女性たちの競演を眺めた。中目黒の夜桜見物の人出に驚きながら、サクラの樹の下に現れた夜市のようなエネルギーを楽しんだ。妻のオフィス近くの神社に咲く金王桜という長州緋桜を、ランチの後のぽかぽかした気分で眺めた。そして、スカッシュ仲間と訪ねた「用賀 本城」で、美味しい料理とともにゼータクな花見もできた。サクラ尽くしの春。
春に浮かれた訳ではない。けれど、今年のサクラは妙に愛おしく、巡ってきた春をたっぷりと味わいたかったのだ。私にとって去年の春からサクラの愛で方が変わった。去年のサクラは軽やかな気持で眺めることができず、心の底に沈む重いモノを取り除けなかった。春を告げるサクラも晴れやかな気持にさせてくれなかった。サクラの季節は誰にも永遠に巡ってくる訳ではない。このサクラをあと何度観ることができるのだろうと、大袈裟に言えば人生のお終いをはっきりと意識した。あの時から私の中に貯まり始めた澱は、ゆっくりと積み重なっている。けれど、その澱を意識できたことが嬉しくもある。いつか終わる「今」を楽しむ気持が、私の中ではっきりと輪郭を持った。
「なぁ〜に春だっていうのに暗ぁい文章書いてんの！」と、ポジティブな妻。咲いたサクラも良いけれど、散るサクラも悪くない。そしてまた来年、軽やかな気持でサクラの季節を迎えたい。
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			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Flowers.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7886" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Flowers-100x133.jpg" alt="Flowers" width="100" height="133" /></a><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Sakura.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7887" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Sakura-100x133.jpg" alt="Sakura" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff00ff">日</span></strong></span>本人にとって「お花見」の「花」と言えば、サクラを指す。百人一首に小野小町の「花の色は移りにけりないたづらに我が身世にふるながめせし間に」という歌がある。この「花」は「サクラ」であり、美しかった自分であり…と遠い昔に習ったことを思い出す。小野小町の生きた平安の時代から、花＝サクラと遺伝子に刻み込まれてきた日本人。寒い冬が終わる頃、暖かな春を待ちわびる気持は、サクラの開花を待つ気持と重なる。サクラは日本人にとって春の象徴であり、卒業・入学・入社の時期と重なることもあり、新たなスタートの新鮮な気分や人生のひと区切りをも象徴する、多くの日本人にとって特別な花だ。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/JiyugaokaSakura.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7888" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/JiyugaokaSakura-100x133.jpg" alt="JiyugaokaSakura" width="100" height="133" /></a><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/NakameSakura.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7889" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/NakameSakura-100x133.jpg" alt="NakameSakura" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff00ff">2012</span></strong></span>年春、今年のサクラはいつもと違う顔を持っていた。2011年3月11日の直後に蕾をつけた去年のサクラはひっそりと咲いていた。正確には、全国的に自粛という御旗がたなびき、各地のサクラ祭りは中止となり、夜桜の提灯は灯らず、誰もサクラの下で大騒ぎができず、ひっそりとしていたのはサクラではなく、サクラ好きの日本人。自粛の強制はいかがなものかと議論になったが、多くの公園でお花見宴会の中止を求める案内板が立った。そして2012年。週末に満開の時期が重なった首都圏で、多くのサクラの名所に人が溢れた。例年以上の人出だった。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/KonnouSakura.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7890" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/KonnouSakura-100x133.jpg" alt="KonnouSakura" width="100" height="133" /></a><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/SakuraHonjou.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7891" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/SakuraHonjou-100x133.jpg" alt="SakuraHonjou" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff00ff">お</span></strong></span>気楽夫婦も2年分まとめてサクラを愛でた。毎年恒例の砧公園ではスパークリングワインを飲みながら、芝生に寝ころんで周囲の平和な休日風景を満喫した。自由が丘の呑川緑道ではワインを飲みながら、サクラとハクモクレンと軽やかに街を歩く軽装の女性たちの競演を眺めた。中目黒の夜桜見物の人出に驚きながら、サクラの樹の下に現れた夜市のようなエネルギーを楽しんだ。妻のオフィス近くの神社に咲く金王桜という長州緋桜を、ランチの後のぽかぽかした気分で眺めた。そして、スカッシュ仲間と訪ねた「用賀 本城」で、美味しい料理とともにゼータクな花見もできた。サクラ尽くしの春。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/SakuraChiru.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7892" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/SakuraChiru-100x133.jpg" alt="SakuraChiru" width="100" height="133" /></a><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Carpet.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7893" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Carpet-100x133.jpg" alt="Carpet" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff00ff">春</span></strong></span>に浮かれた訳ではない。けれど、今年のサクラは妙に愛おしく、巡ってきた春をたっぷりと味わいたかったのだ。私にとって去年の春からサクラの愛で方が変わった。去年のサクラは軽やかな気持で眺めることができず、心の底に沈む重いモノを取り除けなかった。春を告げるサクラも晴れやかな気持にさせてくれなかった。サクラの季節は誰にも永遠に巡ってくる訳ではない。このサクラをあと何度観ることができるのだろうと、大袈裟に言えば人生のお終いをはっきりと意識した。あの時から私の中に貯まり始めた澱は、ゆっくりと積み重なっている。けれど、その澱を意識できたことが嬉しくもある。いつか終わる「今」を楽しむ気持が、私の中ではっきりと輪郭を持った。</p>
<p>「<span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff00ff">な</span></strong></span>ぁ〜に春だっていうのに暗ぁい文章書いてんの！」と、ポジティブな妻。咲いたサクラも良いけれど、散るサクラも悪くない。そしてまた来年、軽やかな気持でサクラの季節を迎えたい。</p>
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		<title>嘘ついてましたっ！「ウチメシの日々」</title>
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		<pubDate>Sun, 08 Apr 2012 01:00:30 +0000</pubDate>
		<dc:creator>IGA</dc:creator>
				<category><![CDATA[■幸福の食卓]]></category>
		<category><![CDATA[◆微笑みの風景]]></category>
		<category><![CDATA[フォト・エッセイ（全件）]]></category>

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		<description><![CDATA[お気楽夫婦は外食ばかりで料理を作らない。そう思われている、らしい。困ったことに、ほぼ事実である。子供のいない2人。それぞれ仕事を持ち、帰りは毎日そこそこ遅い。仕事が終わった後にスポーツジムに行くことも多く、自宅で食事をすることが少ない。毎日自宅で食事をしない、ということは食材を買ってもムダにすることが多くなる。逆に限られた食材では栄養のバランスも偏ることになる。言い訳に聞こえるかもしれないが、健康を考えて料理は作らない。自宅で食べるにしても、てっとり早くデパ地下のデリを買って帰る、というケースが多い。ということで、必然的に2人の夕食は、外メシ（外食）か、お気楽夫婦がウチメシと呼ぶ「中食」になる。＊「中食」とは、調理済みの食材を買って自宅で食べること。
けれど、料理を作らないのと、料理を作れないのは大きく違う。お気楽夫婦の場合は、作らない。休日に時間があっても、休日だからこそ食べに行きたい！と思う店も多く、料理を作らない場合が多い。作る時間がないのではなく、ましてや料理ができないのではない。料理とは呼べない程度のかんたんな料理を作ることは多い。例えば休日のランチ。最小限のストック食材を使って、うどんやラーメンなどをささっと作ることはできる。ある日のランチメニューは、豚のバラ肉、油揚、青ネギを使った肉うどん。ダシは化学調味料（ほんだし）だし、うどんは乾麺。けれど、料理の見た目も味もまぁまぁのモノはできる。並行してサラダを1品作り、パン食の妻に供する。これもかんたん。
ごく稀に、もう少し手の込んだものを作る場合もある。例えば、春。キャベツが美味しい季節。お気楽夫婦の住まいの前にはJAが運営する直売店があり、地元の農家が作る野菜が並ぶ。10時の開店と同時にレジに行列ができる人気の店。ある週末、お昼前に店を覗くと、元気の良いキャベツが数個残っていた。食べる前からしゃきしゃきと旨そうな面構えだ。買い！けれど、小食の2人にとっては勇気のいる買物。2人とも食材をダメにしてしまうのが嫌いで怖い。キャベツを中心に4食ぐらいのメニューを考えないと食べ切れない。クックパッドを参考にメニューを組み立てる。ちなみに、これらは全て調理担当の私の役割。
まず1品めはサラダ。キャベツと冷蔵庫に1本だけ残っていたニンジン、キューリを細く刻んで塩揉みにして、重しを乗せて浅漬け風に。大きなボウルにたっぷり。それをマヨネーズ中心の味付けでコールスロー系にしたり、酸味の強いドレッシングでさっぱり系にしたり、食べる度に味付けのバリエーションを変える。便利な一品。次は、ざっくり切ったキャベツ（それも外側の青味の強い部分）をさっと茹で、はちみつと醤油で味付けしたツナと和える。残ったキャベツは翌日の朝に目玉焼きと共に千切りで、さらに残ったものはもやしやタマネギを1ヶだけ買ってきて、野菜たっぷりのタンメンを作ろう！と万全の計画ができた。そして、餃子だ。
「任せて！」珍しく妻が胸を張る。フライパンに油をひき、浜松風にギョーザを円く並べる。水を注ぎ、蓋をする。良い音だ。ひっくり返す。良い色だ。実に美味しそう。…ん？餃子は手作りではないのか？いえ、冷凍食品です。ひと言も手作りとは言ってません。Facebookに写真をアップしたら、妻に好意的なコメントを寄せる皆さまが誤解されただけです。その上、アップしたのは4月1日。はい、申し訳ない。消極的にではあるものの、嘘ついてました！
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/RoastBeef.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7871" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/RoastBeef-100x133.jpg" alt="RoastBeef" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff00ff">お</span></strong></span>気楽夫婦は外食ばかりで料理を作らない。そう思われている、らしい。困ったことに、ほぼ事実である。子供のいない2人。それぞれ仕事を持ち、帰りは毎日そこそこ遅い。仕事が終わった後にスポーツジムに行くことも多く、自宅で食事をすることが少ない。毎日自宅で食事をしない、ということは食材を買ってもムダにすることが多くなる。逆に限られた食材では栄養のバランスも偏ることになる。言い訳に聞こえるかもしれないが、健康を考えて料理は作らない。自宅で食べるにしても、てっとり早くデパ地下のデリを買って帰る、というケースが多い。ということで、必然的に2人の夕食は、外メシ（外食）か、お気楽夫婦がウチメシと呼ぶ「中食」になる。＊「中食」とは、調理済みの食材を買って自宅で食べること。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/NikuUdon.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7870" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/NikuUdon-100x133.jpg" alt="NikuUdon" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #008000">け</span></strong></span>れど、料理を作らないのと、料理を作れないのは大きく違う。お気楽夫婦の場合は、作らない。休日に時間があっても、休日だからこそ食べに行きたい！と思う店も多く、料理を作らない場合が多い。作る時間がないのではなく、ましてや料理ができないのではない。料理とは呼べない程度のかんたんな料理を作ることは多い。例えば休日のランチ。最小限のストック食材を使って、うどんやラーメンなどをささっと作ることはできる。ある日のランチメニューは、豚のバラ肉、油揚、青ネギを使った肉うどん。ダシは化学調味料（ほんだし）だし、うどんは乾麺。けれど、料理の見た目も味もまぁまぁのモノはできる。並行してサラダを1品作り、パン食の妻に供する。これもかんたん。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/HaruCabege.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7868" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/HaruCabege-100x133.jpg" alt="HaruCabege" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #339966">ご</span></strong></span>く稀に、もう少し手の込んだものを作る場合もある。例えば、春。キャベツが美味しい季節。お気楽夫婦の住まいの前にはJAが運営する直売店があり、地元の農家が作る野菜が並ぶ。10時の開店と同時にレジに行列ができる人気の店。ある週末、お昼前に店を覗くと、元気の良いキャベツが数個残っていた。食べる前からしゃきしゃきと旨そうな面構えだ。買い！けれど、小食の2人にとっては勇気のいる買物。2人とも食材をダメにしてしまうのが嫌いで怖い。キャベツを中心に4食ぐらいのメニューを考えないと食べ切れない。クックパッドを参考にメニューを組み立てる。ちなみに、これらは全て調理担当の私の役割。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Yakigyoza.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7869" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Yakigyoza-100x133.jpg" alt="Yakigyoza" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #993300">ま</span></strong></span>ず1品めはサラダ。キャベツと冷蔵庫に1本だけ残っていたニンジン、キューリを細く刻んで塩揉みにして、重しを乗せて浅漬け風に。大きなボウルにたっぷり。それをマヨネーズ中心の味付けでコールスロー系にしたり、酸味の強いドレッシングでさっぱり系にしたり、食べる度に味付けのバリエーションを変える。便利な一品。次は、ざっくり切ったキャベツ（それも外側の青味の強い部分）をさっと茹で、はちみつと醤油で味付けしたツナと和える。残ったキャベツは翌日の朝に目玉焼きと共に千切りで、さらに残ったものはもやしやタマネギを1ヶだけ買ってきて、野菜たっぷりのタンメンを作ろう！と万全の計画ができた。そして、餃子だ。</p>
<p>「<span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff6600">任</span></strong></span>せて！」珍しく妻が胸を張る。フライパンに油をひき、浜松風にギョーザを円く並べる。水を注ぎ、蓋をする。良い音だ。ひっくり返す。良い色だ。実に美味しそう。…ん？餃子は手作りではないのか？いえ、冷凍食品です。ひと言も手作りとは言ってません。Facebookに写真をアップしたら、妻に好意的なコメントを寄せる皆さまが誤解されただけです。その上、アップしたのは4月1日。はい、申し訳ない。消極的にではあるものの、嘘ついてました！<br class="spacer_" /></p>
]]></content:encoded>
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		<title>仕事と人生の収め方「OU閉店」</title>
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		<pubDate>Sun, 01 Apr 2012 12:30:33 +0000</pubDate>
		<dc:creator>IGA</dc:creator>
				<category><![CDATA[■幸せの酒]]></category>
		<category><![CDATA[◆仕事の快感]]></category>
		<category><![CDATA[フォト・エッセイ（全件）]]></category>

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		<description><![CDATA[長く寒かった今年の冬がようやく終わり、誰もが桜の便りを待ちわびる頃、1軒のバーが閉店した。店の名前は「OU」という、恵比寿にあった小さな店。営業していた10数年の間、年に数回訪れたかどうか。決して常連とは言えないし、良い客ではなかったかもしれない。けれど、そこに行けばOUという店があるという、なんとも言えない安心感をずっと持っていた。常夜灯のように、灯台のように。道筋を示してもらわなくても、航路を教えてもらわなくても、道標にならなくても、存在するだけで安心する。私にとってOUはそんな店だった。オーナーはひと回り近く違う前職の会社の大先輩。閉店という知らせを聞いて訪ねた夜は、「ちょいと疲れてさ」と冗談とも本気とも取れるメッセージ。役員まで勤めた会社を辞め、開業したバーには多くのOBや仕事の仲間たちも集った。居心地の良い店だった。
数年前、公務員を辞めてバーを開業するという弟を伴い、OUを訪ねたことがあった。「人の繋がりで、こんな素人の私でも10年やってこられました」「店が休みの日に、他の店に行くとホッとすることがあるんですよ」普段は聞けない、そんな話を伺い、アドバイスをいただいた。その弟も念願のバーを開業して2年を迎える。子供たちの手が離れようとするタイミングで、早期退職に応募した。長年勤めた市役所の仲間たちや、地元で培った友人、知人のネットワークに助けられ、なんとか営業している様子。「開業の準備は大変ですよ、私は10kg体重が落ちましたからね」OUのマスターのことばを思い出す。その先輩のことば通り、弟も開業までにぴったり10kg痩せたと言っていた。目指せ！開業ダイエット…とは冗談にしても、独立して自らの力で働く大変さを弟も実感したらしい。
独立する苦労もあれば、家業を継ぐ苦労もある。妻の故郷浜松に出向く度に伺う「割烹 弁いち」のご主人は3代目。仕事を極め、商売を収めるために数年前に店を改装した。料理を独りだけでやれるように、店をひと回り小さくされた。ご主人曰く、「店を発展的にスリムにし、仕事の内容を充実させる」あるいは「「商売は縮小、仕事は追求が今後の理想」とも。自らブログに書かれているように、“店を大きくせず、多店舗展開もせず、料理のクォリティを高める”仕事をしてきた職人が目指す方向なのだろう。OUのマスターも、弁いちのご主人も、比べようはないが弟も、自らの仕事を見極め、仕事の収め方、人生の収め方を考えた結果。それぞれが自分の仕事を自分の裁量でできるからこその苦労であり、責任であり、やりがいでもあり、そしてもちろん楽しみでもあるのだろう。
長年勤めたぴあを辞め、その後に大手通信会社に3年勤めた。そこで得た人的ネットワークと新たな専門分野を活かし、独立したのは数年前。自分たちの街を愛するダンナ衆たちに出会い、その街に対する彼らの思いに惚れた。江戸の時代から、街の文化を創ってきたのはダンナ衆だ！そのダンナ衆たちと一緒により良い街を創るのだ！と、決断した。経済性を優先するのではなく、専門性、地域や社会への貢献を優先するという方向に舵を切った。自由が丘の街と自らが住む街で、街を愛するダンナ衆とそんな仕事ができることは幸福だ。自分の蓄積してきた僅かばかりのスキルや経験を活かせることはありがたいことだ。元気で先進的な自由が丘という街の事業をサポートするコンサルティングの仕事と、ひと足早い地域デビューを兼ねた地元の街でのボランティア仕事。これらのバランスを取るのもまた楽しい。
「私も早くセミリタイアしたいなぁ〜」と妻。おいおいっ！私はセミリタイアしたのではなく、自分のペースで仕事をしているだけ。メリハリを付けて、仕事の合間に自分の時間を取っているだけ。どのように自分の仕事を収めるか、そして人生を。人は企業に属しているだけではなく、住んでいる街に属し、コミュニティに、そしてもちろん家族に属している。その中での自分をじっくりと熟させて行こう。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/EDRADOUR.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7851" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/EDRADOUR-100x133.jpg" alt="EDRADOUR" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #0000ff">長</span></strong></span>く寒かった今年の冬がようやく終わり、誰もが桜の便りを待ちわびる頃、1軒のバーが閉店した。店の名前は「OU」という、恵比寿にあった小さな店。営業していた10数年の間、年に数回訪れたかどうか。決して常連とは言えないし、良い客ではなかったかもしれない。けれど、そこに行けばOUという店があるという、なんとも言えない安心感をずっと持っていた。常夜灯のように、灯台のように。道筋を示してもらわなくても、航路を教えてもらわなくても、道標にならなくても、存在するだけで安心する。私にとってOUはそんな店だった。オーナーはひと回り近く違う前職の会社の大先輩。閉店という知らせを聞いて訪ねた夜は、「ちょいと疲れてさ」と冗談とも本気とも取れるメッセージ。役員まで勤めた会社を辞め、開業したバーには多くのOBや仕事の仲間たちも集った。居心地の良い店だった。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Lapita.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7853" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Lapita-100x133.jpg" alt="Lapita" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff6600">数</span></strong></span>年前、公務員を辞めてバーを開業するという弟を伴い、OUを訪ねたことがあった。「人の繋がりで、こんな素人の私でも10年やってこられました」「店が休みの日に、他の店に行くとホッとすることがあるんですよ」普段は聞けない、そんな話を伺い、アドバイスをいただいた。その弟も念願のバーを開業して2年を迎える。子供たちの手が離れようとするタイミングで、早期退職に応募した。長年勤めた市役所の仲間たちや、地元で培った友人、知人のネットワークに助けられ、なんとか営業している様子。「開業の準備は大変ですよ、私は10kg体重が落ちましたからね」OUのマスターのことばを思い出す。その先輩のことば通り、弟も開業までにぴったり10kg痩せたと言っていた。目指せ！開業ダイエット…とは冗談にしても、独立して自らの力で働く大変さを弟も実感したらしい。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Benichi.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7854" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Benichi-100x133.jpg" alt="Benichi" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #800080">独</span></strong></span>立する苦労もあれば、家業を継ぐ苦労もある。妻の故郷浜松に出向く度に伺う「割烹 弁いち」のご主人は3代目。仕事を極め、商売を収めるために数年前に店を改装した。料理を独りだけでやれるように、店をひと回り小さくされた。ご主人曰く、「店を発展的にスリムにし、仕事の内容を充実させる」あるいは「「商売は縮小、仕事は追求が今後の理想」とも。自らブログに書かれているように、“店を大きくせず、多店舗展開もせず、料理のクォリティを高める”仕事をしてきた職人が目指す方向なのだろう。OUのマスターも、弁いちのご主人も、比べようはないが弟も、自らの仕事を見極め、仕事の収め方、人生の収め方を考えた結果。それぞれが自分の仕事を自分の裁量でできるからこその苦労であり、責任であり、やりがいでもあり、そしてもちろん楽しみでもあるのだろう。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Jiyugaoka.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7855" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/04/Jiyugaoka-100x133.jpg" alt="Jiyugaoka" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff0000">長</span></strong></span>年勤めたぴあを辞め、その後に大手通信会社に3年勤めた。そこで得た人的ネットワークと新たな専門分野を活かし、独立したのは数年前。自分たちの街を愛するダンナ衆たちに出会い、その街に対する彼らの思いに惚れた。江戸の時代から、街の文化を創ってきたのはダンナ衆だ！そのダンナ衆たちと一緒により良い街を創るのだ！と、決断した。経済性を優先するのではなく、専門性、地域や社会への貢献を優先するという方向に舵を切った。自由が丘の街と自らが住む街で、街を愛するダンナ衆とそんな仕事ができることは幸福だ。自分の蓄積してきた僅かばかりのスキルや経験を活かせることはありがたいことだ。元気で先進的な自由が丘という街の事業をサポートするコンサルティングの仕事と、ひと足早い地域デビューを兼ねた地元の街でのボランティア仕事。これらのバランスを取るのもまた楽しい。</p>
<p>「<span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff00ff">私</span></strong></span>も早くセミリタイアしたいなぁ〜」と妻。おいおいっ！私はセミリタイアしたのではなく、自分のペースで仕事をしているだけ。メリハリを付けて、仕事の合間に自分の時間を取っているだけ。どのように自分の仕事を収めるか、そして人生を。人は企業に属しているだけではなく、住んでいる街に属し、コミュニティに、そしてもちろん家族に属している。その中での自分をじっくりと熟させて行こう。</p>
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		<title>街の顔、定番の店「抱瓶」高円寺</title>
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		<pubDate>Sat, 31 Mar 2012 12:36:36 +0000</pubDate>
		<dc:creator>IGA</dc:creator>
				<category><![CDATA[■幸せの酒]]></category>
		<category><![CDATA[■幸福の食卓]]></category>
		<category><![CDATA[■感激の演劇]]></category>
		<category><![CDATA[フォト・エッセイ（全件）]]></category>

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		<description><![CDATA[中央線沿線には独特の匂いがある。駅毎に個性がありつつ、共通する文化がある。中央線に乗ると、70年代のヒッピー文化の尻尾を引きずっている人がいたり、パンクな方々、いかにもエコロジ〜な人々、インド文化傾倒者などをお見かけする。実に個性的な中央線の人々。一方、中野には「まんだらけ」をはじめとしたサブカルチャーの一大拠点「中野ブロードウェー」があり、七夕まつりで有名な阿佐ヶ谷はジャズの街でもある。荻窪は春木屋をはじめとした東京ラーメンの有名店が集まる街だし、西荻窪は今や骨董店のメッカとなり、住みたい街NO.1の吉祥寺はライブハウスや個性豊かな飲食店が集まる若者の街。そして、高円寺は阿波踊りとロックと古着屋と『純情商店街』…。街のキャラクターも実に多彩である。
3年程前、その高円寺に新しい“文化”の拠点ができた。その名も「座・高円寺」という演劇が中心の劇場。正式名称は杉並区立杉並芸術会館。阿波踊りホールという常設の練習場まであるのが高円寺らしい。芸術監督に佐藤信、開館時の館長に2011年に逝去された斎藤憐という自由劇場の設立メンバーでもある2人の大御所を据え、運営はアート系のNPOという柔軟さ。この劇場がなかなか良い感じ。演目が年に数回、お気楽夫婦の琴線に触れる。ということで、普段は余り縁のない高円寺の街に出かけることになる。その日も2人のお気に入りのわかぎえふが脚本、演出を手がけた『ワンダー・ガーデン』という芝居を観て、その満足の内容にご機嫌で高円寺の街をふらふらり。
「やっぱり抱瓶かねぇ〜」妻の提案。慣れない街で、安心して美味しいモノを食べようとすると、自ずと定番の店になる。ということで、結局お気に入りの沖縄料理の抱瓶に向かう。沖縄料理好きのお気楽夫婦、主だった街ごとにお気に入りの店がある。シモキタだったら「Aサインバー」、下高井戸の「ナンクルナイサ」、自由が丘は「なんた浜」、そして高円寺は老舗の「抱瓶」だ。いかにもウチナーの面構えの店の前でにんまり。店に入ると相変わらずの大賑わい。幸い入口すぐのカウンタ席が空いていた。さっそくキンキンに冷えたオリオンの生！そしてA＆W（エンダー）メニューで有名なカーリーフライ。（カーリーヘアのようなポテトフライ）これが、身体に悪そうで、旨い。この手のジャンクフードは身体に悪そうなモノほど旨い。
さらに、ミミガーの酢味噌和え。コリコリしたミミガーと酢味噌のバランスがシンプルながら旨い。スンシー（メンマ）イリチーの美味しさときたら、身震いするほどの幸せ。私の大好物。三枚肉と一緒に炒め煮にしたメンマ。豚の脂の甘さがメンマに浸みてこれまた旨い。これがビールに良く合うのだ。そして定番のゴーヤチャンプルー。さっと炒めたゴーヤの苦みと卵の甘さ、熱々のチャンプルーの上で踊る削り節。極上のB級、お気楽な美味。おもわず微笑み、泡盛のロックをオーダー。辛いもの好きの妻は「コーレーグースーください！」と声を上げ、すかさずたっぷり振りかける。「やっぱりウチナーは良いなぁ♫」はふはふと頬張りながら、しみじみと呟く。シメは沖縄すばではなく、ゆしどうふ。さっぱりと美味しい。
「中華料理も良いけど、沖縄料理もしみじみと良いよねぇ」と妻。芝居と食事の満足感と満腹感に身を包み、高円寺の街をふらふらと。工事中のバルーンがお見送り。高円寺の顔とも言える店で、街の魅力を味わった。
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			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/DachiBin.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7836" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/DachiBin-100x133.jpg" alt="DachiBin" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #0000ff">中</span></strong></span>央線沿線には独特の匂いがある。駅毎に個性がありつつ、共通する文化がある。中央線に乗ると、70年代のヒッピー文化の尻尾を引きずっている人がいたり、パンクな方々、いかにもエコロジ〜な人々、インド文化傾倒者などをお見かけする。実に個性的な中央線の人々。一方、中野には「まんだらけ」をはじめとしたサブカルチャーの一大拠点「中野ブロードウェー」があり、七夕まつりで有名な阿佐ヶ谷はジャズの街でもある。荻窪は春木屋をはじめとした東京ラーメンの有名店が集まる街だし、西荻窪は今や骨董店のメッカとなり、住みたい街NO.1の吉祥寺はライブハウスや個性豊かな飲食店が集まる若者の街。そして、高円寺は阿波踊りとロックと古着屋と『純情商店街』…。街のキャラクターも実に多彩である。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/KallyPatato.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7837" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/KallyPatato-100x133.jpg" alt="KallyPatato" width="100" height="133" /></a><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/MimiGa.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7838" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/MimiGa-100x133.jpg" alt="MimiGa" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff6600">3</span></strong></span>年程前、その高円寺に新しい“文化”の拠点ができた。その名も「座・高円寺」という演劇が中心の劇場。正式名称は杉並区立杉並芸術会館。阿波踊りホールという常設の練習場まであるのが高円寺らしい。芸術監督に佐藤信、開館時の館長に2011年に逝去された斎藤憐という自由劇場の設立メンバーでもある2人の大御所を据え、運営はアート系のNPOという柔軟さ。この劇場がなかなか良い感じ。演目が年に数回、お気楽夫婦の琴線に触れる。ということで、普段は余り縁のない高円寺の街に出かけることになる。その日も2人のお気に入りのわかぎえふが脚本、演出を手がけた『ワンダー・ガーデン』という芝居を観て、その満足の内容にご機嫌で高円寺の街をふらふらり。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/Menma.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7841" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/Menma-100x133.jpg" alt="Menma" width="100" height="133" /></a><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/GoyaCahnpulu.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7842" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/GoyaCahnpulu-100x133.jpg" alt="GoyaCahnpulu" width="100" height="133" /></a>「<span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff0000">や</span></strong></span>っぱり抱瓶かねぇ〜」妻の提案。慣れない街で、安心して美味しいモノを食べようとすると、自ずと定番の店になる。ということで、結局お気に入りの沖縄料理の抱瓶に向かう。沖縄料理好きのお気楽夫婦、主だった街ごとにお気に入りの店がある。シモキタだったら「Aサインバー」、下高井戸の「ナンクルナイサ」、自由が丘は「なんた浜」、そして高円寺は老舗の「抱瓶」だ。いかにもウチナーの面構えの店の前でにんまり。店に入ると相変わらずの大賑わい。幸い入口すぐのカウンタ席が空いていた。さっそくキンキンに冷えたオリオンの生！そしてA＆W（エンダー）メニューで有名なカーリーフライ。（カーリーヘアのようなポテトフライ）これが、身体に悪そうで、旨い。この手のジャンクフードは身体に悪そうなモノほど旨い。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/YushiDofu.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7843" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/YushiDofu-100x133.jpg" alt="YushiDofu" width="100" height="133" /></a><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/Baloon.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7844" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/Baloon-100x133.jpg" alt="Baloon" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #0000ff">さ</span></strong></span>らに、ミミガーの酢味噌和え。コリコリしたミミガーと酢味噌のバランスがシンプルながら旨い。スンシー（メンマ）イリチーの美味しさときたら、身震いするほどの幸せ。私の大好物。三枚肉と一緒に炒め煮にしたメンマ。豚の脂の甘さがメンマに浸みてこれまた旨い。これがビールに良く合うのだ。そして定番のゴーヤチャンプルー。さっと炒めたゴーヤの苦みと卵の甘さ、熱々のチャンプルーの上で踊る削り節。極上のB級、お気楽な美味。おもわず微笑み、泡盛のロックをオーダー。辛いもの好きの妻は「コーレーグースーください！」と声を上げ、すかさずたっぷり振りかける。「やっぱりウチナーは良いなぁ♫」はふはふと頬張りながら、しみじみと呟く。シメは沖縄すばではなく、ゆしどうふ。さっぱりと美味しい。</p>
<p>「<span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff00ff">中</span></strong></span>華料理も良いけど、沖縄料理もしみじみと良いよねぇ」と妻。芝居と食事の満足感と満腹感に身を包み、高円寺の街をふらふらと。工事中のバルーンがお見送り。高円寺の顔とも言える店で、街の魅力を味わった。</p>
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		<title>街の引力、お店の魅力「蜀彩(しょくさい)」経堂</title>
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		<pubDate>Sun, 25 Mar 2012 11:12:48 +0000</pubDate>
		<dc:creator>IGA</dc:creator>
				<category><![CDATA[■幸福の食卓]]></category>
		<category><![CDATA[◆仕事の快感]]></category>
		<category><![CDATA[フォト・エッセイ（全件）]]></category>

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		<description><![CDATA[ある日、ばったりと前職の後輩に遇った。小田急線の経堂駅、昨年完成したばかりの駅ビル。彼は部下を連れて自社施設を視察中。ということで、もちろん彼らは仕事中。私はと言えば、ノーギャラの仕事である地元の「街づくり」のために、経堂の街をぶらぶらと事例研究の散歩中。仕事中なのか、街をぶらぶらに重きがあるのか、我ながらビミョー。そして名刺交換。ふむふむ、自社ポイント系のお仕事なのか、それは今後は関わりがありそうだねと立ち話をした後で、その場は別れた。私は知人にばったりと遭うことが得意だ。街を歩いていると思わぬところで知り合いに出くわす。多い時には、日に何度も。とは言え、それ以降に縁がある場合も、それっきりの場合もある。小田急氏の場合は、縁があった。それからしばらく経ったある日、彼からメールが届いた。仕事で絡みがありそうだ。さっそく飲みの約束をする。場所は、偶然出会った経堂の街。
小田急氏を知る妻を一緒にと誘うと、経堂だったら行きたい店があるという。「蜀彩(しょくさい)」という四川料理の店らしい。さっそく予約して訪問。店は小田急線の経堂駅から数分。農大通り沿いにある小さな看板を目印に階段を上る。ドアを開けるとこぢんまりとした店は先客の活気で溢れ、ほぼ満席。遅れると連絡があった妻を待ちながら、仕事の話は済ませておこうと話し込む。しばらくして妻が到着。嬉々としてメニューを眺め、いくつかチョイス。夫妻肺片（ハチノス、牛タン、牛スネの辛味ソース和え）、雲白肉（ゆで豚肉の特製辛味にんにくソース）などをオーダー。出て来た料理はいかにも辛そうな面構え。怯えながらもひと口。んんんっ旨いっ！ラー油や唐辛子の辣（ラー：辛味）、花椒の麻味（マーウェイ）という痺れる辛さ、食材の鮮（シェン）旨さが一気に口の中に溢れる。辛さだけではなく、肉の旨味に甘みさえ感じる。これは素晴らしい。
美味しい店の料理には中毒性がある。相性が良いと感じた店には、すぐにまた来なくちゃ！と思わせる引力がある。蜀彩はまさしくそんな店だった。蜀彩の辛旨の深い味わいは、舌と脳中枢に刻み込まれた。舌に辛旨の後味がからみつく。美味の記憶が断続的に蘇る。いかんっ！どうしてもまた食べたい。我慢できんっ！小田急氏と訪問した2日後、スカッシュ仲間を誘い3人で再訪した。前回の訪問で気になりながらも食べられなかったメニューを中心に、店の看板メニューらしい口水鶏(よだれ鶏)、四川の王道として押さえておきたい麻婆豆腐などをセレクト。まずは、よだれ鶏。くはぁ〜っと辛旨い。名前の通り、口の中に旨味とともに涎が溢れる。多くの香辛料で複雑に辛く香りの良いソースの中にピーナッツ、胡麻、サツマイモ…えっ？芋？これがまた絶妙なハーモニー。インパクトある旨さ。クセになる辛さ。
そしてこの店、四川の辛い料理だけではなく、豆苗炒め、卵とトマト炒め、白レバーの赤酒漬けなどの脇役？もレベルが高い。「前の時もそうだったんだけど、料理が出てくるの速いのよね」「そうなんですよね、私もそう思ってました」と妻と友人も納得。確かに、2回転目の席もある程の賑わいにも関わらず、実に良いテンポで料理が出て来るのだ。これも好印象。シェフ自らもフロアに出て来るサービスはまだ固さが残るけれど、これは間違いなく良い店だ。頻繁に訪れたくなる店だ。デザートの盛り合わせまで食べ切った3人、満足感を身体一杯に詰め込んで街を歩く。友人と別れた後、駅前の大型スーパーへ。小田急電鉄が操作場などの広大な土地を持っていたからこその再開発ではあるものの、経堂駅前周辺の商業施設などの充実ぶりは素晴らしい。画一的な大資本のテナントが目立つけれど、街が賑わえば新たな出店もある。街に彩りが加わる。繁盛店が増えれば街も賑わう。街と店がそれぞれ魅力を持ち、人を引きつける引力を持つ好循環。
「経堂に引っ越す？スポーツクラブもあるし、パクチーハウスもあるし…」ちょっと待って、ウチの街も頑張ってるし、10年も経てば京王線も立体化されて、踏切がなくなってね…。「10年かぁ〜」いささか不満そうな妻。う〜む、確かに魅力的な街ではある。けれど、負けるな！地元の町づくり！ってことで（苦笑）。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/hachinosu.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7810" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/hachinosu-100x133.jpg" alt="hachinosu" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #008080">あ</span></strong></span>る日、ばったりと前職の後輩に遇った。小田急線の経堂駅、昨年完成したばかりの駅ビル。彼は部下を連れて自社施設を視察中。ということで、もちろん彼らは仕事中。私はと言えば、ノーギャラの仕事である地元の「街づくり」のために、経堂の街をぶらぶらと事例研究の散歩中。仕事中なのか、街をぶらぶらに重きがあるのか、我ながらビミョー。そして名刺交換。ふむふむ、自社ポイント系のお仕事なのか、それは今後は関わりがありそうだねと立ち話をした後で、その場は別れた。私は知人にばったりと遭うことが得意だ。街を歩いていると思わぬところで知り合いに出くわす。多い時には、日に何度も。とは言え、それ以降に縁がある場合も、それっきりの場合もある。小田急氏の場合は、縁があった。それからしばらく経ったある日、彼からメールが届いた。仕事で絡みがありそうだ。さっそく飲みの約束をする。場所は、偶然出会った経堂の街。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/TonPaiLou.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7811" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/TonPaiLou-100x133.jpg" alt="TonPaiLou" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #800080">小</span></strong></span>田急氏を知る妻を一緒にと誘うと、経堂だったら行きたい店があるという。「蜀彩(しょくさい)」という四川料理の店らしい。さっそく予約して訪問。店は小田急線の経堂駅から数分。農大通り沿いにある小さな看板を目印に階段を上る。ドアを開けるとこぢんまりとした店は先客の活気で溢れ、ほぼ満席。遅れると連絡があった妻を待ちながら、仕事の話は済ませておこうと話し込む。しばらくして妻が到着。嬉々としてメニューを眺め、いくつかチョイス。夫妻肺片（ハチノス、牛タン、牛スネの辛味ソース和え）、雲白肉（ゆで豚肉の特製辛味にんにくソース）などをオーダー。出て来た料理はいかにも辛そうな面構え。怯えながらもひと口。んんんっ旨いっ！ラー油や唐辛子の辣（ラー：辛味）、花椒の麻味（マーウェイ）という痺れる辛さ、食材の鮮（シェン）旨さが一気に口の中に溢れる。辛さだけではなく、肉の旨味に甘みさえ感じる。これは素晴らしい。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/Tomyou.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7812" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/Tomyou-100x133.jpg" alt="Tomyou" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff00ff">美</span></strong></span>味しい店の料理には中毒性がある。相性が良いと感じた店には、すぐにまた来なくちゃ！と思わせる引力がある。蜀彩はまさしくそんな店だった。蜀彩の辛旨の深い味わいは、舌と脳中枢に刻み込まれた。舌に辛旨の後味がからみつく。美味の記憶が断続的に蘇る。いかんっ！どうしてもまた食べたい。我慢できんっ！小田急氏と訪問した2日後、スカッシュ仲間を誘い3人で再訪した。前回の訪問で気になりながらも食べられなかったメニューを中心に、店の看板メニューらしい口水鶏(よだれ鶏)、四川の王道として押さえておきたい麻婆豆腐などをセレクト。まずは、よだれ鶏。くはぁ〜っと辛旨い。名前の通り、口の中に旨味とともに涎が溢れる。多くの香辛料で複雑に辛く香りの良いソースの中にピーナッツ、胡麻、サツマイモ…えっ？芋？これがまた絶妙なハーモニー。インパクトある旨さ。クセになる辛さ。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/Yodaredori.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7813" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/Yodaredori-100x133.jpg" alt="Yodaredori" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff0000">そ</span></strong></span>してこの店、四川の辛い料理だけではなく、豆苗炒め、卵とトマト炒め、白レバーの赤酒漬けなどの脇役？もレベルが高い。「前の時もそうだったんだけど、料理が出てくるの速いのよね」「そうなんですよね、私もそう思ってました」と妻と友人も納得。確かに、2回転目の席もある程の賑わいにも関わらず、実に良いテンポで料理が出て来るのだ。これも好印象。シェフ自らもフロアに出て来るサービスはまだ固さが残るけれど、これは間違いなく良い店だ。頻繁に訪れたくなる店だ。デザートの盛り合わせまで食べ切った3人、満足感を身体一杯に詰め込んで街を歩く。友人と別れた後、駅前の大型スーパーへ。小田急電鉄が操作場などの広大な土地を持っていたからこその再開発ではあるものの、経堂駅前周辺の商業施設などの充実ぶりは素晴らしい。画一的な大資本のテナントが目立つけれど、街が賑わえば新たな出店もある。街に彩りが加わる。繁盛店が増えれば街も賑わう。街と店がそれぞれ魅力を持ち、人を引きつける引力を持つ好循環。</p>
<p>「<span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff6600">経</span></strong></span>堂に引っ越す？スポーツクラブもあるし、パクチーハウスもあるし…」ちょっと待って、ウチの街も頑張ってるし、10年も経てば京王線も立体化されて、踏切がなくなってね…。「10年かぁ〜」いささか不満そうな妻。う〜む、確かに魅力的な街ではある。けれど、負けるな！地元の町づくり！ってことで（苦笑）。</p>
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		<title>再読のススメ『赤頭巾ちゃん気をつけて』庄司薫</title>
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		<pubDate>Sat, 24 Mar 2012 08:40:42 +0000</pubDate>
		<dc:creator>IGA</dc:creator>
				<category><![CDATA[■読書の愉しみ]]></category>
		<category><![CDATA[◆学びの悦楽]]></category>
		<category><![CDATA[フォト・エッセイ（全件）]]></category>

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		<description><![CDATA[買った本が捨てられない。正確には、自分で買った本を処分できない。もっと正確に言えば、手に入れて気に入って読んだ本を手放すことができない。「本棚に入らないから捨てようよ！」といつもブツブツ言う妻に明確に答えられない、その捨てられない理由は何だろう。再度読み返そうと思った時にすぐに手に取れるということもある。読んだ時のことを背表紙を眺めながら思い出すのが好きということもある。老後にゆったりと読み返したいと思っているから、というのは言い訳に違いない。今も新刊が増え、全部を読み返すにはずいぶんと長生きをしなければならないだろうし。けれども稀なケースとして、実際に読み直してまた楽しむことがある。そして読み返してもなお色褪せないどころか、今でも輝き続けている、あるいは新たな輝きを持つ物語がある。私にとっては『赤頭巾ちゃん気をつけて』が、まさしくそんな作品だ。
作者は庄司薫。主人公の名前も同じ「庄司薫」という18歳の高校3年生。『赤頭巾ちゃん〜』に続く『さよなら怪傑黒頭巾』『白鳥の歌なんか聞こえない』『ぼくの大好きな青髯』を合わせた4連作の第1作め。それぞれの作品に冠された4色は、古代中国の五行思想における赤(朱雀)、黒(玄武)、白(白虎)、青(青龍)。それぞれ南北西東、人生の夏冬秋春を意味する物語。作者によれば「みんなを幸福にするためにはどうすればいいか」という問いを抱えて、世界の四方に出かけて、何かを予感して封印する輪廻転生の物語。高校時代に初めて読んだこの4冊は私にとって憧れの世界だった。友人たちとの会話、主人公の語り口、軽やかでオシャレでちょっとキザなレトリック。柔らかでしなやかな知性に溢れ、それでいて若さのまっただ中でもがく、ナイーブな高校生。男の子、いかに生きるべきかなどと呟きながら。本棚の隅に妻の追求から逃れるように『赤頭巾ちゃん〜』たちが収まっている。その奥付によると初版は昭和44年8月10日、私の持っているのが昭和48年11月10日の、なんと47版！そう、当時の表現で言えば、猛烈に(笑)売れていた小説なのだ。
そして、2012年。4部作が改めて文庫化される。3月から毎月1冊づつ、「新潮文庫」から出版されるという。福田彰二という本名で受賞した『喪失』が中央公論新人賞を受賞したことから、今までは文庫も含めた全ての庄司薫の著作のほとんどは中央公論社が版元だった。どんな経緯があったかは知らないけれど、3月に出たばかりの『赤頭巾ちゃん気をつけて』新潮文庫版を手に取った。巻末には「あわや半世紀のあとがき」というわずか2Pだけの文章。どうやら庄司薫本人が書いた(当然だけれど)ようだ。そのあとがきを読むために迷わず購入。何しろ、4つの物語を書き終えた後、本人が言うところの「総退却」してしまった作者はほとんど表舞台に出てこない。新たな文章にお目にかかれない。ちなみに、奥さまでピアニストの中村紘子さんの収入で暮している訳ではなく、不動産等の資産運用で悠々自適の、まさしく憧れの生活をなさっているようだ。
そして再読。舞台は1969年の東京。春。主人公の薫は、学校群制度が導入される直前の、東大に毎年200名近く入学していた日比谷高校の3年生。東大入試が中止となり、大学に行くことを止めることを幼なじみの由美ちゃんに伝えようとした朝から、ふんだりけったりの展開の後、銀座の旭屋書店の前でカナリア色のコートを着た小さな女の子に爪を剥がしたての足を思いっきり踏まれ、そして彼女が買おうと慌てていた『赤ずきんちゃん』を一緒に選んであげる。そして、それまでの自分の抱えたトゲトゲを全て許せる気持になって、その日の夜に由美ちゃんと仲直り、というそれだけの、たった半日の物語。けれど、半世紀近く経った今でも、その文章は変わらず瑞々しく、物語は古びることなく、若くはなくなった私に柔らかく響いて来る。書出しの文章をほぼ覚えていることに驚く。それどころか、読み返して、当時は理解できなかった小さなエピソードに気付く。物語の輪郭や陰影がはっきりとする。当時は未知の街だった舞台、東京を辿ることができる。新たな楽しみ方を発見する。40年以上前に読んだ時と変わったのは自分だけなんだと気付く。
「そうまで言うなら、読んでみるかぁ」と、庄司薫作品は未読の妻。未読の方にもおススメしたい。まして村上春樹がお好きなら。なぜなら、村上春樹が80年代に新たな日本の小説の地平を拓いたように、70年代は庄司薫だったんだ。…と庄司薫風におススメしてみようと思った訳だ。再読の方も、ぜひ。

]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E8%B5%A4%E9%A0%AD%E5%B7%BE%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E6%B0%97%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%91%E3%81%A6-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%BA%84%E5%8F%B8-%E8%96%AB/dp/4101385319%3FSubscriptionId%3DAKIAJBI5WB4AZ6TN5G6Q%26tag%3Digaiga0d-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4101385319"><img src="http://www.amazon.co.jp/gp/registry/wishlist/add-item.html%3Fasin.0%3D4101385319%26SubscriptionId%3DAKIAJBI5WB4AZ6TN5G6Q%26tag%3Digaiga0d-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D5143%26creativeASIN%3D4101385319" alt="" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #800080"><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/akazukin3.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7806" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/akazukin3-100x133.jpg" alt="akazukin" width="100" height="133" /></a>買</span></strong></span>った本が捨てられない。正確には、自分で買った本を処分できない。もっと正確に言えば、手に入れて気に入って読んだ本を手放すことができない。「本棚に入らないから捨てようよ！」といつもブツブツ言う妻に明確に答えられない、その捨てられない理由は何だろう。再度読み返そうと思った時にすぐに手に取れるということもある。読んだ時のことを背表紙を眺めながら思い出すのが好きということもある。老後にゆったりと読み返したいと思っているから、というのは言い訳に違いない。今も新刊が増え、全部を読み返すにはずいぶんと長生きをしなければならないだろうし。けれども稀なケースとして、実際に読み直してまた楽しむことがある。そして読み返してもなお色褪せないどころか、今でも輝き続けている、あるいは新たな輝きを持つ物語がある。私にとっては『赤頭巾ちゃん気をつけて』が、まさしくそんな作品だ。</p>
<p><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #0000ff">作</span></strong></span>者は庄司薫。主人公の名前も同じ「庄司薫」という18歳の高校3年生。『赤頭巾ちゃん〜』に続く『さよなら怪傑黒頭巾』『白鳥の歌なんか聞こえない』『ぼくの大好きな青髯』を合わせた4連作の第1作め。それぞれの作品に冠された4色は、古代中国の五行思想における赤(朱雀)、黒(玄武)、白(白虎)、青(青龍)。それぞれ南北西東、人生の夏冬秋春を意味する物語。作者によれば「みんなを幸福にするためにはどうすればいいか」という問いを抱えて、世界の四方に出かけて、何かを予感して封印する輪廻転生の物語。高校時代に初めて読んだこの4冊は私にとって憧れの世界だった。友人たちとの会話、主人公の語り口、軽やかでオシャレでちょっとキザなレトリック。柔らかでしなやかな知性に溢れ、それでいて若さのまっただ中でもがく、ナイーブな高校生。男の子、いかに生きるべきかなどと呟きながら。本棚の隅に妻の追求から逃れるように『赤頭巾ちゃん〜』たちが収まっている。その奥付によると初版は昭和44年8月10日、私の持っているのが昭和48年11月10日の、なんと47版！そう、当時の表現で言えば、猛烈に(笑)売れていた小説なのだ。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/kiwotukete.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7767" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/kiwotukete-100x133.jpg" alt="kiwotukete" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff0000">そ</span></strong></span>して、2012年。4部作が改めて文庫化される。3月から毎月1冊づつ、「新潮文庫」から出版されるという。福田彰二という本名で受賞した『喪失』が中央公論新人賞を受賞したことから、今までは文庫も含めた全ての庄司薫の著作のほとんどは中央公論社が版元だった。どんな経緯があったかは知らないけれど、3月に出たばかりの『赤頭巾ちゃん気をつけて』新潮文庫版を手に取った。巻末には「あわや半世紀のあとがき」というわずか2Pだけの文章。どうやら庄司薫本人が書いた(当然だけれど)ようだ。そのあとがきを読むために迷わず購入。何しろ、4つの物語を書き終えた後、本人が言うところの「総退却」してしまった作者はほとんど表舞台に出てこない。新たな文章にお目にかかれない。ちなみに、奥さまでピアニストの中村紘子さんの収入で暮している訳ではなく、不動産等の資産運用で悠々自適の、まさしく憧れの生活をなさっているようだ。</p>
<p><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #008000">そ</span></strong></span>して再読。舞台は1969年の東京。春。主人公の薫は、学校群制度が導入される直前の、東大に毎年200名近く入学していた日比谷高校の3年生。東大入試が中止となり、大学に行くことを止めることを幼なじみの由美ちゃんに伝えようとした朝から、ふんだりけったりの展開の後、銀座の旭屋書店の前でカナリア色のコートを着た小さな女の子に爪を剥がしたての足を思いっきり踏まれ、そして彼女が買おうと慌てていた『赤ずきんちゃん』を一緒に選んであげる。そして、それまでの自分の抱えたトゲトゲを全て許せる気持になって、その日の夜に由美ちゃんと仲直り、というそれだけの、たった半日の物語。けれど、半世紀近く経った今でも、その文章は変わらず瑞々しく、物語は古びることなく、若くはなくなった私に柔らかく響いて来る。書出しの文章をほぼ覚えていることに驚く。それどころか、読み返して、当時は理解できなかった小さなエピソードに気付く。物語の輪郭や陰影がはっきりとする。当時は未知の街だった舞台、東京を辿ることができる。新たな楽しみ方を発見する。40年以上前に読んだ時と変わったのは自分だけなんだと気付く。</p>
<p>「<span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff00ff">そ</span></strong></span>うまで言うなら、読んでみるかぁ」と、庄司薫作品は未読の妻。未読の方にもおススメしたい。まして村上春樹がお好きなら。なぜなら、村上春樹が80年代に新たな日本の小説の地平を拓いたように、70年代は庄司薫だったんだ。…と庄司薫風におススメしてみようと思った訳だ。再読の方も、ぜひ。<a href="http://www.amazon.co.jp/%E8%B5%A4%E9%A0%AD%E5%B7%BE%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E6%B0%97%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%91%E3%81%A6-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%BA%84%E5%8F%B8-%E8%96%AB/dp/4101385319%3FSubscriptionId%3DAKIAJBI5WB4AZ6TN5G6Q%26tag%3Digaiga0d-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4101385319"><img src="http://www.amazon.co.jp/gp/registry/wishlist/add-item.html%3Fasin.0%3D4101385319%26SubscriptionId%3DAKIAJBI5WB4AZ6TN5G6Q%26tag%3Digaiga0d-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D5143%26creativeASIN%3D4101385319" alt="" /></a></p>
<p><img src="http://www.amazon.co.jp/gp/registry/wishlist/add-item.html%3Fasin.0%3D4101385319%26SubscriptionId%3DAKIAJBI5WB4AZ6TN5G6Q%26tag%3Digaiga0d-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D5143%26creativeASIN%3D4101385319" alt="" /></p>
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		<title>美味しい！の共有「ホワイトデー」</title>
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		<pubDate>Sun, 18 Mar 2012 03:29:02 +0000</pubDate>
		<dc:creator>IGA</dc:creator>
				<category><![CDATA[■幸福の食卓]]></category>
		<category><![CDATA[◆微笑みの風景]]></category>
		<category><![CDATA[フォト・エッセイ（全件）]]></category>

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		<description><![CDATA[ご近所に住む友人夫妻がいる。今は一緒にスカッシュをやることは少なくなったけれど、15年来のスカッシュ仲間。以前は2駅程離れた街に住んでいた彼らがこの街に引っ越して来たのは数年前。人生最大の買物である住まいをこの街に選んでくれたのは、お気楽夫婦の住む街であることも理由のひとつだという。とても嬉しく、ありがたい。以来、長期の旅行や入院の際にサポートしあったり、一緒に食事をしたり、お裾分けをしあったり、地元情報を交換しあったり。お互いに子供がいない夫婦同士、彼らが近くに住んでいることはとても心強い。
ある週末、そんな彼らとウチメシ。それもお気楽夫婦宅にて。料理上手の友人(妻)に招かれ、手料理をいただくことは多いけれど、逆はめったにない。とは言え、メインのメニューはチーズフォンデュ。鍋は2人だけより楽しいし、お手軽である。他にもオイルサーディンのサラダ（盛付けるだけ）、パテ（やっぱり盛付けだけ）、チーズやピクルスももちろん切って並べるだけ。料理とも言えないメニュー。それでもお酒を飲めない彼らと一緒に食事をするのは、互いの自宅がのんびり気軽で楽しい。デザートまで用意してあるから手ぶらでおいで！とお誘いした。
その日のデザートはご近所の名店「Le Petit Poisson」のロールケーキ。クリームたっぷりのゼータクな1本。食べたかったのだけれど、2人で食べるには大き過ぎる。でも食べたい！ということで、友人夫妻を招いてのケーキカット。「ふんわり凄い」「上品で、ホントにゼータクなクリームだよね」「やっぱりこの店のケーキは美味しいよねぇ」ご近所に美味しい店があること、その美味しさを一緒に共有できる楽しさも一緒に味わう。私を除く3人が酒を呑まない分、ティータイムは長い。自分の仕事のこと、両親のこと、体調のこと、凹まないお腹回りのこと（男性2人限定の悩み）など、いろいろな話題と共にゆったりとした時間が流れて行く。
「ホワイトデーのクッキー、ダブっちゃったね」お互いにヴァレンタインのお返しに用意したのはPetit Poissonのクッキー。申し訳なさそうに友人(妻)は言うけれど、いえいえ逆に嬉しいよ。自分で食べて美味しいモノを、贈る相手に食べて欲しくて選ぶのがプレゼント。それが重なったのは嬉しいことだ。それに、ホントに自分で食べたかったからね。友人夫妻が帰ってから、いただいたクッキーをひと口。ん、美味しい。自分で買って食べるより、贈ってもらったモノを食べる方が美味しい。贈っていただいた相手の時間や気持が一緒に詰まっているからなのか。互いの美味しいよね！の気持をもうひと口。やっぱり旨い♫
「どっちでも美味しいよ」と妻。ん、そりゃあそうなんだけどね。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/Cheese-Fondu.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7745" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/Cheese-Fondu-100x133.jpg" alt="Cheese Fondu" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff00ff">ご</span></strong></span>近所に住む友人夫妻がいる。今は一緒にスカッシュをやることは少なくなったけれど、15年来のスカッシュ仲間。以前は2駅程離れた街に住んでいた彼らがこの街に引っ越して来たのは数年前。人生最大の買物である住まいをこの街に選んでくれたのは、お気楽夫婦の住む街であることも理由のひとつだという。とても嬉しく、ありがたい。以来、長期の旅行や入院の際にサポートしあったり、一緒に食事をしたり、お裾分けをしあったり、地元情報を交換しあったり。お互いに子供がいない夫婦同士、彼らが近くに住んでいることはとても心強い。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/Hasegawa.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7746" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/Hasegawa-100x133.jpg" alt="Hasegawa" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #0000ff">あ</span></strong></span>る週末、そんな彼らとウチメシ。それもお気楽夫婦宅にて。料理上手の友人(妻)に招かれ、手料理をいただくことは多いけれど、逆はめったにない。とは言え、メインのメニューはチーズフォンデュ。鍋は2人だけより楽しいし、お手軽である。他にもオイルサーディンのサラダ（盛付けるだけ）、パテ（やっぱり盛付けだけ）、チーズやピクルスももちろん切って並べるだけ。料理とも言えないメニュー。それでもお酒を飲めない彼らと一緒に食事をするのは、互いの自宅がのんびり気軽で楽しい。デザートまで用意してあるから手ぶらでおいで！とお誘いした。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/Roll-Cake.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7747" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/Roll-Cake-100x133.jpg" alt="Roll Cake" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff6600">そ</span></strong></span>の日のデザートはご近所の名店「Le Petit Poisson」のロールケーキ。クリームたっぷりのゼータクな1本。食べたかったのだけれど、2人で食べるには大き過ぎる。でも食べたい！ということで、友人夫妻を招いてのケーキカット。「ふんわり凄い」「上品で、ホントにゼータクなクリームだよね」「やっぱりこの店のケーキは美味しいよねぇ」ご近所に美味しい店があること、その美味しさを一緒に共有できる楽しさも一緒に味わう。私を除く3人が酒を呑まない分、ティータイムは長い。自分の仕事のこと、両親のこと、体調のこと、凹まないお腹回りのこと（男性2人限定の悩み）など、いろいろな話題と共にゆったりとした時間が流れて行く。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/Le-Petit-Poisson.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7748" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/Le-Petit-Poisson-100x133.jpg" alt="Le Petit Poisson" width="100" height="133" /></a>「<span style="font-size: large"><strong><span style="color: #008080">ホ</span></strong></span>ワイトデーのクッキー、ダブっちゃったね」お互いにヴァレンタインのお返しに用意したのはPetit Poissonのクッキー。申し訳なさそうに友人(妻)は言うけれど、いえいえ逆に嬉しいよ。自分で食べて美味しいモノを、贈る相手に食べて欲しくて選ぶのがプレゼント。それが重なったのは嬉しいことだ。それに、ホントに自分で食べたかったからね。友人夫妻が帰ってから、いただいたクッキーをひと口。ん、美味しい。自分で買って食べるより、贈ってもらったモノを食べる方が美味しい。贈っていただいた相手の時間や気持が一緒に詰まっているからなのか。互いの美味しいよね！の気持をもうひと口。やっぱり旨い♫</p>
<p>「<span style="font-size: large"><strong><span style="color: #800080">ど</span></strong></span>っちでも美味しいよ」と妻。ん、そりゃあそうなんだけどね。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>そしてパーティは続く「ドンチッチョ」</title>
		<link>http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/2012/03/17/7711/</link>
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		<pubDate>Sat, 17 Mar 2012 08:15:05 +0000</pubDate>
		<dc:creator>IGA</dc:creator>
				<category><![CDATA[■幸せの酒]]></category>
		<category><![CDATA[■幸福の食卓]]></category>
		<category><![CDATA[◆微笑みの風景]]></category>
		<category><![CDATA[フォト・エッセイ（全件）]]></category>

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		<description><![CDATA[予約が取れないイタリアンレストランがある。正確にはシチリア料理のトラットリア。店の名前は「トラットリア シチリアーナ ドンチッチョ」。渋谷2丁目、渋谷や表参道のどちらの駅からも遠い不便な場所。数年前に勤めていた会社のオフィスがすぐ近くにあったこともあり、当時から店の存在がとても気になっていた。飲食店には鼻が利く戌年生まれの私。その私の嗅覚が「この店はなかなかですぜ」とずっと訴えていた。確かに店からは旨いぞオーラが溢れている。ところが、ランチは営業しておらず、夜にふらっと訪ねても満席で入れない。聞けば、2週間前から電話で予約を受け付けているらしいが、12時からの受付開始後すぐに席が埋まってしまう人気店らしい。う〜む。そんな時間に根性入れて電話などできんぞ。店の前を通る度に、賑わう店内を横目に見ながら訪問のチャンスを伺っていた。
…それから3年余り、ようやくチャンスが巡って来た。ある日、スカッシュ仲間との飲み会で、何かのきっかけでドンチッチョの話題になる。「えっ！私も行きたい」「美味しそうですねぇ」「知ってる知ってる！ドンチッチョ、すっごい美味しいよね！良いねぇ、皆で行こうっ行こう！じゃあ私が予約するよ！」スカッシュ仲間の奥様が告げた神のごとき声。娘のお受験も無事に終わり、夜遊びモード全開の彼女。今までに何度か訪問したことがあるらしい。よしっ！任せた。すると数日後、彼女からメールが届いた。「無事に任務完了！予約できたよぉ〜♫」了解、グッジョブ！さぁ〜っみんな、ドンチッチョ行くよ！参加を表明した全メンバーに指令のメールを送った。
そして、ある週末、7人のスカッシュ仲間で店に向かった。小ぢんまりとした店内に入ると、早い時間にも関わらず、ほぼ満席。カウンタ席も幸せそうなカップルで埋まっている。店内はオーダーのイタリア語が飛び交い、忙しそうにスタッフが席と厨房を行き来している。ざわざわとした賑わい。席に着いてしばらくすると、担当のスタッフが良く通る声でメニューの説明を始める。店との距離感がつかめない。アンティパスティにカジキマグロの薫製カルパッチョ、仔牛のトリッパ、仔牛のアキレス腱とレンズ豆のオーブン焼きをオーダー。「煮込みがダブりますが、よろしいですか」はい、おっしゃる通りですが、メンバーがどうしても食べたいと言ってまして。実際、大人数のオーダーは調整が難しい。以降はスタッフのアドバイスに従い、パスタ2種、メインを2種をオーダー。が、スタッフの物言いに粗さを感じ不安になる。
けれども、その心配は料理が登場するまで。おぉ〜、マグロ、オレンジ、ルコラが爽やかで絶妙なチームワークを組んでいる。う、旨いっ！接客の粗さは許す。シチリア産の白ワインも良い感じに合うねぇ♫地の料理は地のワインで。ダブルでオーダーした煮込み料理。濃厚なのにしつこくないってどういうことだ。うわ〜っ！これは参った。どちらもワインがすすむぞっ！赤ワインだね、これは。赤のボトルを追加。おぉ〜っ、それぞれの食材がきちんと役割を果たし、タッグを組んで舌を攻めて来る。良しっ、受けて立とう。はいっ！早くも降参しました。勝ち負けじゃないけど。美味しいです。楽しいです。幸せです。おススメの赤ワインを追加。店のスタッフとのコミュニケーションもスムースになってきた。メンバーの誰もが満面の笑み。
2種のパスタも絶妙なバランス。フリットもかりっと絶品。花巻 白金豚の炭火焼きの香草風味をう〜んまいっ！と唸りながら食べ終わる頃には、同じメンバーで再訪を約束。「みんなでイタリアに行きたいねぇ〜」「大勢で行くと楽しいだろうね」「行こういこう！」「シチリアで待ち合わせ！ところで、シチリアってどこ？」…すっかり酔いも回り、楽しさに弾みがついてきた。店にもすっかり馴染んだ模様。「みんなイタリア語しゃべれるの」「料理の名前とオーダーの時だけなんです」ちょいとイケメンのスタッフにメンバーがからむ。スタッフの笑顔も柔らかくなり、一緒に写真に収まる。メンバーの満足度が写真に焼き付いた1枚になった。リラックスして楽しめる良い店だ。楽しく食べ、飲める良い仲間だ。
「ねぇ、次の店に行こうよぉ〜」予約を取ってくれたスカッシュ仲間の奥さまが笑顔のままで声を上げる。その夜、娘を友人宅に宿泊させ、万全の体勢で迎えた彼女。パーティーはまだ終わらない。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/Tuna.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7713" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/Tuna-100x133.jpg" alt="Tuna" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff6600">予</span></strong></span>約が取れないイタリアンレストランがある。正確にはシチリア料理のトラットリア。店の名前は「トラットリア シチリアーナ ドンチッチョ」。渋谷2丁目、渋谷や表参道のどちらの駅からも遠い不便な場所。数年前に勤めていた会社のオフィスがすぐ近くにあったこともあり、当時から店の存在がとても気になっていた。飲食店には鼻が利く戌年生まれの私。その私の嗅覚が「この店はなかなかですぜ」とずっと訴えていた。確かに店からは旨いぞオーラが溢れている。ところが、ランチは営業しておらず、夜にふらっと訪ねても満席で入れない。聞けば、2週間前から電話で予約を受け付けているらしいが、12時からの受付開始後すぐに席が埋まってしまう人気店らしい。う〜む。そんな時間に根性入れて電話などできんぞ。店の前を通る度に、賑わう店内を横目に見ながら訪問のチャンスを伺っていた。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/Torippa.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7723" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/Torippa-100x133.jpg" alt="Torippa" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #333399">…そ</span></strong></span>れから3年余り、ようやくチャンスが巡って来た。ある日、スカッシュ仲間との飲み会で、何かのきっかけでドンチッチョの話題になる。「えっ！私も行きたい」「美味しそうですねぇ」「知ってる知ってる！ドンチッチョ、すっごい美味しいよね！良いねぇ、皆で行こうっ行こう！じゃあ私が予約するよ！」スカッシュ仲間の奥様が告げた神のごとき声。娘のお受験も無事に終わり、夜遊びモード全開の彼女。今までに何度か訪問したことがあるらしい。よしっ！任せた。すると数日後、彼女からメールが届いた。「無事に任務完了！予約できたよぉ〜♫」了解、グッジョブ！さぁ〜っみんな、ドンチッチョ行くよ！参加を表明した全メンバーに指令のメールを送った。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/Vine.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7715" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/Vine-100x133.jpg" alt="Vine" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff0000">そ</span></strong></span>して、ある週末、7人のスカッシュ仲間で店に向かった。小ぢんまりとした店内に入ると、早い時間にも関わらず、ほぼ満席。カウンタ席も幸せそうなカップルで埋まっている。店内はオーダーのイタリア語が飛び交い、忙しそうにスタッフが席と厨房を行き来している。ざわざわとした賑わい。席に着いてしばらくすると、担当のスタッフが良く通る声でメニューの説明を始める。店との距離感がつかめない。アンティパスティにカジキマグロの薫製カルパッチョ、仔牛のトリッパ、仔牛のアキレス腱とレンズ豆のオーブン焼きをオーダー。「煮込みがダブりますが、よろしいですか」はい、おっしゃる通りですが、メンバーがどうしても食べたいと言ってまして。実際、大人数のオーダーは調整が難しい。以降はスタッフのアドバイスに従い、パスタ2種、メインを2種をオーダー。が、スタッフの物言いに粗さを感じ不安になる。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/Frit1.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7726" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/Frit1-100x133.jpg" alt="Frit" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #0000ff">け</span></strong></span>れども、その心配は料理が登場するまで。おぉ〜、マグロ、オレンジ、ルコラが爽やかで絶妙なチームワークを組んでいる。う、旨いっ！接客の粗さは許す。シチリア産の白ワインも良い感じに合うねぇ♫地の料理は地のワインで。ダブルでオーダーした煮込み料理。濃厚なのにしつこくないってどういうことだ。うわ〜っ！これは参った。どちらもワインがすすむぞっ！赤ワインだね、これは。赤のボトルを追加。おぉ〜っ、それぞれの食材がきちんと役割を果たし、タッグを組んで舌を攻めて来る。良しっ、受けて立とう。はいっ！早くも降参しました。勝ち負けじゃないけど。美味しいです。楽しいです。幸せです。おススメの赤ワインを追加。店のスタッフとのコミュニケーションもスムースになってきた。メンバーの誰もが満面の笑み。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/DonChiccho.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7716" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/DonChiccho-100x133.jpg" alt="DonChiccho" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #008000">2</span></strong></span>種のパスタも絶妙なバランス。フリットもかりっと絶品。花巻 白金豚の炭火焼きの香草風味をう〜んまいっ！と唸りながら食べ終わる頃には、同じメンバーで再訪を約束。「みんなでイタリアに行きたいねぇ〜」「大勢で行くと楽しいだろうね」「行こういこう！」「シチリアで待ち合わせ！ところで、シチリアってどこ？」…すっかり酔いも回り、楽しさに弾みがついてきた。店にもすっかり馴染んだ模様。「みんなイタリア語しゃべれるの」「料理の名前とオーダーの時だけなんです」ちょいとイケメンのスタッフにメンバーがからむ。スタッフの笑顔も柔らかくなり、一緒に写真に収まる。メンバーの満足度が写真に焼き付いた1枚になった。リラックスして楽しめる良い店だ。楽しく食べ、飲める良い仲間だ。</p>
<p>「<span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff00ff">ね</span></strong></span>ぇ、次の店に行こうよぉ〜」予約を取ってくれたスカッシュ仲間の奥さまが笑顔のままで声を上げる。その夜、娘を友人宅に宿泊させ、万全の体勢で迎えた彼女。パーティーはまだ終わらない。</p>
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		<title>記憶を記録に「3.11.2:46〜」</title>
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		<pubDate>Sun, 11 Mar 2012 14:52:43 +0000</pubDate>
		<dc:creator>IGA</dc:creator>
				<category><![CDATA[フォト・エッセイ（全件）]]></category>

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		<description><![CDATA[2011年3月11日午後2時46分、自由が丘駅前にある老舗洋菓子店にて買物中に、今まで経験したことのない大きな揺れ。ホワイトデー直前で混雑していた店内に、小さな悲鳴がいくつも上がる。揺れが収まらない。動揺しながらも、とっさの判断でというよりは、瞬間的には思考が停止し、店内に止まる。お店のスタッフの女性と店内にいたら良いのか、外の方が安全かと短い会話を交わし、店内にいたスタッフ、買物客と共に外に出る。誰かが率先して誘導した訳ではなく、群集心理のようなものが働いたのか。余震が続いている。駅前のロータリーには周辺のビルや駅から出て来たと思われる大勢の人が不安そうに佇んでいる。高架となっているホームが歪むように揺れている。そのホームには人の姿も見える。大丈夫か。周囲のビルが揺れているのが目視で分かる。凄い。もっと大変な事態になるのか、予想がつかない不安と恐怖感。
震源はどこなのか。東京直下型なのか。この場所より大きな揺れがあったのか。駅前の交番からアナウンスが流れている。建物の周囲は危険だから離れるようにとの注意。他の情報はない。繋がらないだろうと思いながらも、妻に電話をしてみる。やはり繋がらない。こうやって輻輳が起きるんだなぁとぼんやり思う。揺れが収まったこともあり、多少の余裕が出てきたこともあるのだろう。会社に向う。ざわざわした動揺した空気が街を被っているが、恐怖感は収まりつつあるようだ。階段で4階のオフィスに到着。高層ビルの上層階だったら、こんな時にはどんな行動パターンになっているのだろうと、かつて在籍した会社のオフィスのことを思う。オフィスにはスタッフが落着かない様子で落下した書類などを片付けている。震源は東北方面らしい。スタッフは全員が子供がいる母親たち。帰宅するように指示をする。彼女たちの心配は、もちろん子供たちのこと。その間も余震が続く。小さく悲鳴をあげるスタッフ。システムの責任者と今後の業務について打ち合わせ。当日一緒に食事をする予定だった仲間にメールで中止を伝え、店にもキャンセルの連絡をする。その時点では国全体の被害の大きさを知らなかった。
インターネットサイトを通じて次第に情報が入って来る。震源は牡鹿半島沖、マグニチュード9！東京は震度5強。そんな大地震が起きるのか、起きてしまったのか。現実感がない。交通機関は全く動いていないらしい。打ち合わせを終え、歩いて帰宅しようかと思案。自由が丘から用賀までは歩いた経験がある。その先もタクシーで何度も通ったルート。明るい内に帰れるだろうと心の準備をする。が、たまたま自家用車で出勤していたシステムの責任者の帰宅に同乗する。意外にも車の流れは順調。都心部と違って交通規制もない。環状8号線を北上する。対向車線は激しい渋滞。東名などに向う車列だろうか。既に歩道には帰宅を急ぐ人が多く見かけられる。1時間程で帰宅。地震に備えて壁に固定する方式に変えた家具が多く、思ったよりも被害は少ない。かなり重量のある書斎のデスクと本棚が大きくズレており、本や小物が落下していた。TVやパソコンで情報収集を続ける。
時間を追うごとに震災の悲惨な状況が分かってくる。大きな揺れ。津波。火災。現実感がない映像が繰り返し流される。独りで抱えられない気持が溢れ出して来る。翌日から一緒に旅行をする友人から連絡がある。友人たちの無事が伝えられる。横浜に住む彼は、大手町のオフィスに泊まりだという。当然旅行は中止。妻ともようやくメールで連絡が取れる。渋谷の駅が人で溢れ、たいへんな状況になっていることを伝える。妻は歩いて帰るという。無事は分かっていても焦燥感が募る。到着まで2時間以上はかかるという妻を迎えに渋谷方向に向かってみる。甲州街道では今まで見たことがない数の人が歩いて来る。ルートの途中まで歩いたところで諦め、自宅に戻る。無事に帰ってきた妻の顔を見て、ようやく安堵する。
震源地から500kmも離れた東京でこの有様だ。震源に近かった街では、津波が襲った沿岸部では、火災が起きた夜には、福島第一原発の周囲は、いかに恐ろしく、悲しかったことか。想像を絶する喪失感、空虚、絶望。自分に何ができるのか。何をするべきなのか。何ができたのか。心ばかりの寄付をして、節電に協力し、普段通りの消費を心がけ、TVから流れる映像に涙した。暗い街に慣れ、商品がなくなった陳列棚に呆れ、整然と並ぶ被災地の人々を誇りに思った。1年が経った。いろんなことを忘れていた。思い出そうと努め、残った記憶をさらに忘れないように、文字にしてみた。去年の今頃は、こんな些細な経験を書いたり、何かを発することを躊躇った。今なら肩の力を抜いて、書き残すことができる。この程度の経験でも、自分の人生観が変わったのだ。人との繋がりを変えようとしたのだ。変えたのだ。忘れては行けない。あれから1年。2012年3月11日2時46分。黙祷。
…自分の記憶のメモとして。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/Jiyugaoka.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7698" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/Jiyugaoka-100x133.jpg" alt="Jiyugaoka" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #000000">2011</span></strong></span>年3月11日午後2時46分、自由が丘駅前にある老舗洋菓子店にて買物中に、今まで経験したことのない大きな揺れ。ホワイトデー直前で混雑していた店内に、小さな悲鳴がいくつも上がる。揺れが収まらない。動揺しながらも、とっさの判断でというよりは、瞬間的には思考が停止し、店内に止まる。お店のスタッフの女性と店内にいたら良いのか、外の方が安全かと短い会話を交わし、店内にいたスタッフ、買物客と共に外に出る。誰かが率先して誘導した訳ではなく、群集心理のようなものが働いたのか。余震が続いている。駅前のロータリーには周辺のビルや駅から出て来たと思われる大勢の人が不安そうに佇んでいる。高架となっているホームが歪むように揺れている。そのホームには人の姿も見える。大丈夫か。周囲のビルが揺れているのが目視で分かる。凄い。もっと大変な事態になるのか、予想がつかない不安と恐怖感。</p>
<p><span style="font-size: large"><strong>震</strong></span>源はどこなのか。東京直下型なのか。この場所より大きな揺れがあったのか。駅前の交番からアナウンスが流れている。建物の周囲は危険だから離れるようにとの注意。他の情報はない。繋がらないだろうと思いながらも、妻に電話をしてみる。やはり繋がらない。こうやって輻輳が起きるんだなぁとぼんやり思う。揺れが収まったこともあり、多少の余裕が出てきたこともあるのだろう。会社に向う。ざわざわした動揺した空気が街を被っているが、恐怖感は収まりつつあるようだ。階段で4階のオフィスに到着。高層ビルの上層階だったら、こんな時にはどんな行動パターンになっているのだろうと、かつて在籍した会社のオフィスのことを思う。オフィスにはスタッフが落着かない様子で落下した書類などを片付けている。震源は東北方面らしい。スタッフは全員が子供がいる母親たち。帰宅するように指示をする。彼女たちの心配は、もちろん子供たちのこと。その間も余震が続く。小さく悲鳴をあげるスタッフ。システムの責任者と今後の業務について打ち合わせ。当日一緒に食事をする予定だった仲間にメールで中止を伝え、店にもキャンセルの連絡をする。その時点では国全体の被害の大きさを知らなかった。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/Koshu.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7700" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/Koshu-100x133.jpg" alt="Koshu" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #000000">イ</span></strong></span>ンターネットサイトを通じて次第に情報が入って来る。震源は牡鹿半島沖、マグニチュード9！東京は震度5強。そんな大地震が起きるのか、起きてしまったのか。現実感がない。交通機関は全く動いていないらしい。打ち合わせを終え、歩いて帰宅しようかと思案。自由が丘から用賀までは歩いた経験がある。その先もタクシーで何度も通ったルート。明るい内に帰れるだろうと心の準備をする。が、たまたま自家用車で出勤していたシステムの責任者の帰宅に同乗する。意外にも車の流れは順調。都心部と違って交通規制もない。環状8号線を北上する。対向車線は激しい渋滞。東名などに向う車列だろうか。既に歩道には帰宅を急ぐ人が多く見かけられる。1時間程で帰宅。地震に備えて壁に固定する方式に変えた家具が多く、思ったよりも被害は少ない。かなり重量のある書斎のデスクと本棚が大きくズレており、本や小物が落下していた。TVやパソコンで情報収集を続ける。</p>
<p><span style="font-size: large"><strong>時</strong></span>間を追うごとに震災の悲惨な状況が分かってくる。大きな揺れ。津波。火災。現実感がない映像が繰り返し流される。独りで抱えられない気持が溢れ出して来る。翌日から一緒に旅行をする友人から連絡がある。友人たちの無事が伝えられる。横浜に住む彼は、大手町のオフィスに泊まりだという。当然旅行は中止。妻ともようやくメールで連絡が取れる。渋谷の駅が人で溢れ、たいへんな状況になっていることを伝える。妻は歩いて帰るという。無事は分かっていても焦燥感が募る。到着まで2時間以上はかかるという妻を迎えに渋谷方向に向かってみる。甲州街道では今まで見たことがない数の人が歩いて来る。ルートの途中まで歩いたところで諦め、自宅に戻る。無事に帰ってきた妻の顔を見て、ようやく安堵する。</p>
<p><span style="font-size: large"><strong>震</strong></span>源地から500kmも離れた東京でこの有様だ。震源に近かった街では、津波が襲った沿岸部では、火災が起きた夜には、福島第一原発の周囲は、いかに恐ろしく、悲しかったことか。想像を絶する喪失感、空虚、絶望。自分に何ができるのか。何をするべきなのか。何ができたのか。心ばかりの寄付をして、節電に協力し、普段通りの消費を心がけ、TVから流れる映像に涙した。暗い街に慣れ、商品がなくなった陳列棚に呆れ、整然と並ぶ被災地の人々を誇りに思った。1年が経った。いろんなことを忘れていた。思い出そうと努め、残った記憶をさらに忘れないように、文字にしてみた。去年の今頃は、こんな些細な経験を書いたり、何かを発することを躊躇った。今なら肩の力を抜いて、書き残すことができる。この程度の経験でも、自分の人生観が変わったのだ。人との繋がりを変えようとしたのだ。変えたのだ。忘れては行けない。あれから1年。2012年3月11日2時46分。黙祷。</p>
<p>…自分の記憶のメモとして。</p>
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		<title>80年代のかほり『ザ・シェルター』『寿歌』加藤健一事務所</title>
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		<pubDate>Sat, 10 Mar 2012 05:03:01 +0000</pubDate>
		<dc:creator>IGA</dc:creator>
				<category><![CDATA[■感激の演劇]]></category>
		<category><![CDATA[フォト・エッセイ（全件）]]></category>

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		<description><![CDATA[加藤健一という役者がいる。カトケンと呼ばれる62歳。1980年に『審判』というひとり芝居を上演するために、「加藤健一事務所」を設立。以来30年以上、下北沢の本多劇場を中心に年に2〜3本の公演を行って来た。舞台が中心の活動でTVや映画には余り出演しない。だから、加藤健一という役者を知っている人の方が少ないかもしれない。1988年、第7回公演『ザ★シェルター』を観たのがカトケン芝居との出会いだった。当時の私は、学生時代に唐十郎の「状況劇場」で芝居に目覚め、前職のぴあに転職してからは、Cカンパニー、劇団夢の遊眠社、自転車キンクリート、流山児★事務所、劇団四季、ブリキの自発団、劇団第七病棟、オンシアター自由劇場などを幅広く観まくっていた。加藤健一事務所は、その中のひとつだった。
加藤健一事務所vol.7『ザ★シェルター』から24年。当時観ていた劇団で、そのまま活動を継続しているのは劇団四季と加藤健一事務所ぐらいになった。片や年間3,000ステージを上演する日本最大の劇団と、片や設立以来所属する劇団員は加藤健一1人だけという（おそらく）日本最小の劇団。両極端な舞台活動ではあるけれど、どちらも長く続けるための方法論。劇団を維持し、継続できていることだけでも希少で貴重。四半世紀という時間はそれぐらの長さだ。そして、派手さはないが飽きさせないカトケンの（再演を除く）ほとんどの作品を観続けている私も、同じだけ年齢を重ねた。
そして2012年春、カトケンファンに朗報が届いた。80年代に人気を博し、何度も再演された伝説の舞台『ザ・シェルター』と『寿歌（ほぎうた）』が2本立てでの再演。いずれも北村想の戯曲。1995年のvol.31『セイムタイム・ネクストイヤー』から一緒に観続けている妻にとっては初見。是非にと本多劇場に向った。会場にはカトケンと共に年齢を重ねた観客たち。演劇公演では少ない男性客、それも不思議と男性同士でやってくる客が多い。80年代からずっとカトケン芝居を見守り続けて来た同士たち。味のある役者を観に来ている、味のある（ちょっと癖のある）オヤヂたち。
『ザ・シェルター』は、核シェルター製造会社に勤めるサラリーマンが主人公。家族を伴い自宅の庭に設置した自社製品のシェルターでモニターとして3日間過ごすことになる。そしてコンピュータの故障で閉じ込められ…という笑えない設定の、笑える物語。『寿歌』は、核戦争が終わった後に、街を渡り歩く関西弁の旅芸人の良い加減ではない、え〜かげんな物語。いずれも88年の公演よりもショートヴァージョンで上演された。それだけにやや物足りなさが残った。特にシェルターで過ごす家族の気持の変化が性急に演じられた感はあり、残念。けれど、80年代の東西冷戦下の空気感、社会情勢が蘇る。同時に、昨年起きた不幸な事故を思い起こさせる「今」の空気も取り込む。この24年ぶりの北村想の作品の連続上演は、今だから意味を持つものもある。ブラックで快活な笑いが身近に感じられる。空想だったであろう物語が、これ以上現実に近寄ってこないことを祈るばかりだ。
「次はカトケンと風間杜夫だね！」と妻。『バカのカベ』は、つかこうへい事務所時代に共演していた2人が久々に同じ舞台に立つ。今から楽しみな公演だ。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/Katoken81.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7683" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/Katoken81-100x133.jpg" alt="Katoken81" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #0000ff">加</span></strong></span>藤健一という役者がいる。カトケンと呼ばれる62歳。1980年に『審判』というひとり芝居を上演するために、「加藤健一事務所」を設立。以来30年以上、下北沢の本多劇場を中心に年に2〜3本の公演を行って来た。舞台が中心の活動でTVや映画には余り出演しない。だから、加藤健一という役者を知っている人の方が少ないかもしれない。1988年、第7回公演『ザ★シェルター』を観たのがカトケン芝居との出会いだった。当時の私は、学生時代に唐十郎の「状況劇場」で芝居に目覚め、前職のぴあに転職してからは、Cカンパニー、劇団夢の遊眠社、自転車キンクリート、流山児★事務所、劇団四季、ブリキの自発団、劇団第七病棟、オンシアター自由劇場などを幅広く観まくっていた。加藤健一事務所は、その中のひとつだった。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/The-Shelter.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7684" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/The-Shelter-100x133.jpg" alt="The Shelter" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #993300">加</span></strong></span>藤健一事務所vol.7『ザ★シェルター』から24年。当時観ていた劇団で、そのまま活動を継続しているのは劇団四季と加藤健一事務所ぐらいになった。片や年間3,000ステージを上演する日本最大の劇団と、片や設立以来所属する劇団員は加藤健一1人だけという（おそらく）日本最小の劇団。両極端な舞台活動ではあるけれど、どちらも長く続けるための方法論。劇団を維持し、継続できていることだけでも希少で貴重。四半世紀という時間はそれぐらの長さだ。そして、派手さはないが飽きさせないカトケンの（再演を除く）ほとんどの作品を観続けている私も、同じだけ年齢を重ねた。</p>
<p><a href="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/Hogiuta.jpg"><img class="alignleft size-thumbnail wp-image-7687" src="http://iga-iga.com/iga-iga.com/blogs/files/2012/03/Hogiuta-100x133.jpg" alt="Hogiuta" width="100" height="133" /></a><span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff0000">そ</span></strong></span>して2012年春、カトケンファンに朗報が届いた。80年代に人気を博し、何度も再演された伝説の舞台『ザ・シェルター』と『寿歌（ほぎうた）』が2本立てでの再演。いずれも北村想の戯曲。1995年のvol.31『セイムタイム・ネクストイヤー』から一緒に観続けている妻にとっては初見。是非にと本多劇場に向った。会場にはカトケンと共に年齢を重ねた観客たち。演劇公演では少ない男性客、それも不思議と男性同士でやってくる客が多い。80年代からずっとカトケン芝居を見守り続けて来た同士たち。味のある役者を観に来ている、味のある（ちょっと癖のある）オヤヂたち。</p>
<p>『<span style="font-size: large"><strong><span style="color: #800080">ザ</span></strong></span>・シェルター』は、核シェルター製造会社に勤めるサラリーマンが主人公。家族を伴い自宅の庭に設置した自社製品のシェルターでモニターとして3日間過ごすことになる。そしてコンピュータの故障で閉じ込められ…という笑えない設定の、笑える物語。『寿歌』は、核戦争が終わった後に、街を渡り歩く関西弁の旅芸人の良い加減ではない、え〜かげんな物語。いずれも88年の公演よりもショートヴァージョンで上演された。それだけにやや物足りなさが残った。特にシェルターで過ごす家族の気持の変化が性急に演じられた感はあり、残念。けれど、80年代の東西冷戦下の空気感、社会情勢が蘇る。同時に、昨年起きた不幸な事故を思い起こさせる「今」の空気も取り込む。この24年ぶりの北村想の作品の連続上演は、今だから意味を持つものもある。ブラックで快活な笑いが身近に感じられる。空想だったであろう物語が、これ以上現実に近寄ってこないことを祈るばかりだ。</p>
<p>「<span style="font-size: large"><strong><span style="color: #ff00ff">次</span></strong></span>はカトケンと風間杜夫だね！」と妻。『バカのカベ』は、つかこうへい事務所時代に共演していた2人が久々に同じ舞台に立つ。今から楽しみな公演だ。</p>
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