ラックシステム「お正月」

小劇場

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「わかぎゑふ」は、才気溢れる女性である。舞台や芝居小屋の物販コーナーで観る限り、照れ屋でもある。コング桑田などの怪優を手なずける猛獣使いでもある。亡き中島らものマネージャーを長年やっていたという。らもさんと一緒に立ち上げたリリパッド・アーミーⅡ(設立当時は「笑殺軍団リリパッド・アーミー」)という劇団の座長も務めている。しかし、彼女のやりたかった芝居は、このラック・システムという劇団に詰まっているのだと思う。「お花見」「お正月」「お見合い」「お祝い」「お願い」「お弁当」「おたのしみ」「お弔い」という、全て「お○○」というタイトルの芝居を15年もやっている。お気楽夫婦は、その作品をほぼ全て観ている。(残念ながら、大阪のみの公演もあるのだ)その舞台にはいつも2つの涙がある。涙が出る程ストレートな笑いがあり、素直に涙を流してしまうストーリーがある。初めて「お正月」という舞台を観た時に、その作品に、その構成に、その演出に惚れてしまった。一緒に観た妻などは、私以上に惚れてしまったらしく、彼女の著作物の全てを読みまくっている。

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■「妻と、そして友人夫妻と」 2007年3月31日

■「ラックシステムの「お○○」」 2005年5月9日

『グリークス』演出:蜷川幸雄

国内

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「今まで観た芝居の中で最も印象に残るものは何?」そう尋ねられれば真っ先に浮かぶ作品のひとつがこれだ。2000年、蜷川幸雄演出『グリークス』三部作。3回に分けて観るべき大作を一気に観た。公演時間は合計8時間。第一部が終わった後にカフェ・ドゥ・マゴでランチ、第二部が終わった後には東急本店の「天一」で夕食。第三部が終わった後にはすっかりオペラ座の怪人ならぬ、文化村の怪人になった気分。開演からカーテンコールまで集中力が途切れることなく楽しめた素晴らしい舞台だった。

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■「シアターコクーンの怪人」 2005年5月28日