西海岸で乾杯だ♬「ビストロ808-Jr.」

Inaba1田谷の外れにある「ビストロ808」は、不定期営業の店。料理はシェフ(と、スーシェフ)にお任せ。飲み物は自分たちが飲みたいモノを、飲みたいだけ持参するのがルール。2014年のリニューアルOPENから数えて、この2月に営業日数30回を超えた。そんな店の常連の中に、I夫妻がいる。バー808のみのご利用も含めると、ご来店の回数は優に10回を超える。そのご夫妻が遠くの街に引っ越してしまうことになった。涙。

Inaba2主人の転勤に伴うもので、赴任の期間はおそらく数年。気軽に会いに行ける街ではないだけに、彼らの渡航前から既に、現実感を伴わない喪失感がある。そこで、しばらく会えなくなってしまう前に、ビストロ808にお招きしよう!ということになった。ところが、人気者のI夫妻、渡航前の週末は既に予定が一杯。それではと、シェフとスーシェフ揃って会社を休み(ついでに日中はスカッシュをして)、初めての平日営業だ!

Inaba3は言え、さすがに全ての料理を準備することは時間的に難しく、最近導入したデパ地下のデリをメニューに加える、名付けて「ビストロ808-Jr.」スタイルを採用。スカッシュ帰りに2種類のマリネ、パテドカンパーニュを買い込み、ビストロ開店の準備に取り掛かる。作り置きしてあった「キャロットラペ」と「紫キャベツのマリネ」を一緒に盛付け、最初の1品、4種のマリネ盛合せが完成!実にお手軽だ♬

Inaba4こに酒を買い込んで登場したI夫人(又の名をサダコ)たち。期待通りの本数のワインを抱えて。さっそく(スカッシュで汗を流した後だけに)先ずはビールで乾杯。「シェフのキャロットラペが一番美味しい!」「前は紫キャベツじゃなくって、キャロットラペにクミンシードでしたよね」…確かに今はキャロットラペにはキャラウェイシード、紫キャベツにクミンと使い分けている。サダコになる前のI夫人の舌と記憶は確かだ。

Inaba5の後、仕事帰りに遅れて合流したIくんとサプライズゲストを交え、改めて泡で乾杯♬主役のIくんが登場し、飲んべ2人が加わったことで、一気にワインが減って行く。I夫人のリクエストで作った「グリーンメドレーサラダ」と、スーシェフ渾身の作「豚肉のロースト・リンゴとクリームチーズのソース掛け」と言うメイン料理をお出しすると、「キャーっ」と、すっかり女子会の予想を呈したメンバーから歓声が上がる。

Inaba6ェフ、大胆なお願いをしても良いですか」女子会メンバーのひとりから、Iくんを囲んだ女子全員の写真を撮って欲しいとのリクエスト。もちろん喜んで!今日の主役はIくんだ。昨年、私と妻の「60th&25thパーティ」の司会をしてくれた彼は、話のキレが良く、周囲に目を配り、かつ飲んべえと言う、実に愛すべき男。普段はもちろん、サダコになっても尚、妻に愛情を持って接することができるところが素晴らしい。

Inaba7ェフのパテカンの方が美味しい!美味しいですよ!」ん?I夫人のコトバがリフレインし出した。どうやらサダコ化が始まった模様だ。「ボウモアなんて勧めるからだよ」お気楽妻が冷静に分析する。確かに、以前も同じように2人に強い酒を勧めてしまい、夫婦揃って多摩センターのマックで朝を迎えたと言う過去を持つ。「ビバリーウィルシャーに泊まりに来てくださいね」「絶対に行くよ」酔っ払いに優しい妻が答える。

Inaba8んでます( ̄▽ ̄)」終電前に家路に着いたIくんから画像付きのメッセージが届いた。KO線の車内から発信した余裕のコメント。どうやら大丈夫そうだ。「僕がいなかったら、この2人はきっと八王子行ってるでしょうね」確かに。…そんなI夫妻に次に会えるのは、西海岸か。「Iくんたちに会いに、絶対にLAに行くよ!」お気楽妻の鼻息は荒い。では、いつの日にか、愛すべき彼らと西海岸で乾杯しよう♬

ひと月遅れのHBD♬「中華バル808」

HBD1子食べたぁ〜いっ!IGA-IGAん家の手前にある店の♬」スカッシュ仲間から、そんなリクエストが入った。一緒にスカッシュをやった後、持ち込みタイプのビストロ開店のメニューとして、何を食べるか問題の答えだった。スカッシュとビストロ開店は同じ日には両立できず、新年早々にデパ地下でデリを買い込んでシェフの負担を減らす作戦に出た。それがお気楽で好評だったため、第2回目の開催となったのだ。

IMG_4522子は調布の1号店から、あっという間に各地に拡がった「肉汁餃子製作所 ダンダダン酒場」の焼き立てを持ち帰り。餃子の味はもちろん、“餃子とビールは文化です”と言うキャッチも異議はなし。とすると、他の料理も中華寄りにしなきゃだな、とスーシェフと作戦会議。結果、「砂肝の柚子胡椒和え」と「豚ロース肉とパプリカ炒め」「春菊のサラダ熱々ドレッシング」に決定。初めての「中華バル808」の開店だ。

HBD3カッシュで汗を流し、PARCO(調布のパルコには何と食品売場がある!!)で中華惣菜とワインを買い込み、最寄駅近くで餃子をテイクアウト。準備は万端だ。「砂肝美味しいね、柚子胡椒たっぷり」使い切れず賞味期限を迎えてしまうことの多い、調味料の大量消費メニュー。まるでしっかり者の主夫♬。アツアツとまではいかないけれど、餃子もキチンと美味しい。餃子とビールだけではなく、スパークリングワインも文化だ。

HBD4ロース肉とパプリカはバルサミコ酢で炒め、大皿に盛り付けた生の春菊の上に。エグ味の少ない生食に向いている春菊と、豚肉とパプリカの甘味が合う合う。残った春菊は、ごま油を熱して市販の玉ねぎドレッシングを加えたソースを掛けるだけで、もうひと品完成!「うわ〜っ、すごく美味しいです!」春菊好きと宣言していた新婚の奥様が唸る。中華料理“寄り”の「中華バル808」もなかなか好評のようだ。ひと安心。

HBD5インのボトルがほぼ人数分空になった頃、“乾き物”の皿がスーシェフからスッと差し出された。干しイチジクなどのドライフルーツ、アーモンド、チーズのハチミツがけ。ほぉ、これは旨い。普段からナッツ類やポップコーンなどの乾き物を主食としている(!!)お気楽妻のセレクト。そして、メインの料理を食べ終え、デザートに移ろうかという絶妙なタイミング。更にワインが進んでしまうじゃないか。

IMG_4526してデザート第1弾は“白いイチゴ”。自分ではとても買えない高級フルーツ。新婚の奥さまのご主人(その日はお留守番)が気を遣ってくれたとのこと。良いダンナさまじゃないか。そしてメインのデザートは、バースデーケーキ。実はその日のメンバーの内、2月生まれが私自身を含めて4人。合同でお祝いしようと調整したスケジュールが3月にずれ込んで、ひと月遅れのHBDになったのだ。とは言えお祝いはいつでも楽しいっ。

IMG_4524BDケーキは、お気楽夫婦の地元が誇る3大スイーツ店*のひとつ「パティスリー・ユウ・ササゲ」で調達。*残る2店は、もちろんお馴染みの「ショコラティエ・ミキ」「ル・プティ・ポワソン」。赤丸急上昇中のこの店は、スカッシュ仲間のスイーツ番長も太鼓判だ。ローソクの火を一緒に吹き消そうとすると、「へへっ!」と言いながら一気に消してしまったのは、スカッシュ仲間のお花の先生。子供かっ!と皆んなで大笑い。

HBD8日も飲んだねぇ」ん、楽しかったねぇと、2人で後片付けをしながら飲み干したワインの瓶を並べてみる。餃子と同様に、飲みたい!と切望された「クラウディ・ベイ」のソーヴィニヨン・ブランあり、高畠ワイナリーの「嘉」あり、お手頃で美味しいワインばかり。まるでその日、気の置けない仲間たちと過ごした時間のように。これだからビストロ開店は止められない。さて、次回の開店は、どなたをお招きしようか。

ヴァレンタインデー・キッ鮨♬「鮨いち伍」

Gift1生日に何が欲しいかと妻に問われ、考えてみた。広尾駅から徒歩2分のマンションが売りに出ていたなぁ。第二期販売が始まった恵比寿駅から5分の新築マンションも魅力的だ。今の住まいを買い換えるつもりもないのに、そんなモノが浮かぶ。実は私は物件情報収集が趣味なのだ。欲しいかと言われれば、欲しい。けれども今自分に何を問われているのかは、さすがに60年以上生きていれば理解できるので、脳内に留めた。

Gift2に問われた場所がパークハイアットのペストリーブティックの前だったから、瞬時に発想を切り替え、目の前のショーケースの中で輝いていたマロングラッセが欲しいと伝えた。その場しのぎではなく、実はかなりマロングラッセが好きなのだ。その上、パッケージが荒井由実の『14番目の月』のジャケ写のようで魅力的。「え?これで良いの?」と訝しむ妻。けれども、その心遣いだけで嬉しいと、心から喜んだ私だった。

Gift3ァレンタインディナーに寿司はどう?と妻にメッセージを送ると、「いち伍、良いねぇ」と返信があった。お気楽夫婦にとっては、寿司=「鮨いち伍」、すなわち他の店では鮨を食べない、という明確なルールがあるのだ。さっそく電話をすると、当日にも関わらず、何とか予約ができた。困った(嬉しい)ことに、以前は知る人ぞ知る店だったのに、最近は日によっては予約が取れないこともある、すっかり人気の店なのだ。

Gift4待たせしてすいません。これ食べてもうちょっと待っててください」忙しそうに立ち働く大将からそう言われて出てきたのは、私の大好物のカラスミ!待ちます待ちます。こりゃあ日本酒だ。鼈甲色に輝く粒々を、少しづつ大切に食べなから、キリッと冷えた酒をグビリ。んまい。「あれっ!もう無くなっちゃうじゃないですか!速いですよ」そう言われても、ちびりグビリは止まらないから仕方ない。ん、んまい。

Gift5待たせしました」付け台に飾り包丁の付いたイカが乗せられる。その日は2組の予約客向けのコース料理の前菜に手が掛かっていた模様。何枚もの小皿に美しく料理が盛り付けられていた。「ヴァージョンアップしたんです」と大将。少食のお気楽夫婦は、ずっと縁がないメニュー。2人はいつもの通り、お任せの握り。鯛の昆布締め、サヨリと好みの白身魚のネタが続き、マグロ、コハダと絶妙な組合せで絶品鮨が供される。

Gift6の日の逸品はシラウオ。突き出しのシラウオの卵豆腐で、その予兆は感じていた。けれど、こんな姿で出て来ようとは!シラウオの握りの上に、エスプーマ!寿司屋で、それも地元の店で、まさかこんな!と2人は驚き、大将は照れる。「ウチも今年で10周年なんですよ」ほぉ、もう10年かとも思うし、もっと長くお付き合いしているような気もする。「最初の頃は、ホントIGAさんのブログで助かりました」てへ、テレるぜ。

Gift8Gift」には、贈り物や贈与という意味以外に、“天”が与えた才能という意味がある。誰かに何かを贈ろうとする時に、相手のことを思い浮かべる。あれこれと、相手が好きなもの、喜んでもらえることを想像する。それが自然にできる人も、選ぶ楽しさを味わえる人も、どちらもプレゼントの才能がある人だ。大将に何かを贈ったつもりはなく、却って嬉しいメッセージを受け取った。受け取り上手もきっと才能だ。そうありたい。

年もいっぱい頂いたねぇ」2月は妻の喜ぶ季節だ。その妻から、スカッシュ仲間から、会社の部下たちから、宝くじ売り場のおばちゃんから、ヴァレンタイン・ギフトをいただいた。贈っていただくこと自体の嬉しさ満載。大半は妻が消費するにしても、倍返しを期待されたものだとしても、甘く嬉しい頂き物だ♬

*GIFTは「もうけもの」という意味もある。頂けるだけでもうけもの♬

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