I shall return ! We shall play squash !「腰椎後方固定術」

ope01年前に腰椎のすべり症と診断された。MRIの画像では、素人目でも腰椎のひとつが見事にずれているのが分かった。時折起こる脚の痺れや痛みは、腰椎が脊髄神経を圧迫する脊椎管狭窄症によるものだとの診断も納得だった。さらに、10数年前に坐骨神経痛と診断されたのも、原因はこれか!と。ズレは元には戻らないから、周囲の筋肉を鍛えて支えるためにパーソナルトレーニングの頻度を増やし、スカッシュを続けてきた。

ope02ころが、痺れの頻度が増した。痛みが居座り、日常生活にも支障が出る。これはマズイと再検査の結果、保存治療は限界で、手術をした方が良いのではとの診断。「よくこれで歩けてますねぇ」と担当医。確かに画像を見ると神経が通る隙間がない。セカンドオピニオンの専門医の見解も、画像を見るなり「こりゃひどいね!」との第一声。「これから痛みも酷くなる可能性が高いね」との診断。即刻、手術することを決めた。

ope04に手術を決めたと告げると、「このサイトを読んでみたら?」といくつかの手術体験者のブログを示す。手術を検討し始めた頃から、いろいろと調べてくれたらしい。手術の執刀医(予定)から最小限の情報は得たものの、体験者のリアルな情報はありがたい。*手術後に装着するコルセット(3ヶ月ほど寝る時も装着!)の画像は「にこにこさん」のブログから許可を得て掲載。他にも妻の調査は多岐に渡る。優秀な秘書、妻に感謝。

ope03術は「腰椎後方固定術」という、ずれた腰椎を矯正しボルトで固定するもの。実寸に近いものだと見せられた模型は、予想以上に大きく、ゴツく、正直ビビる。背中から3カ所ほどメスを入れる手術は、全身麻酔の時間も含め3時間ほどらしい。骨が固まるまで装着するコルセットは個別にオーダー。退院後すぐにゴルフに行って、病院に逆戻りして再手術という事例(汗)を妻が発見。しばらくは運動ができないということだ。

ope05スクがあることを理解した上で手術をするか、痛みを我慢して暮らすか、迷いが全くない訳ではない。プレー中に痛みが酷くなる場合もあるが、週に2回もスカッシュができている。年齢相応以上(?)のハードな動きでプレーしている自負もある。手術は不要か?しかし、まだ63歳。自分に体力のある内に、対症療法だけではなく、原因療法を選択したい。そして、改善された身体で今の生活に戻りたい。それが結論だ。

ope06だ一緒にスカッシュしなきゃだし、パークハイアットのジムで走らなきゃ!」と妻。それこそが、戻りたい“今”の生活だ。半年は運動ができず、スカッシュできるようになるまでは1年との主治医の見立て。コルセットをして通勤するのはハードルが高いが、幸いなことに勤務先のリモートワークが定着し、3ヶ月ほど出社せずに執務できそうだ。3ヶ月後におそるおそる通勤を開始し、半年後にはジム通い再開が目標だ。

ope07への帰還、映画タイトル的には「Back to the Future」ならぬ「Back to the Now」 。あるいは、マッカーサーではないけれど「I shall return」の心意気だ。復帰のための準備も開始。ジムに通えるようになるまで、筋力、体力が衰えないように秘密兵器を手配。退院後に組み立ては困難と判断し、早々にポチッと購入しセッティング。腰を固定したままでも使えるだろうと判断したマシン、その名も「FIT BOX」ただの箱ではない。

ope08の中から現れたのは、フィットネスバイク。もちろんそのまま入っているのではなく、ひぃひぃ言いながら1時間ほどかけて組み立てた。予想以上に重く(手術後だったら組み立て不可能?)、本格的で、リビングに置ける(妻もギリギリ許容した)スタイリッシュなデザイン。そして電源不要でマンションでも安心の静音仕様。さらに意外にもコンパクト。これなら雨の日でも、台風が来ても、毎日自宅でトレーニングできる、はず。

ope09して、私が最も戻りたい、お気楽妻と共に戻るべき場所こそが、この場所だ。・・・We shall play SQUASH !!

絶品料理はホスピタリティと共に「パークハイアット東京」

ParkHyatt00気楽夫婦が愛してやまない「パークハイアット東京」の魅力は、料理とサービスにもある。開業当時から人気の「ニューヨーク グリル」をはじめとしたレストランはどれも粒揃いでレベルが高い。もちろん宿泊しなくとも、レストランの利用だけでもその魅力を味わえる。「でも、やっぱりパークは泊まってなんぼだよねぇ♬」と宣う妻と共に、梅雨が明けたある日、今年4度目となる愛しのホテルステイに出かけた。

ParkHyatt05日の夕食は、インルームダイニングでオードブル&ホットミールをいただく。クラブラウンジのないパークハイアットは、ワールドオブハイアット上級会員グローバリスト特典サービスとして、ピークバー(場合によってニューヨークバー)を使って会員向けのサービスを提供する。さらに緊急事態宣言発令中はお酒の提供ができないから、カクテルタイムと同様に客室に酒と料理を運ぶというサービスに変わるのだ。

ParkHyatt06室なら決められた時間内であれば、カクテルタイムとしてフリーフロー、ではあるのだろうけれど、さすがにワイン1杯づつ持ってきてもらう度胸はなく、最初に生ビールとスパークリング2杯をオーダー。少食の2人にしたら充分な量の料理がテーブルに並べられる。その合計3杯のお酒も(妻は一滴も飲まない)食事中に飲むには適量。客室で2人だけで寛いで飲む酒は、ラウンジで飲むのとはまた違ったまったり美味しい味だ。

ParkHyatt032日目、朝食は前夜同様に客室で。これもグローバリスト特典として無料!ちなみに、初日の朝食は和食と決めている。ただし、料理の種類が(必然的に量も)多すぎて、毎回添えられている塗りの器に入った湯豆腐はオーダーの際にお断り。ご飯のお代わりも綺麗な(やはりお高そうな塗りの)お櫃に入っているが、一膳で十分。と言うよりは、どれも美味しい“おかず”をいかに1膳のご飯で食べ切るかという嬉しく困る献立なのだ。

ParkHyatt04はお約束のアメリカンブレックファースト。いつものエッグベネディクトの代わりに、その日はプレーンオムレツにハムを添えて。フレッシュジュース、サラダやフルーツまで、やはりたっぷり付いてくるから、バスケット一杯のパンは昼食用にキープする。やはり会員特典のドリンクとしていただいた、ポットに入ったホットチョコレートとコーヒーも昼食用に取っておく。少食でかつ残すことができない夫婦のささやかな工夫。

ParkHyatt01の日のランチは、朝食で取っておいたパンに加え、ホテル2階にある「ペストリーブティック」のパンを追加しよう!とホテル内の散策に出かけた。客室用エレベータを降り、ライブラリーを抜け、ジランドールを横目に見ながら、ピークラウンジに至るまで、まるでパークハイアットの住人のように行き交うスタッフと都度挨拶を交わす。ゴールのピークラウンジのガラス天井から注ぐ陽射しを浴びる気持ちの良い散策コースだ。

ParkHyatt02ころが、ペストリーブティックのショーケースに並ぶ見目麗しいケーキを眺めている内に、「今日はケーキにしよう!」と妻が発し、何とその日のランチのメインはケーキになった。確かに魅惑的な眺め。そして居並ぶ美女ケーキの中から迷いに迷って選んだのは、「いちぢくのタルト」と「ブルーベリーのチーズケーキ」。これが実に繊細で上品で、見た目で想像した以上に旨いのだ。「これは参ったね」と妻が呟く。同意。

ParkHyatt072日目の夜は、「ニューヨークバー」で前夜と同様のカクテルタイムのサービスを“ノンアルコール”ドリンクのフリーフローでいただく。同じ料理でも眺めが違うと味が変わる。スタッフの笑顔と共に供されるカクテルは、ノンアルコールのはずなのに高揚する味だ。お気楽夫婦の他に客はまばらで、淋しいけれど写真は撮り放題。するとスタッフがやって来て、「IGA様、今日のあちらからの眺めは凄いですよ」と誘う。

ParkHyatt08されるままに付いていくと、そこに広がっていたのは逢魔が時の心震えるような景色だった。足元には灯りがつき始めた都庁をはじめとした摩天楼群や新宿西口公園、遠くまで続くTOKYOの街並みと空の際からオレンジの光が空の青と溶け合っている。素晴らしい。そして何より自分では見慣れているはずの景色を「凄い」と感じて客を案内するスタッフも素晴らしい。これがパークハイアットのホスピタリティだと感嘆。

ParkHyatt10ゃあ、この鰻弁当ってやつ買って帰って、今日の晩ごはんにする?」と妻。その「じゃあ」は、どこから続くのかは分からなかったけれど、きっと今回もこの愛すべきホテルの滞在に満足して、お土産で余韻を味わいたいのだ。了解。その日の夜、「」という和食レストランの豪華な鰻弁当と手毬寿司の味わいは、持ち帰った料理の美味しさ以上の満足感があった。「次、またすぐ宿泊の予約するよ!」と妻。それも了解♪

観泊接近の三部作/『王将』新ロイヤル大衆舎×KAAT

KAAT01奈川芸術劇場(KAAT)の芸術監督に長塚圭史が就任した。2011年開館時の初代の宮本亜門、2代目の白井晃に続く3代目。芸術の創造、人材の育成、にぎわいの創出をテーマに、モノと人とマチを作る創造型の劇場を目指して10年。気になっている劇場ながら(遠いこともあり)お気楽夫婦は未訪問だった。そこにお気に入りの役者が何人か出演する舞台の情報を入手。新ロイヤル大衆舎の『王将』という伝説の公演の再演だ。

KAAT02演は2017年に下北沢の小劇場楽園で上演。小さな劇場のため、狭い楽屋に入れない出番待ちの俳優たちがシモキタの街にはみ出し、出番になると舞台に踊り込んでいく、という状況だったという。その公演をホールではなく、吹き抜けのアトリウムで上演するという長塚の企みだ。そして、公演は3部作。常宿のハイアットも目の前だし、毎回通って観るより泊まってしまえ!というお気楽夫婦の職住接近ならぬ観泊接近作戦だ。

KAAT04年春に開業したハイアットリージェンシー横浜は、文字通り劇場の目の前。ホテルのエントランスを出て、小さな通りを渡って劇場の入口まで(全くの誇張ではなく)約5秒。客室から客席まで(冗談ではなく)約3分。初日に第1部を観て、2日目の午後に第2部、一旦客室に戻って休憩し、夕方から第3部を観るというゼータクなスケジュールだ。スイートルームにアップグレードしてもらったこともあり、さらに優雅な観劇になる。

KAAT03演の5分前、客室から劇場に向かう。アトリウムに設けられた舞台と客席は、幟旗がたなびく大衆演劇の芝居小屋の風情。幕が開き、狂言回しの巧みな話術で会場は一気に明治の大阪天王寺の貧乏長屋になる。主役は福田転球演じる将棋指しの坂田三吉。後援者役の山内圭哉と共にお気楽夫婦のお気に入り役者だ。その転球が良い。坂田の妻、小春役の常盤貴子がキュート♬長女の玉江役の江口のりこが巧い。これは良い芝居だ。

KAAT05言回しの大堀こういちが美味しい役だったね」客室に戻り、観劇の感激も覚めないうちに乾杯。テイクアウトの料理を堪能しながら感想をぶつけ合う。性格の違いを表現するのに履物を脱いだ後に揃える次女、脱ぎっぱなしの長女、と言う話をすると「えーっ!気がつかなかった!」と妻。「2人とも一本調子かと思っていたら、転球も山内もあんな芝居できるんだね」と妻が返す。同じ芝居を観ても視点の違いが面白い。

KAAT06浜で芝居を堪能する合間には、中華街で2人宴会。ビールが飲めないのが残念だけれど、「飲茶」と言うくらいのもので、中華料理にはお茶がある。香港で飲茶を楽しみながらビールを飲むのは日本人くらいのもので、香港人は中国茶だしね、と負け惜しみを言いながら「聘珍楼本店」に向かう。中華街では家庭的な小ぢんまりとした店を選ぶことが多かったけれど、たまには老舗大型店で!と選んだのが大正解。

KAAT07茶メニューの種類が多く、「腸粉」や「タロイモの蜂の巣揚げ」など、香港ではお馴染みで2人の大好物なのに、日本ではお目にかからない料理がきちんと揃っている。素晴らしい。「やっぱり老舗名店のことだけあるねぇ」と、お気楽妻も至極満足のご様子。「明日はどこの店に行く?」と前のめり気味。2人で食べるには大型店の飲茶ランチ、ランチであればビールもまだ我慢できると言うのが2人の結論だった。

KAAT08、次はKAATに何の芝居を観に来ようか」と妻が目を輝かせる。もしかしたら、横浜の街を堪能し(にぎわいの創出)、芝居を観客として愉しみ(芸術創造の応援)、出演者の新たな側面を発見する(人材の育成?)と、お気楽夫婦はKAATのコンセプトにぴったりの観客か。「ただ楽しいってことだけで良いんじゃない?日々の生活にエンタメは必要だよ」良い芝居を観た後の妻の発言はいつも力強い。良いじゃん!YOKOHAMA♬

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