バドの島 遙か南の国「ウチナーの日々」

okinawa012022年の秋、お気楽夫婦は南の島で不思議な体験をした。まだ屋外プールやプライベートビーチで十分泳げる時期、まだまだ暑さの残る晩秋のウチナーで、わざわざの室内競技「バドミントン」でたっぷり汗をかいたのだ。高校時代にクラブ活動で経験のある私は数十年ぶりの再会。そしてお気楽妻はほぼ初めての本格的な出会いだった。そもそものきっかけはハイアット修行中の2人が「ハイアットリージェンシー瀬良垣アイランド沖縄」のアクティビティメニューにバドミントン教室を発見したこと。初心者向けとあったため、念の為に経験者でも可能かと問い合わせるとOKの返事。何年か前に買ってあったMyバドミントンラケットを持参して南へ飛んだ。

okinawa02相手は数年前まで実業団でプレーヤーとして活躍していたOさん。マリンスポーツのメニューが減る冬場のアクティビティとして、自分の競技経験を活かして彼女が自らアイディアを出したという。会場は地元の公民館の講堂。どうやら地域との連携という意味合いもあるらしい。そしていざ練習を始めると、見事にハマった。私は数十年ぶりの本格的で専門的な練習に、そして妻はバドミントンの楽しさに。そして何よりOさんのレッスンに。2日間のミニ合宿が終わると「またすぐ来ます!」と宣言した2人。そして宣言通りに3ヶ月も空けずに南の島へ!今度は3日間の冬季合宿だ(笑)。

okinawa05okinawa08okinawa10okinawa06は言え、宿泊先は豪華なリゾートホテル。合宿ではあるけれど、オトナの合宿だから、こんな朝焼けを眺めながら朝食をいただいたり、客室のベランダでオリオンビールを飲みながらランチを頂いたりもする。ホテルから歩いて行ける地元の居酒屋でアグー豚のしゃぶしゃぶなんかを食べたりもする。ホテル内のイタリアンレストランでシャンパンを飲んだりも、もちろんしてしまうのだ。

okinawa04して、肝心の(笑)合宿はと言うと、前回よりもさらに本格的なメニューに進化。経験者である私のレッスンは、基本のショットのひとつであるハイクリアーから始まり、カット、ドライブ、プッシュ、ヘアピン、スマッシュと、遠い記憶が蘇るお約束の練習。さらには複数のショットを組合せたパターン練習。それも身体が覚えていて、すぐに(ほぼ)言われた通りにショットが打てることに感動。あ、やや自画自賛。そして最終日の最後はオールコートでのガチ(Oさんは50%くらいの力で?)試合。僅か数分で息が上がり、Oさんの多彩なショットとスピードに到底ついていけず、ぶっ倒れそうになる。それにしても我ながらここまで動けるかと思う満足の時間でもある。

okinawa03心者の妻のレッスンは徹底的な基本練習。練習用のナイロン素材のシャトル(通常は水鳥の羽根)を使った1,000本ノック!! Oさんが放り投げるシャトルをひたすら打つ、これも私にとっては懐かしい初心者向けの特訓。妻が打ったシャトルを拾い集め、Oさんの元に届けるのは私の役目。これもまた懐かしく楽しい合宿気分。最初はコートの後ろまで飛ばなかった妻の打つシャトルが、綺麗な放物線を描くようになる。成果が現れると、元々体育会系の体質の妻は実に楽しそう。側から見ても進歩が良く分かる。フットワークや打点などを修正されると、理論派でもある妻は「上手く打てる」感覚が徐々につかめて来るらしく、納得して頷き、満足の笑みが溢れる。

okinawa07宿を終え、東京に戻る前の日には「スパはなり」でマッサージがお約束。オーシャンビューの絶景ジャクージに浸かり、2人同時にトリートメントしてもらえるスイートルームで、たっぷり90分間の施術が終わった後の身体はグダグダ。バドミントンをやらなかった日もジムでしっかり走るから、疲れも蓄積しているはず。施術後のお茶をいただいていると、「3日間バドミントンやれらていたんですよね?」と思いもよらずエステティシャンの美女から2人に声が掛かる。どうやらスタッフ内でラケットを抱えて島にやって来る(変わった)夫婦として知られたらしい。何だか恥ずかしいけれど嬉しいぞ。何か好きなことを見つけると徹底するのがお気楽夫婦の持ち味だ。

okinawa11終日、チェックアウトの手続きをしていると、お見送りにとOさん登場。「合宿ありがとうございました。楽しかったですね。またすぐに来てください。催促してるみたいですけど、催促してます!」とOさん。ふふふ、実はチェックアウトしながら、ハイアットのサイトで次の宿泊予約をしていたのさ。「おぉ、すごいっ!」これがお気楽夫婦の真骨頂だ。次回は一緒に食事でもしましょうとお誘いすると「ぜひ!」とOさんから即答。よしっ、またウチナーにやって来るモチベーションがひとつ増えた。2人にとってホテルステイは目的そのもの。お気に入りのホテルに滞在し、暮らすように過ごす。ジムで走り、バドミントンで汗を流し、美味しいウチナー料理をいただく。遙か南の島の別荘(勝手にそう呼んでいる)の楽しい日々だ。2人にとってウチナー(沖縄)はすっかりバドミントンの島になった。Oさん、また初夏の頃に!

ライフタイムグローバリストへの道「WORLD OF HYATT」

IMG_7393IMG_7497かにチェックインには早めの時間ではあった。けれど、だからこそ、まさかそんな僥倖が待っているとは思いもしなかった。「ご予約いただいた部屋がまだご用意できておりません」スタッフが申し訳なさそうに続けた「TOKYOスイートというお部屋ならご用意できるのですが」え゛っ!! 何ですって?「ぜひお願いします」慌てて答えるワタシ。あのTOKYOスイートですよね?声に出さずにスタッフに念を押す。スタッフは何事もなかったように「ではお部屋にご案内いたします」とワタシを促しエレベータに向かう。

IMG_7494IMG_7496内された客室は5008。間違いなく、このホテルでプレジデンシャルスイートに次ぐ広さのスイートルームだ。かつて一度だけ見学させてもらったことがある、スタイリッシュで豪華な客室。「お部屋の設備は良くご存じでしょうから、これで失礼します。ごゆっくりお過ごしください」とスタッフが部屋を辞した瞬間、「うははっ」と思わず笑ってしまう。こりゃさすがに凄い。遅れてチェックインの予定の妻に連絡すると、「え!え!え!」とすぐに返信があった。感情体温が低いお気楽妻でも慌てるレベルのサプライズ。

IMG_5927IMG_7406TOKYOスイートは、1994年に開業した「パークハイアット東京」のシグネチャースイートルームとして、2007年に新たに誕生した客室。広さは220㎡だから、本来宿泊する予定だったパークスイートの2倍強!お気楽夫婦の住むマンションの4倍近く!! そう考えると改めて凄いぞ(汗)。客室に入るとエントランスでは現代日本画家の越前谷嘉高氏の大きな絵が迎えてくれる。正面のリビングルームの右手にはグランドピアノ、左手には結城美栄子さん作のマスクのオブジェ、そして何よりも壁面を飾る約1,000冊の書籍が並ぶ本棚が印象的。エントランスの左にはキッチン。何人分かのパーティができそうな各種グラス、皿、カテラリーが揃う。右に回るとこのスペースだけで充分ですと言いたくなるソファーもある広々としたベッドルーム。中央には大きな2面ビューのバスルーム。サウナルーム付き。バスタブは楽々4人くらいは一緒に入れそう。

IMG_7461IMG_75112人だけで過ごすのは勿体ないから、誰か誘おう!」と急遽友人たちを招き、連夜インルームダイニングパーティを開催♬ *1組は元々約束済み、フットワークの軽い若いカップルはお招きしたその日の内にやって来てくれた。「凄〜いっ!」ゲストたちは一様に目を丸くして室内の撮影会が始まる。不思議と皆んな同じ行動になるのが面白い。そしてホテルが用意してくれたシャンパンで乾杯♪このホテルはルームサービスでお願いする料理も、朝食の和定食も、妻が毎回オーダーするフルーツの盛合せも、盛付けが美しく、レベルが高く、サービスも柔らかで素晴らしい。それにこの広いダイニングテーブルがあれば、外で食べる必要がない。というか、この部屋を使い切らなければ勿体無い。時間を気にすることなく、プライベートな時間をゼータクに過ごせる。正規料金なら1泊○○万円の客室、出かけず過ごすのが正しいというものだ。

IMG_5980IMG_2636ークハイアット東京の魅力は、「クラブオンザパーク」というスパ施設にもある。吹き抜けの4方向に大きな窓があるプールを中央に配し、東西にジムスペースがあり、爽快な都心の風景を眺めながら汗を流すことができる。このジムを利用したいがためにこのホテルに泊まる、というのもお気楽夫婦のモチベーション。落ち着いた雰囲気のジャグジー、3ヶ所あるサウナルーム、ゆったりとしたリラグゼーションスペース(やはり3か所ある)や、明るい窓に面したロッカールームなど、お気楽夫婦の理想のスポーツクラブ。スカッシュコートさえあれば、即入会するのだが。年会費はもちろんお高い(汗)。

IMG_3593IMG_3955ころで、ハイアットホテルズには「WORLD OF HYATT」という会員制度がある。コロナ禍で一時的に会員資格条件が緩和されたのをチャンスに、お気楽夫婦は最上位の「グローバリスト」になった。空室があればスイートルームへ無料アップグレード、クラブラウンジがあれば無料で利用可能、朝食は無料、16時までのレイトチェックアウト、(パークハイアット東京の場合はクラブオンザパークが無料なのが嬉しい)など、1年間その特典を享受した2人は決意した。妻の引退を機に卒業旅行に出かける際に、グローバリストでありたい!と。そしてこの1年、「修行」と称してハイアットホテルズに宿泊しまくった。辛く厳しく苦しい(嘘です)1年間の修行だった。

IMG_4396IMG_6630内近郊のハイアットホテルズから通勤した。リゾートでワーケーションの日々を過ごした。春には京都へ、夏には北海道へ、秋には沖縄へ出かけた。横浜のハイアットリージェンシーに長期滞在した際には、中華街に出かけウマウマ中華料理を堪能した。箱根のハイアットでは温泉三昧。沖縄ではなぜか実業団での選手経験のあるスタッフとバドミントンの特訓を経験した。ニセコでは旧友と再会し、BBQパーティやら醸造所見学などにご一緒いただいた。銀座のハイアット宿泊の際には街をぶらぶら散歩したり、銀座の名店を訪ねたり。大袈裟に言えば、ハイアットホテルズを基点に日本の魅力を再発見した旅の数々を経験した。観光だけではなく、住んでいるような生活を堪能した。

スクリーンショット 2022-12-19 7.45.28んな修行を終え、会員資格条件をクリアした記念の宿泊がパークハイアットだった。偶然とは言え、そのゴールしたお祝いに(?)とんでもない広さのスイートルーム宿泊というご褒美をいただいた訳だ。そして「グローバリスト会員資格更新」という待望のメールが届いた。これで妻の引退後、翌年の春までは有資格となった。「良かったね。これで次に目指すのはライフタイムグローバリストだね」と、お気楽妻が事もなげに宣った。ライフタイム、すなわち生涯グローバリストとは、毎年更新される条件を一定基準を満たせば、その後は更新条件なく資格を持てる。そのためには、こんな生活を最短5年は続ける必要がある。あぁ、その道は細く長く厳しい(これは本当)。

ハワイへGO♬「ザ・カハラ ホテル&リゾート」

TheKahala01TheKahala02外渡航がままならない今、お気楽夫婦のパスポートは3年もの間眠ったまま。ここ30年余りで初めてのことだ。海外に行きたい。どうしても行きたい。そこでどうしても我慢できずに行って来た。行き先はハワイ。意外なことにお気楽妻は初ハワイ。そして、ホテルフリークの2人がハワイで泊まるべきは、名門「ザ・カハラ」だ!! という事で、2020年9月に開業したばかりの「ザ・カハラ ホテル&リゾート横浜」を訪ねた。*引っ張ってしまい申し訳ありません(^^;;  海外旅行に行きたいが故の妄想が入ってました。それも画像はカハラの公式サイトからの無断借用。私的使用で、直接的利益を得ていないのでお許しください。

TheKahala03TheKahala09テルのエントランスでアロハ姿と花の髪飾りの女性スタッフに「ALOHA!」と迎えられる。レイまで掛けられそうな勢いだけれど、その日は金曜日。「アロハフライデー」として、他にもクッションをハワイアンキルトのものに変えるなど、ハワイの週末を演出している。エントランス近くには、(ハワイの)カハラを訪れたセレブたちの写真が飾られた「カハラルーム」があり、館内にはハワイアンミュージックが流れ、プルメリアの香りが漂うラウンジには煌びやかなシャンデリアが輝く。まさしく、ここはハワイだ。

TheKahala04TheKahala05式のチェックインタイムには早かったものの、さっそく手続きをしてもらった上に、そのことには全く触れず、ラウンジで食事をして待つと言うと客室の用意ができたらルームキーを持って来てくれると言う。その上、ラウンジの席を押さえてくれた(アフタヌーンティ以外は予約できない)。エントランスからフロントの対応まで、ストレスを全く感じさせない流れるような接客が素晴らしい。ラウンジのサービスも、予定より早く準備ができたと案内された客室(画像よりも意外と落ち着いている内装で)も申し分無し。

TheKahala06TheKahala07解きの後は、すぐにジム&スパへ。建物に隣接する水庭を眺めながらジムで汗を流し、室内なのにインフィニティのようなプールで泳ぐ。大きめのロッカー、数が豊富な(10ブース!)鍵付きのシャワーブース、2種類のバス、サウナなど、どの施設もきちんと目が行き届き、清潔感があり、快適で実に心地良い。例えば、自動ドアの手前で人を感知し、ドアに近づくと既に開き始めていると言う細やかな設計も憎い。ホテル付帯のジム好きで、国内外数多くのホテルを訪ね歩いた2人の採点も高得点。マイカイ!! 素晴らしい!!

TheKahala08TheKahala10得点の理由はそれだけではなく、さらに特筆すべきは、屋外のジェットバス。この時期はやや寒いけれど、晴れて無風だったその日のアウトドアバスは実に爽快。絶妙な配置で周囲の建物からの視線は気にならず、低層なのに眺めが良い。快晴の青空の下、無邪気にはしゃいだ2人だった。そしてダメ押し。アロハフライデーの楽しみは、ラウンジで開催されるフラダンスショー♬ 横浜みなとみらいの夜景をバックにプロのしなやかで繊細なフラが楽しめる。もうここ、ハワイでしょ?いや、ハワイです。断言。

TheKahala11TheKahala12・カハラは設備やサービスだけでなく、食事のレベルも高い。インルームダイニングの朝食だけで食べることができる「ハワイアン ブレックファースト」が妻のお目当て。アサイーボウル、シンパンケーキ、マラサダなど、メニューを読んだだけではさっぱり分からない。「このパンケーキがね、オリジナルな訳よ」と得意そうな妻。巻いたクレープのようなパンケーキを嬉しそうに頬張る。私はと言えば、これも絶品「濱膳」と名付けられた和定食。何と、炊き立てのご飯が鉄釜ごと供され、銀鱈西京焼、湘南シラス、イクラ醤油漬けなど、これでもか!と思うほど、ご飯がススムおかずが付いてくる。ご飯無限地獄、天国?いずれにしても、その料理のクオリティは高く、食器の選択や食材との組合せのプレゼンテーションはシャレオツの極み。感服、満腹。

「カハラは素晴らしかったね。ハワイのカハラにも行かなきゃだね」とハワイ未踏の妻。御意。それにしても、ハイアット修行のために、他系列のホテルの宿泊はご無沙汰だったけれど、国内にも次々に魅力的なホテルが新規開業しているなぁと実感したカハラ滞在だった。よしっ!ハイアット修行が一段落したら(するのか?)、訪ねるべきホテルがまだまだあるぞ!と決意を新たにする2人。

…こうして、お気楽な2人のホテル三昧の日々は続くのだった。

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SINCE 1.May 2005