A Hard Day’s Night「全日本スカッシュ選手権 雑感」

AllJapan1々無謀な計画ではあった。前夜は池袋の東京芸術劇場の「NODA MAP」の公演を観に行かねばならず(これは必須)、翌日は新横浜近くの「SQ横浜」で開催される全日本スカッシュ選手権の準々決勝を(朝10時試合開始)観戦しようと言うのだ。「だったら新横浜のホテルに泊まっちゃおう!」と言うのが、お気楽妻のトーゼンの結論だ。前日夕方も試合観戦、その後に広瀬すずの芝居にGO!そして深夜に宿に戻る。なんて日だ。

AllJapan2日、宿泊したホテルの朝食会場で「パンケーキを焼いてもらったらネズミの国のパンケーキにしてくれた♬」と、なんだか嬉しそうな妻。前夜はバタバタで、駅周辺では食事ができずに客室でコンビニデリ宴会だったから、尚更だ。ホテルから会場は一駅。余裕のひととき。前年は香港OPENと日程が重なってしまい(香港OPEN優先)、2017年は岡山での開催だったため観られなかった全日本。久しぶりの観戦にココロオドル。

AllJapan3々決勝の試合開始前30分前に余裕の到着。会場には既に選手や関係者が集まって入るが、観客はまだまばら。お目当ての試合を確認し、座席をキープ。久しぶりに会う方々も多く、忙しく挨拶をしたりされたり。それにしても準々決勝出場16人の顔ぶれがすごい。女子8人の内3人はJr.の10代の選手、他3人もJr.から活躍している20代前半の選手たちなのだ。男子も同様で、何と8人の内7人がジュニア上がりの選手たちだ。

AllJapan4んな中で異彩を放つのは、女子は松井千夏。2001年に当時最年少での初戴冠以降、日本一になること4回。長く日本スカッシュ界の広告塔的存在としてマスコミにも多く登場し、お気楽夫婦がずっと応援してきた選手だ。彼女は学生から始めて日本一になったおそらく最後の選手になるのだろう。そして今年、結婚、出産を経てわずか半年余りで復帰。準々決勝でも、史上最年少ベスト8の選手を下し、堂々の準決勝進出!凄い!

AllJapan5決勝からは会場を「トレッサ横浜」に設営された4面クリアコートに移して行われるため、途中から合流した友人の車で移動。彼女たちが応援していた清沢くん(彼も学生から始めた唯一のベスト8の男子選手)が負けてしまい、意気消沈。それでも、男子ベスト4の内3人はPSA(プロスカッシュ協会)の大会に参戦経験があり、準々決勝よりさらにレベルの高い試合を観戦できるとあって徐々にテンションが上がる。

AllJapan6戦仲間はもちろんスカッシュ仲間でもある。とは言え日本のスカッシュ大会観戦は初心者。1人は今年久しぶりに国内で開催されたPSA伊勢崎大会でハマり、1人は2年前の香港OPEN観戦で目覚めたばかり。特に香港OPENでスカッシュシンドロームに罹患したての彼女は「へ?日本人選手?誰?知らない」とばかり、国内の大会には全く関心を示さなかった。ところが、「机龍之介vs小林僚生」の準決勝を観戦した後は…。

AllJapan7いね、2人ともPSAの選手みたいだった」だから、彼らはPSA参戦選手だってば。しかし、彼女の素直な感想は良く分かる。大会のある時は「スカッシュTV」を毎日のように視聴し、お気楽妻と2人で試合の感想をチャットし合っている彼女にとっては、彼らのプレーがスタンダード。そして見方は超マニアック。その彼女のメガネに適った2人の試合は、全日本レベルではなく、間違いなくPSAレベルの試合だった。

AllJapan8夏さん、素晴らしかったですね。泣きそうになりました」準決勝終了後、会場付近を歩いていると昔のスカッシュ 仲間に呼び止められ、そんな感想を(その時も涙目で)伝えられた。ほんと。決勝進出はならなかったけれど、彼女の復活劇は感涙ものだ。そうなのだ。人のココロをを揺さぶる力が、スカッシュには、スポーツには確かにあるのだ。人を動かすには、動かせるだけの努力があり、才能が必要なのだ。

今年で2回目の4面クリアコートで行われた全日本スカッシュ選手権。会場は魅せる演出が整ってきた。コンテンツとしての魅力も選手たちの競技水準が上がったことで倍増した。けれども、スカッシュに触れたことのない多くの人たちに、どれだけその魅力を伝えられただろうか。お気楽夫婦にできることは限られているけれど、日本のスカッシュを少しでも元気にするために、何かをして行こう。「まずは、千夏とお疲れさまの会やらなきゃね」と、お気楽妻。ん、そんなことからだね。

フルリノベーション5周年♬「808」

Bistro808-11808」が5周年を迎えた。「808」と言えば、Suchmos(サッチモス)の楽曲を思い浮かべる人がいるだろう。Hondaの「VEZEL」のTVCMにも使われた名曲だ。あるいは、本田望結ちゃん(なぜかホンダ繋がり)がCFに出演していた「808 FACTORY」と言う完全人工光で野菜を育てる企業だったり、もしかしたら「そりゃあ、江戸八百八町のことかい?」と言う江戸っ子がいるかもしれない。人気があるのか?「808」。

Bistro808-12のブログに度々登場する「808」は、ビストロの名前であり、建築家でありスカッシュ仲間である廣部剛司くんのプロジェクトの名前でもある。彼の事務所が初めて手掛けたマンションのフルリノベーション物件であり、もちろんお気楽夫婦の自宅である。彼の手掛けた案件は「海辺のシェルハウス」とか、「桜並木の家」と呼称が付けられるのだけれど、我が家は「いい数字だから、そのまま使いましょう」と命名された。

Bistro808-8成後に「ビストロ808」と名付け、不定期営業の人気店として開業(笑)。営業日数は5年間で34回を数える。そして毎年秋には定期点検と称し、廣部くんを中心にスカッシュ仲間を招きビストロを開店しているのだ。2019年秋、5周年の開店においで頂いたのは、(ほぼスカッシュを辞めた方もいるけれど)やはりスカッシュ仲間とそのパートナー。ラブラブな若い2人は33回目の開店に続くご来店。常連化の気配。嬉しいぞっ。

Bistro808-2杯はスパークリングワイン。オードブルの盛合せを供すると、いつもより若々しい声で「きゃーっ!キレー!」と歓声が上がる。常連のマダムは「IGAちゃん、また腕をあげたね」と微笑む。いずれも嬉しい反応だ。以前から料理は好きだったのだが、リノベーションでキッチンが広くなり、対面式で使い勝手が良くなったことがビストロ開店のきっかけ。居心地の良いダイニングを造ってくれた建築家のおかげでもある。

Bistro808-32本目のスパークリングが空いた頃には、2皿目の「あつみかぶのマリネとスモークサーモン」を供する。私の故郷山形の名産である「あつみかぶ」と言う赤カブを酢漬けしておいたモノを、スモークサーモン(さすがに市販品)とイクラを盛付け、パセリを散らす。初めて作った一品としては上出来だ。たまにこんなオリジナルレシピ、アレンジレシピの料理を作る。お気楽妻と一緒に辛い?修行(単なる外食)をしながら鍛えた成果だ。

Bistro808-4縄勤務が増えたゲストが持参してくれた泡盛に合わせ、ビストロとしては珍しいメニューもご用意。砂肝のカレー風味とキノコのマリネだ。爽やかな飲み口の泡盛と、コリコリとした食感の砂肝の組合せが予想以上に好評。沖縄居酒屋の特別営業も検討しようか。キノコのマリネはビストロらしくセップ茸を使った料理を!と探したものの発見できず、エリンギで代用。シメジやハナビラ茸と一緒に日本の秋の味を堪能する。

Bistro808-6の日のメイン料理は、「モンサンミッシェルのムール貝のワイン蒸し」。これも活きたムール貝を輸入できると知って、定番料理のひとつになった。パテドカンパーニュと同様に作ってみたら意外とできちゃったと言う、難しそうで慣れれば簡単な料理だ。「ムールすっごい美味しいね♬」「ほんとホント。味が濃厚だよね」無口になるはずの集中系料理なのに、賑やかに飲み、食べ続けているゲストたち。実に嬉しい限りだ。

Bistro808-9くまで帰るからって早い時間に開店したのに、いつもより長く飲んだだけだね」タクシーで帰るゲストたちを見送り、笑い合いながら後片付けをするお気楽夫婦。師匠のシェフ聡ちゃんの店「3/4(トロワキャール)」は、良い店の要素は料理、ワイン、おもてなしの心で3/4、残りの1/4が楽しんでくれるゲストだと言う。だとすると「ビストロ808」は、4つ目のゲストに恵まれている。皆さまのご来店をお待ちしています!

奥さまはルーフトップ好き?「渋谷スクランブルスクエア」

RoofTOP12004年の夏、お気楽夫婦はバンコクにいた。その旅の目的のひとつは、天空のレストラン「ヴァーティゴ」を訪ねることだった。そこは「バニヤンツリーバンコク」のルーフトップ、61階にあるオープンエアのタイ料理レストラン。ガラスフェンスがあるだけで、屋根も柱もない、開放的なロケーション。高所恐怖症の方々にとっては、きっと想像もしたくない場所。ところが、お気楽な2人はそんな場所が大好きなのだ。

RoofTOP42019年の秋、お気楽夫婦は東京湾岸を望むホテルの屋上にあるバーにいた。2019年7月に開業したばかりの「ハイアット プレイス東京ベイ」というそのホテルのご自慢は、目の前に広がる東京湾を一望できる、その名もストレートに「ルーフトップバー」だと言う。そんな情報を得てしまったホテルジャンキーな2人。これは行かねばなるまい。と、ある週末にいそいそと出掛けたのだった。

RoofTOP3指したホテルは決して高い建物ではないものの、公園を挟んだ向こうは、海。抜群のロケーション。ルーフトップからの眺めを遮るものはない。左手に幕張新都心や千葉みなと近辺の高層ビル群、正面から右手にかけては京葉工業地域の工場群の灯りが東京湾を縁取り、巨大な船団の漁火のように輝く。ブランケットを膝に掛け、妻はホットコーヒー、私は「ウラヤス スリング」と名付けられたオリジナルカクテルをいただく。

RoofTOP5待以上のルーフトップ感を味わった翌日は、渋谷の新たなランドマーク「スクランブルスクエア」に向かう2人。何と、ルーフトップのハシゴ、それも昼夜2回連続という暴挙に出たのだ。11月1日に開業したばかりの渋谷最高峰ビルは、高さ229m。屋上の展望施設「SKY STAGE」は、360度遮るもののない本格的なルーフトップ。“高所狂喜乱舞症”のお気楽夫婦が開業の日を待ちに待ったビルだ。

RoofTOP6前にネット予約を済ませ、14階から45階への直通ノンストップエレベータ(内部にもワクワクの演出あり)に乗り、46階行きのエスカレータに乗り換える。厳しい荷物検査(手荷物や帽子など飛んでしまう可能性のある物は基本的にNG)を経て、屋外へ。ほぼ全ての人からわぁ〜っ!と言う歓声が上がる壮大な景色が広がるが、これはまだ序章。さらにオープンエアのエスカレータに乗った先がメインステージだ。

RoofTOP7ぉ〜いっ!」日頃は感情体温が低いことで知られる(笑)お気楽妻のテンションが一気に上がる。バンコクでの感動よ再び!と言う豪華な眺めにワクワクが止まらない。各方向ごとにガラスフェンスの高さや形状が変わっており、西側のコーナーは最も高さが低いため空中にそのまま飛び出せそうな浮遊感が味わえる。妻はさっそく撮影の順番を待って満面笑みのポーズを取る。踊り出してしまいそうな、悦びに満ちた様子だ。

RoofTOP8レー!」そして夜、2度目の登頂にも拘らず、日中とは全く趣が違う都心の煌めく夜景に2人で唸ってしまう。何とか雨も降らず、終日曇天ではあったものの、遠く朧な夜景もまた風情がある。余りの美夜景にため息を吐きながら高い所が大好きな理由は何だろうと考えてみた。1つは地図好きがポイント。あれがガーデンプレイスだから恵比寿、あの三角はサンプラザだから中野と、建物や地名を2人で飽かず眺め確認し合う。

RoofTOP9して2つめは、高さや開放的な空間に対する高揚感だ。高所から見下ろしていると、ゆったりとした“開かれた”気持ち良さを感じ、ランナーズハイのように、脳内ホルモン「エンドルフィン」が湧いてくる。高い場所で得られる満足感。楽しく生きることを信条とするお気楽夫婦にぴったり。元気に過ごすためのキーワードだ。「じゃあ次はパークハイアットで景色を眺めて…」と、妻のホテルジャンキーぶりともぴったりだ。

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SINCE 1.May 2005