“乾杯BAR”に乾杯!「ニューヨークバー」
2006年 5 月20日(土)
2人で、あるいは友人たちと、乾杯したくなったときには、決まってこの場所を訪れる。お祝い、感謝、歓喜、“乾杯の理由”はさまざまだけど、私と妻との間で何か良いことがあったときに、相手に最上級の嬉しさを伝える表現は、これ。「じゃあ、NYバーに行こうか!」
妻に、「GOOD NEWS」が届いた。毎夜の終電帰り、持ち帰り仕事。彼女はタフな仕事を続けていた。驚異的な集中力と体力で。(虚弱な)私だったら、とっくにダウンしていただろう長期間に渡って。そして、その熱意と成果が報われた。「良かったねぇ!じゃあ、NYバーに行こうぜっ!」…朗報を聞いたその日、妻自身よりも(きっと)喜んだ私は、うきうきとその場所に向かった。新宿の外れ、2人が大好きな“乾杯バー”、パークハイアット東京の52階、「ニューヨークバー」。
このホテルがオープンした12年前、真っ先に行ったのがこのバーだった。小さなエントランスからエレベータに乗り、「ピークラウンジ」のざわめきに出会い、「ジランドール」の賑わいを横目にホテルの奥へ奥へ向かう。今ではすっかり有名なライブラリーを通る頃には“隠れ家”ホテルの手管にすっかり魅了されている。そして、エレベータを乗り換え、最上階に降りた瞬間にサプライズが待っている。微かな照明の中、正面に見下ろす新宿の摩天楼群。一歩足を出そうとする瞬間、その夜景の中をふわっと歩き出せそうな感覚に陥る、快感。右手に向かうとNYバー。開業早々で慣れない日本人スタッフと、海外ホテルからの応援スタッフ、大勢の客でにぎわっていた。
好きなバーはいくつかある。下北のお芝居の後は「Aサインバー」で泡盛。新宿の摩天楼の夕暮れを眺めるには渋谷セルリアンタワーの「ベロビスト」。無国籍のざわめきの中に身を置きたい時はグランドハイアット「マデュロ」、気の置けない仲間たちとわいわい飲むには「BAR808」…。そして、大切な“お祝い”に乾杯するときは、この場所。まずは、妻に「おめでとう!」そして、乾杯!グラスの向こうにTOKYOの夜景が美しい。
それにしても、今まで何度この場所を訪れたのだろう。何度ここでお祝いする“小福”があったのだろう。嬉しいことがある度に、この場所に来ることができるのだから、この場所は2人にとってまさしく“ハレ”の場。楽しい記憶がたっぷり詰まっている。次はどんな“乾杯”ができるのだろう。2人のお気楽人生に、そしてNYバーに、乾杯!