うかいでたっぷり、マデュロでまったり「とうふ屋うかい」「マデュロ」
2006年 5 月28日(日)
友人から食事に誘われた。婚約者(友人の希望)を紹介してくれるという。赤羽橋の駅を降り、オレンジ色に輝く東京タワーを目指して歩く。すると、その店は突然現れる。芝公園の「とうふ屋うかい」。予約が取れない人気店。築200年の造り酒屋を2,000坪の敷地に移築。東京タワーの真下に、堂々たる日本庭園。ここはどこ?いつの時代?と、タイムトラベラー気分。中庭から見上げると東京タワー。絶景。その中庭を望む個室。初めましての乾杯。友人の婚約者(仮称)は、チャーミングで美しい女性。これは楽しい宴席になりそう。
先付のじゅん菜をちゅるんと食べる。大アサリ貝焼、穴子玉子焼、鱧寿司などが美しく盛られた八寸。いずれも丁寧な仕事。どれも美味しい。そして、名物の「あげ田楽」が抜群。こんがり焼かれた“あげ”に特製の味噌、たっぷりの白髪葱を乗せて、こりゃ美味しい。甘めの味噌と香ばしいあげ、葱の香味がバランス良し!その後も、お造り、豆水とうふ、牛炭火焼、鯛茶漬けなど、どれも絶品。旨し!芋焼酎をボトルで頼んで正解。酒も進む。話も弾む。良い酒、良い料理。ホテル好きだという婚約者(仮称)。妻と二人で盛り上がる。…ホテル好きには悪いやつはいない。よし、二軒目はあのバーへ!
向かったのはグランドハイアット東京の隠れ家バー「マデュロ」。フロント横からエレベータに乗り、中空の日本庭園でエレベータを乗り換え、水路に沿って歩く。初めての友人は迷いそう。大きなドアの向こうには、香港の蘭桂坊のような、国籍不明のざわめき、ジャズヴォーカル。満席だったため、4人でカウンタへ。それはそれで嬉しい。ボトルを眺めているだけで笑みがこぼれる私。最近、一段とアル中度数が高まっている。しばらくすると壁際のソファ席が空き、移動。のんびりと語り、飲む。まったりと酔う。
「結婚してからも愛情はずっと変わりませんか?」婚約者(友人の願望)が尋ねる。…私にとって、それは減らずに、増えるもの、増やすもの。「ずっと毎日、好きだの愛してるだの、何度も言ってるよ。曾ばあちゃんがフランス系ヴェトナム人だったんで、その血かなぁ。大事だよね、ことばで伝えるのって」すると妻。「うるさいぐらいに言ってるよね」おいおいっ!せっかく良い話だったのに。「それに、この前は、曾じいちゃんがフランス人って言ってたよ」…まぁ、そんなこともあったね。「よし、次に4人で会う時は、“乾杯バー”で、お祝いだぁっ!」「あ、話変えてるし!」…それは酔った強み。