野菜を食べに、焼肉やへ「四季の家」千歳烏山
2006年 11 月23日(木)
その店の肉はもちろん旨い。上タン塩から始まり、上カルビ、ハラミと続く不動のクリーンナップ・トリオは無敵と言って良い。まだ焼き網がアブラでギトギトになる前に優しくレモンを絞って食すタン塩。焼肉の序章を飾るにはぴったり。そして、上カルビ。特選和牛。アブラの甘さは、いったいなぜなんだっ!と叫びたくなるほどの美味しさ。カルビ抜きの焼肉は考えられない。さらにハラミ。噛み応えのある独特の食感と、カルビにも負けない甘いアブラの香ばしさ。たまらんっ!
しかし、この店のトップバッター、ナムルの盛り合わせは、抜群の旨さ。欠かせない一品。ホームランバッターの4番や、豪快な5番打者と違い、ギャラ(値段)が安い。500円。なのに、ボリュームたっぷり。地味な色合いながら、甘さが程よい椎茸。柔らかな酸味がビールの味を引き立てる大根。彩りだけではなく、しっかりごま油の風味にそそられるニンジン。個性的な歯ざわりのゼンマイ。ゴマの香ばしさとベストマッチのもやし。それらを纏め上げるホウレンソウ。旨いのだ、これらの食材のハーモニーが。あ~、思い出しても食べたくなる味。キリッと冷えた、生ビールに合う合う。
そして、忘れちゃいけないもう一皿。サンチュ。この店は、本物が出てくる。これが良い。サニーレタスでお茶を濁してはいけない。必ず、サンチュ。そしてゴマの葉。これを左手に持ち、味噌ダレを付ける。アヂアヂとか言いながら焼きたての肉を芯にして、くるくると巻き、頬張る。サンチュのフレッシュな歯ざわりと香り、味噌ダレのピリ辛、アブラちょい焦げの香ばしいジューシーな肉の奏でるハーモニー。…旨い。そう、お気楽夫婦が焼肉を食べたくなる理由というのは、たっぷり野菜を食べたいから。そして、この店「四季の家」のメニューは、その期待に充分応えてくれる。
「最近ちょっと野菜足りないから、焼肉食べに行く?」…そんな不自然な会話が成立する、お気楽夫婦の食生活。それにしても、外食ばかりで飽きないかって?いえいえ。お店のレパートリーは豊富だし、メニューも、お酒もバラエティ溢れ、食材を無駄にしない。毎日のように待ち合わせをして、食事をして一緒に帰る。帰りが遅い2人だけの生活で、これ以上効率的な食生活はない。「でも、ちっとも貯金ができないのは、何でだろう?」…答えは全て、このブログの記事の中に。