Archive for 3 月 18th, 2007

ご近所カリーで風邪撃退!「K.C」千歳烏山

Photo_101「何か遠いところで喉が痛いんだよねぇ」妻が右斜め60度の方向、2mぐらい先を指差しながら、そう言った。「この辺かなぁ」…その方向と距離からすると、私の治りかけの風邪がうつり、発症しはじめようとしているのに違いない。会社で人事の仕事を担当する妻のこの時期は、体力勝負。風邪などひいてはいられない。新年度に向けたゴール日程の決まった仕事。例年の行事とは言え、妻の集中力は並外れている。終電の時間を忘れ、自分の周囲に“声かけないでオーラ”を発生させ、デスクに齧り付く。この時期、終電の15分ぐらい前に彼女に電話してあげることが、私の仕事。電話を受けて「あ、そんな時間だ」という場合はまだ良くて、電車で帰れない日々もある。何年か前には、連日朝帰りで朝刊を手に帰ってきたこともあった。だからこそ、風邪などひいては…。

風邪の時には、何を食べるか?中華薬膳は“予防”の気配が強く、即効性に欠けるし、なにしろ薬膳中華の店は遠い。焼肉は手っ取り早く元気が出そうだし、行きつけの焼肉屋だったら野菜をたっぷり摂れるけれど、私の胃がまだ受付けそうもない。寿司は先週食べたばかりで、風邪に良さそうなのはガリ(生姜)ぐらいのものだしなぁ。中国、韓国、日本と来たら、インド。パプリカは風邪の諸症状に効果があり、クミンは確か風邪に効くとか。それにスパイスは全部“薬”のようなものだ。よぉっし、お昼はカレーだ♪

お気楽夫婦の住む街は、世田谷の外れの小さな街なのにインド料理屋がなぜか多い。2人のベッドルームの窓から見える店は、“居抜き”で代わった3つの店が全てインド料理屋。初代が一番美味しく、ナンの味も抜群だった。ホームから見えるこぢゃれた店は、お気軽に食べたいと思う時に。そして、今一番美味しい店は、駅の向こうにある「ネパール・インド料理 K.C」。ここは、店の名前が変わったけれど、味は水準キープ。ご近所の本格インド料理店。カレーやナンの種類も豊富。ランチは、2種類のカレーとサラダ、ドリンクとタンドリーチキンが付いて950円。ナンは迫力の大きさ。妻はダル(豆)カレーとマトンカレーのランチ、私は生ビールとほうれんそうのカレーをチョイス。この店、大きさだけでなく、ナンが旨い。表面がかりっとしていて、中はジューシー&もっちり。2人で1枚で充分な大きさながら、もう1枚食べたくなる。ふぅ~っ、旨い。

これで風邪は治りそう?と聞くと、「大丈夫♪これ以上は悪化させないから」そう言いながら、汗もかかずにカレーをぱくつく妻。久しぶりのビールに顔を真っ赤にした私。汗もたっぷり。まだ酒を飲むには早かったようだ。「大丈夫?風邪ぶりかえさせないでね」確かに、治りかけとは言え、風邪の症状としてはまだ私の方が重い。妻の体調を思い選んだカレーだったが、自分のためにはビールを外すべきだった。「全く、辛かったことはすぐ忘れるんだよねぇ」…それが、2人のお気楽夫婦たる所以じゃないですか。

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