SCに関する一考察「ジムのある生活」

P1040404“SC”を何の略だと思うかは人それぞれ。流通関係者及び買物好きのオバちゃんたちは“ショッピング・センター”だろうし、家電メーカーにお勤めのお父さんなら“サービス・センター”、衛星放送まできっちりチェックしている映画好きの方々なら“スター・チャンネル”、などなど。ちなみに、この記事のタイトルの“SC”は“スポーツ・クラブ”。お気楽夫婦の生活に必須の場所。ただし、駅からの距離、ロッカールームの広さ、混み具合、それに何よりもスカッシュコートがあるかどうか、2人のSC選択の基準は厳しい。残念ながら、まだご近所には全てに合格のSCはない。

2人がスカッシュをはじめてから10年以上。その間、一度もラケットを握らなかったという週は数えるほど。平均すると週に1、2回は確実にコートに入っている。うわぁ~っ、凄いですねぇと言われることもあるが、周囲のスカッシュフリーク達に比べると、お遊び程度の頻度。実際、週に一度の練習では体力や技術レベルの維持がやっとで、目に見えるほどの向上は難しい。それでも、たっぷり汗を流した後のビール、ではなく爽快感は他に代えがたい。通えるものなら、週に何度も通いたい。何度も…問題はここにある。

スカッシュというマイナー・スポーツを継続するためには、そこそこのエネルギーが必要。一番の問題はコート。お気楽夫婦の住む私鉄沿線でも、団塊の世代の引退を狙ってか、SCがどんどん新設されている。なのに、スカッシュ・コートを有するクラブはほとんどない。2人は電車で通うにはちょっと大変な場所にあるSCまで、行きは(たまに)バスを乗り継いで、帰りは確実にタクシーで通っている。ちょっと贅沢かな、いったい何様?と心を痛めながら。だからこそ、そのSCの最寄り駅にマンションを買換えようかと何度物件を見て歩いたことか。年に50回SCに通い、往復タクシーで、それを10年続けると…。ん?なんだぁ、車を買って、駐車場代を払って、ガソリン代やら車検やら考えたら、タクシーの方が安いんだぁ。…という計算を何度2人でしたことか。それでも痛み続ける“贅沢は敵だ”という気持。(妻はこっそり贅沢は“素敵だ”と呟くが)

そんなある日、バスで5分ほどの場所に新設クラブが完成。通っているSCへの途中。系列も一緒。さっそく行ってみなければ。と、でかい。某(って言ったって、きっちり写真にロゴは入っている)SPA(エス・ピー・エー:製造小売業)の巨大店舗や、やはり巨大なSPA(こちらは、スパ)と同じ建物の中に、やはりゆったりとした広さのスポーツクラブ。最上階のジムには巨大なガラス窓。トレッドミルが窓際に並ぶ。遠く都心のビル群を眺めながらランニング。く~っ、気持良い。プールも広く、天井も高く、ロッカールームも清潔で豪華。ここ、いいじゃない♪いつかスカッシュができなくなったら、ここに通うかなぁと妻に同意を求めると、「ダメだよ。スカッシュは70歳になっても続けるんだからねっ」な、70歳ですか。ってことは、私は…。はい、できる限り、ご一緒しましょう。

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