Archive for 6 月 23rd, 2007

長い?短い?「憧れの?年金生活」

Photo_187「あみん」が再結成するという。デビュー25周年を記念してアルバムを出すらしい。と言うことは…私ぃ待ぁつわ。いつまでも待つわ…いつかあなたがふぅられる日まで♪などと怖い歌を歌っていたのは1982年、25年前。そう思うと、振り返る25年間はあっという間。昨日のようだとまでは言わないけれど、ほんの少し前の手が届きそうな過去。なのに、例えば25年後、2032年は果てしなく遠い未来。うぅ~ん、これからやってくる25年の歳月など想像もできない。だいたい人類は地球上に存在していられるのか?東京は水没していないのか?私は生存しているのか?ちなみに25年という期間は、厚生年金の受給資格を得るまでに働かなければいけない期間。いったい長いのやら短いのやら。

10年ほど前、同僚に「厚生年金は25年以上払わないともらえないんだってよ!」と聞き、そんなばかなと憤慨し、慌てて調べたことがある。事実だった。驚いた。焦った。そんなに長い間働かなければいけないのかと卒倒しそうになった。ところで、「あみん」と同世代だった学生時代の私は、漠然とした不安と根拠のない自信とが交じりながらも、当時の若さという味付けをした自分の将来像について、漠然とした明るい未来を想像していた。もしかしたら、“年金生活”ということばにマイナスのイメージを持ち、自分が年金を支給されて老後を過ごすなどということは夢にも思っていなかったのかもしれない。…まぁ、自分の理想は年金生活ですっ!などと言う若者がどこに存在しようか、という気もするが。

Photo_189お気楽夫婦は、物質的に“残るもの”よりも“残らないもの”によりコストを掛ける傾向にある。美味しい食事や、満足できるサービスや、一瞬でストレスが吹き飛ぶホテルでの滞在に対価を払う。文字通り2人の消費は“消えてなくなる”ものばかり。だからモノには余り執着がない。日常生活に必要な“残るモノ”は最小限に留める。食器、グラス、時計などは、好きなものをじっくりと丁寧に選び、長く大切に使い続ける。飽きのこない良いもの、気に入ったものを普段使いにする。例えば、ウェッジウッドのサラダソーサーは、その日の気分で柄を選び、ヨーグルトを入れる器となり、友人たちを招いた時の取り皿になる。便利だし、気に入ったものを使っていると気分が良い。

「それにしても、ウチはお金は貯まらんねぇ」妻が明るく呟く。確かに、消えてなくなるモノにお金を使う2人には貯金はない。それに退職金など期待できない。だからこそ、地道に個人年金なるものに2人とも結構な額を支払ってもいる。しかし、貯めることには拘らず、“隠居”という生活状態を望む妻。セミリタイアしたら、スカッシュ三昧というのが理想の生活らしい。「年金制度なんてモンはいつ変るか分からないし、当てにならないからねぇ。貯めておいてね♪」…最近お気楽度数が一段と高まる妻である。

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