セクシィ・ホテルに恋をして「ザ・フラトン」シンガポール
2007年 9 月15日(土)
数年前にシンガポールに立ち寄った際に気になる建物があった。ボート・キーの傍ら、シンガポール河畔、エンタシスの白亜の柱が並ぶクラシカルなビル。ライトアップされたそのエレガントな姿に一目惚れしたお気楽夫婦。日本に帰って調べてみると、1928年にオフィスビルとして建てられた当時はシンガポール最大のビルで、2001年に全面改装され開業したばかりのフラトンという名前のホテルだった。え?ホ・テ・ル…?ホテル好きの妻は胸ときめかせた。
そして今夏、待望の宿泊。休日の朝ということもあり、チャンギ空港からシティに向かうハイウェイはがらがら。あっという間にホテルに到着。チェックインタイム前(かなり前)にも関らず、にこやかで快いフロントスタッフの対応でスムースにチェックイン。部屋のタイプはボートキーが見渡せるキー(Quay)ルーム。広いテラスに出ると、川を行き交う水上タクシーや、公園を走る市民ランナー、河畔を散歩する人々を眺めることができる。良い部屋だ。よしっ!ジムで走ってプールでひと泳ぎしようぜっ♪ガーデンシティと呼ばれるシンガポールの緑濃い街並と、ボートキー、高層ビルを望むプールからの景色は爽快そのもの。「気持の良いプールだねぇ」妻も満足気。
このホテル、外観だけではなく、内部もセクシィでスタイリッシュでエレガント。吹き抜けを中心に明るい自然光が降り注ぎ、気持の良い空間が広がっているロビー。「ホテルはセクシィじゃなきゃつまんないよね!」これはお気楽夫婦の持論。一見の客を寄せ付けないガードの固いだけのホテルは苦手。良い意味で付け入ることができそうな、甘えさせてくれそうな魅力、懐の深さが必要。上品さを保ちつつも魅惑的で、デコラティブではなく機能的なデザイン。慇懃なだけの接客ではなく、かと言ってフレンドリー過ぎず、ウィットに富んだサービス。2人はそんな快感を求めてホテルを探訪する。
「良いホテルだねぇ…」朝食ビュフェの席で妻が呟く。パン好きの妻が狂喜乱舞するラインナップ。料理やフルーツの種類も豊富。そしてお洒落に並べられている。これがセクシィさの秘訣。見られていることを常に意識して、自分を高めることをホテルたるもの忘れてはいけない。「ホテルの朝食好きの友人夫妻も連れて来たいねぇ」妻はすっかりこの“器量良しのホテル”に恋に落ちてしまった。見た目だけではなく、細やかなホスピタリティに確かに満足。「また来るよ!このホテル」了解しました♪