ダンゴ&ピッツァ「お花見テニスの悲劇」
2008年 4 月06日(日)
春爛漫。ご近所に住む友人夫妻のマンションのベランダから眺める桜も満開。隣にあるテニスコートの周囲の桜が豪華絢爛な花を付け、見て見て!と咲き誇っている。そのコートでお花見をしながらテニスをやろう!というお誘い。友人(妻)の妹の息子(早い話が甥)が高校に入学し、ソフトテニスから硬式に転向するので一緒にお相手して欲しいとのリクエスト。やるやる!久しぶりだけど、本気プレーができそうじゃない。ふふん。相手に取って不足はない。(相手からは不足と思われるかもしれないけれど)そして当日、快晴。お花見と言えば“お団子”でしょう♪ということで、みたらし、あずき、ゴマ、磯辺、さくら、ズンダ、など、近所のダンゴやさんにある全ての種類を買い占めてコートに向かう。
コートサイドは桜の花で覆われ、空は青く、(少し禿げてはいるが)緑のコートが目に眩しい。実に爽やか、良い気分。久しぶりのテニス。ラケットを握り、素振りをひとつ。お、重い。スカッシュラケットを持ち慣れた身にはずしっと感じる重さ。不安がよぎる。気を取り直し、さっそくボールを打ち始める。が、なかなかボールコントロールができない。ボールも重い。不安が増す。高校生相手にラリーを続ける。身体は小さいが良いボールが返ってくる。えいっ、ナイスリターン。ん、調子が出てきた。サーブもいってみよう!お、良いねぇ。ベッカー世代は、セカンドサーブも速いんだぜっ!(高校生はボリス・ベッカーなど全く知らない)ぶんっ!(空振りの音)ナイスサーブ。どんなもんだいっ!
ふぅ。お団子でも食べて休憩、休憩。オヤジはすぐ疲れる。高校生は元気に相手を変えてボールを打ち続けている。ようし、試合だぁ。うっ、強いぜ、高校生。かなり本気でボール打ってるし。うあぁ、負けかぁ。よし、今度は友人(夫)とペアを組み、高校生には妻とペアを組んでもらい勝ちに行こう!ばしっ!ナイスサーブ。絶好調。ぽてん。ナイスコース。やったぁ!「大人のプレーですね」大人気ないプレーで、高校生相手に本気で勝利を喜ぶ2人の大人。「楽しかったぁ、またやろうね♪」スカッシュ仲間の役員秘書も満足気。よしっ!シャワーを浴びてビールだぁ!「お昼はサルヴァトーレに、ピザとパスタのデリバリを頼んでありますから」うわぁ~いっ♪
乾杯ぁ~い。友人(妻)の作った前菜を食べながらデリバリを待つ。予約の時間が過ぎても到着せず。スポーツの後で、皆は腹ぺこ。店に電話をすると「もう届きます」との答え。30分経過。再度電話。「申し訳ありません。届いている頃ですが」予約の時間から1時間近く経って到着。ちょっと冷め気味。でも、味は抜群。「さすが、サルヴァトーレ!」「でも遅かったね(怒)」「でも、すっごい美味しいよ」「それにしても遅すぎだよ(怒)」と言いながらも、3枚のピザとパスタを平らげようとした時、♪ピンポォ~ン♪ん?店の責任者がお詫びと返金に来たらしい。事情を聞くとバイトくんが途に迷ったとのこと。だったら電話しろよ!バイトくん。「きちんとしてるし、対応速いねぇ」「さすが、サルヴァトーレ!」皆、お腹いっぱいで余裕の発言。良かった良かった。ん、ところで右腕がちょっと痛いぞ。「大丈夫?」妻が心配する。
翌朝。ううっ、痛い。右腕の肘と手首が、かなり痛い。罹り付けの整体院に行くと、「あぁ、腱鞘炎ですねぇ、あ、痛いですか。強すぎましたか。ごめんなさい。かなり痛そうですねぇ。スカッシュは止めておいた方が良いですねぇ」診察結果を妻に報告。「そうかぁ。でも、やってみなきゃ分かんないよ。行くよ!」テープを巻き、手首を固定し、ボールを打つ。テニスよりは軽いラケットとボール。なのに、ずっきん!びりびり。痛い。かなぁり痛い。あ、コート出ます。無理です。「ダメだったかぁ」・・・ん、もしかしたら、妻が心配したのは、私の身体ではなく、一緒にスカッシュができなくなってしまうこと?「え、そうだよぉ」・・・そ、そうなんだぁ。全治2週間。週に2回、整体に通う、幸福で悲劇的な日々は続く。