やっぱり日本、さすがミッドタウン「SILIN 火龍園」

芝生でビールる週末、NYC帰りの友人夫妻と六本木へ。六本木ヒルズ完成直前の2002年末にNYCに赴任したため、現在の六本木の変貌ぶりは知らないらしい。大江戸線六本木駅からミッドタウンに向かう途中でも、「へぇ〜!」「ふぅ〜ん!」を連発するご夫婦。2人を案内しつつミッドタウン散策。Dean & Delucaの前では「ニューヨークより、ずっと清潔で、ディスプレイもきれいで、美味しそうだぁ♪」と感激しきり。続いてミッドタウン・ガーデンをご案内。ここは日本の公園では珍しく、芝生の広場に入ることができる。「良いとこだねぇ♪」「セントラルパークのミニチュア版って感じじゃない?」ふふふ、それどころかビールだって飲めるのさ。「えっ、じゃあ飲みましょう!」と即決。ミッドパークカフェへ。木陰のベンチで乾杯!「セントラルパークよりずっと良いねぇ!」なにしろNYCのセントラルパークは飲酒禁止。「なんだか良い街だなぁ」

ワンちゃんの水浴びかったらこの辺に住まない?遊びに行くよ。「そうそう、あのリッツ・カールトンの向こうにあるんだよね♪住んで住んで!」と妻と一緒にミッドタウンにあるレジデンスをご推薦。「う〜ん、今は無理だなぁ。でも、歳取ったら住みたいなぁ」ん?“今は”無理?では、シャレではなさそうな2人に期待。ビールも飲み終え、ASHIMIZU(足水)と称して公園内の小川で足を水に浸すカップルたちを横目に、そぞろ歩いていると不思議な風景が。水道の蛇口の下にフレンチブル。蛇口の水を飲みつつ、気持良さそうに水浴びをしている。良いなぁ。でも、衛生的に良いのか?と、良く見るとそこはペット用の水飲み場。素晴らしい!自宅で犬を飼っている友人夫妻はますますこの街が気に入った模様。

牡蛎のブラックペッパーハタの日の目的は、妻のお気に入りレストラン「SILIN 火龍園」での夕食。香港渡航を前に支配人から最新香港情報を伺うことも忘れずに。芝生の庭を眺めながら2度目の乾杯。楽しみにしていた海鮮食材をチョイス。早めの時間に予約したのはこの儀式のため。「うあぁ、どれも美味しそうだぁ♪」その日は岩ガキとスジアラをチョイス。蒸した岩ガキは大粒でジューシー。挽きたてペッパーと良く合う。実に旨い。スジアラは姿蒸し。上湯と新鮮な白身魚とが絡み合い、涙が出そうな味。「うぇ〜ん、美味しい」「絶妙だねぇ。やっぱり日本の料理は美味しいなぁ」友人夫婦も絶賛。

水花火こに支配人登場。「お話中すみません。よろしかったら窓の向こうをどうぞ。すぐに終わってしまいますので」見ると、いつの間にか芝生広場の上に大勢の人。酒好きのジャニーズ系が地デジカと一緒に芝生の上で脱ぐのか?と見守っていると、水が噴水のように勢い良く打ち上げられて、そこにレーザーが照射される。瞬間的に水が光とともに艶やかに飛び散る。名付けて「水花火」だという。涼しく爽やかな店内で、美味しい中華料理を食べ、お酒を飲みながら、眺める水花火。なんだかつくづく幸せな日本の夏、である。ビールの後は白ワインでもいただこうかと支配人に相談。「最近日本のワインを見直しているんです。先日も実に良いワインに出会って、なめていました、すみませんって謝ってしまったんです」と支配人。

日本の誇る白ワインのワインがこれです。いかがでしょうか」薦めていただいたのは勝沼醸造「アルガブランカ ヴィニャル イセハラ」。単一畑の甲州種、爽やかでふんわりとした上品な香り。「日本のワインも赤はまだ時間が必要かもしれませんが、白だったら充分いけます」なぁるほど。「うぅん、美味しいっ♪」友人(夫)も満足の笑み。「良いなぁ、日本は。この店、駐妻の会でも使えるね♪」と友人(妻)。NYC駐在だった日本人の妻の会が日本に存在し、誰かが駐在から帰ってくる度にランチパーティを開くのが習わしらしい。若手の彼女は半永久的に幹事とのこと。支配人に尋ねると「はい、お待ちしています。その際にはIGA組とおっしゃってください(笑)」その名付け方はともかく、この味、このホスピタリティはNYC駐妻にもお薦めだ。

【食いしん坊夫婦の御用達へ】 ■「SILIN 火龍園」

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SINCE 1.May 2005