坊主が上手に烏山に坊’sの店を…「Raperino」
2010年 8 月01日(日)
お気楽夫婦の住む街に、同じ系列の繁盛店がある。ナショナルチェーンの飲食店ではなく、地元で数店を営む、センターキッチンではない店たち。2人にとって、この規模が嬉しい。例えば、吉祥寺であれば株式会社麦の店たち。ジャズバーのFUNKY、SOMETIME。こぢゃれたダイニングバーのD-Ray、OLD CROW。落着いた佇まいの老舗居酒屋のMARU、蔵。井の頭公園沿いの人気店、金の猿。そしてケーキのLEMON DROPなど。今では余り伺えなくなったけれど、いずれもお気楽夫婦が足繁く通った店。料理や店のジャンルも、名前も違い、同じ系列とは判らない。けれど、共通するのは美味しい料理と心地良いサービス。自然と足が向く店たちだった。
烏山の繁盛店グループの名前は、坊’s。未熟な者を“坊主”と呼ぶところから、初心を忘れないために…と店のホームページにある。お店は、烏山ダイニング 坊’s、坊’s ANNEX、烏山ダイニング一言居士、ピナコラーダ(店名は変わった?)など数店舗。いずれもお気楽夫婦の馴染みの店。そして、グループの旗艦店とも言うべき店が昨年開店した。Raperino(ラペリーノ)という名のイタリアンダイニング。烏山では珍しいテラス席もある“大箱”のイタリアン。Raperinoという名前の由来は、イタリア語で坊主とのこと。徹底しているネーミング。開店後、あっという間に人気の店になった。
ある週末、ミキマニアの秘書嬢と共にRaperinoを訪ねた。6時前だというのに、既に店は賑わっている。子供連れ、家族連れの姿が多い。明るく広い店内、けれどファミレスのような、ナショナルチェーンの居酒屋のようなチープな雰囲気ではない。この人たちは、今までだったら他の街に流れて行ったんだろうなぁ、という客層。壁には大きな黒板、手書きの文字でおススメ料理が書いてある。店内にあるワインクーラーも大きく、オープンキッチンでは忙しくスタッフが立ち働いている。確かに、この街にはなかったタイプの店。よっし、食べるぞ!というポジティブな気持にさせる空間。腹ぺこの3人、たっぷりと料理をオーダー。
小皿の前菜は、いずれもリーズナブルで美味しい。「良い店だねぇ」ミキマニアの秘書嬢が呟く。うん、それは良かった。グラスで頼んだワインがなくなると、スタッフがすっと寄って来る。「同じワインがよろしいですか」う〜む、絶妙なタイミング。では、こちらを。スタッフが新しいボトルを持って来る。「ちょうど新しいボトルになりました」とにっこり。では、多めに注いでください♬と冗談を言うと、やはり笑顔と共に並々とワインがグラスに満たされる。嬉しい♡このスタッフに与えられる裁量が小さな店の良いところ。がちがちのマニュアルでは提供できないサービス。そんなスタッフのサービスが心地良い。
「美味しかったね♡ミキちゃんちもあるし、良い街だよね」それはどうもありがとう。舌で気に入ってもらえるのは、食いしん坊なお気楽夫婦にとっては、自分の街への最大の賛辞。街を元気にするのは、こんな店たちでもある。頑張れ!坊’s!