Archive for 8 月 29th, 2010

恋に落ちたリゾート「カペラ・シンガポール」

カペラ外観カペラ室内ンガポールが凄いことになっている。そんな情報が入った。マレー半島の南端、国土面積707㎡、琵琶湖とほぼ同じ広さに、470万人の人々が住む都市国家。アジアでも有数の経済発展を遂げ、1人当りのGDPは日本を抜きアジアのトップ。欧米諸国の多くの企業が、アジア太平洋地域での本社機能をこの街に持つ。いち早くアジアのハブ空港を目指してチャンギ空港を開港。金融センターとしては、NYC、ロンドン、東京、香港、パリに次ぎ世界6位にランキング。ここまではお気楽夫婦には余り関係のない話題。ところが、そのシンガポールが、観光資源の開発にも乗り出した。シンガポールの南に位置するセントーサ島に巨額を投じたリゾート開発を行い、ホテル、カジノ、テーマパークなどを建設しているというのだ。加えて、マリーナ地区の再開発を行っているとも言う。これは行かねば。

部屋からの眺望3つのプール南アジアのアイランドリゾートも一巡し、昨夏の香港に続くアジアのアーバンリゾート訪問として選んだシンガポール。お気楽夫婦が最初に向ったのは、セントーサ島に昨年オープンしたばかりのホテル、カペラ・シンガポール。チャンギ空港からタクシーでセントーサに向う。途中、開発中のマリーナ地区を横目に観ながら、高速道をノンストップで20分余り。島とは言いながら、シンガポールからわずか800m。車でも、モノレールでも、ロープウェーでもあっと言う間。こぢんまりとしたロビーでチェックインをしていると、ウェルカムドリンクを薦められ、モエ・エ・シャンドンを立ち飲み。ゼータク!というか、だったらソファでチエックインでも…。日本人スタッフに案内されて中庭に出ると、息を呑むような景色が広がる。コロニアル調の建築の真っ白なタナメラ棟、美しいアールを描く近代的な建築のレンガ色のホテル棟。プールを見下ろすテラスには、デイベッド付きの席があるバー。セクシー&ラグジュアリーな、お気楽夫婦をくすぐる空間デザイン。その瞬間に、2人はこのホテルとの恋に落ちた。

ベランダのプライベートジャグジーベランダでランチ気楽夫婦が予約していたのは、全館で4室だけのコンステレーションルーム。最上階の角、アウトドアジャグジー付きのバルコニー、オーシャンビューのバスルーム、天井が高く2面採光の明るく広々とした部屋。バルコニーから見下ろす風景は、3つのプールを配したガーデン、プールサイドのレストラン、バー、敷地内に点在するヴィラ、それらを取り囲む(人の手の入った)熱帯雨林、そして(リゾートっぽくない)貨物船が停泊するシンガポール海峡とインドネシアの島々。室内には大型の液晶テレビ、i-pod対応のオーディオシステム、(アルコールは入っていないが)冷蔵内のドリンク無料サービス。ライブラリーでは午後のハイティ、夕方からカクテル無料サービスなど、至れり尽くせり。24時間利用可能なジムなどをチェックし終えた妻は、「このホテルから出ないよ!」と早々に宣言。

24時間利用可能なジムデイベッド付きのバー宿泊初日。チャイニーズレストラン「カッシア」での夕食後に、「ザ・ライブラリー」へ。文字通り、AVソフトの貸出、写真集などの閲覧、インターネットサービスなどを行うと同時に、夜はカクテルサービスを行っている宿泊者専用のスペース。ゆったりと落着いたコロニアル調の室内。夕食時に満腹だと言いながらデザートまで平らげたのに、ここでさらに妻はコーヒーとスイーツ、アル中の私はデザートワインをいただく。ふぅ。余りに好みとぴったりの建築、インテリア、調度品などのデザインに浮き足立つぐらいに興奮していたお気楽夫婦。ここでようやく落着いてホテルライフを楽しみ始める。そして2杯目のワイン。ふぅ♡、身体に沈殿したストレスがゆっくりと抜けていく。デイベッドのある“まったりセクシー系”のボブズ・バーやジムを眺めながら部屋に戻る。どの場所からも、どの角度からも、建物が美しく見えるのは恋に落ちてしまった者の弱み。

XO醤とアミューズ美しいギョーザテルに求めるモノは人によって異なる。ホテルの選び方もその目的によって変わる。そして、選んだ部屋のタイプ、選んだレストランとメニュー、滞在中の天気、受けたサービスによって印象や評価が変わるのは当然。ホテルでの滞在そのもの、そして滞在中の心地良さを旅の目的としているお気楽夫婦。だからこそホテル選びには万全を期す。情報を収集する。想像力を働かせる。そして、このカペラを選び、実際に滞在し、恋をした。人によってはC/Pの悪い(高い)ホテルという評価かもしれない。サービスに繊細さが足りないというかもしれない。けれど、恋をした者たちは強い。恋愛に慣れている2人は決して盲目にはならないけれど、許すことができる。

日からのホテルをキャンセルして、ここにずっと延泊するってのはどうかな」妻の冗談めいた呟きが、お気楽夫婦の評価だった。

■お気に入りホテルカタログ カペラ・シンガポール

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